40歳独身女性、仕事は派遣。
お給料が少ないから、
貯金もあまりできなし、
結婚相手を見つけると言っても、
出会いの場では、
年齢制限でひっかかることも。。。
両親は、今のところ元気だけど、
4人に1人は認知症になるらしいし、
この先のことは分からない。
それより、何より、自分の老後が、
どうなることやら、、、
不安で不安でたまらない。
不安がつのり、衝動的に自己破壊的な行動を取ってしまう、
不安感が強く眠れない、、、
どうにかしたいけど、
心休まる穏やかな暮らしをしたいけど、
どうしていいか?分からない。。。
カウンセリングの現場で、
このようなご相談を
本当によく受けます。
※老後が不安という話は、
結婚している女性からも
よく聴きます。
目次
不安を、どう対処するか?は誰にとっても大きなテーマ
今の時代、不安と言う感情に対して、
どう対処するか?
それが、どんな人にとっても、
大きなテーマとなってくるのでは?と
私は思います。
『不安の時代』と言えるかもしれません。
実は、私自身、かなり不安感が強い人間でした。
ちょっとしたきっかけで、
悪い想像が止まらなくなり、
どうしよう どうしようという言葉が
頭の中をぐるぐると駆け巡り、
呼吸は浅くなり、生きた心地がしない時間が続く。
それが日常茶飯事でした。
この仕事だけで食べていけるようになる前は、
派遣社員もしていましたが、
「派遣の契約が更新されなかったら、どうしよう、、、」
「次の仕事が見つからず、
収入がない状態が続いたら、どうしよう、、、」
それを考えると、
夜、眠れなくなったり、
生きていること自体がつらくなることもありました。
※今は「働き方改革」で、派遣社員の待遇も、
かなり?少し?上がってますが、
正社員に比べたら、
待遇が低いことには変わりありません。
そんな私が、今では、海のそばで、
好きな仕事だけをして、
ストレスほぼゼロの生活をしています。
不安への対処法・基礎編
強い不安感で苦しむ方に、
まずお伝えするのが、
その不安に思っている事柄って、
本当に、そこまで心配しないといけないことなのか?
その不安と言うのは現実的なことなのか?
それを吟味しましょうよ、
不安の仕分けをしましょうよ。
ということです。
それから、
不安って、生きてる限り、
絶対なくせないから、
不安に飲まれない心の力、
不安を生かして進んでいく力を
少しずつつけていきましょう。
こんなことを伝えます。
【参考記事】
◇すぐに不安になるクセをなおしたい・
不安妄想、不安スパイラルからの抜け方
その後、心の器を拡げ、心の力をつけるボディワークを
一緒にやってもらうことが多いです。
かつ、ささいなことで不安になる傾向がある方は、
自分に対するイメージ(セルフイメージ)が
低い方が多いですので、
そのあたりを、一緒に取り組んでいったりします。
私自身、小さい頃から、
ささいなことで不安になる傾向がありました。
実際、今でも、たびたび不安な気持ちになります。
だけど、昔と違うのは、
そこから戻ってくるのが早いこと。
この戻ってくる時、
自分はどんなことをしてるかな・・・と思うと、
無理くりポジティブとは真逆のことをしてますね。
ありのままの自分を観察する、
自分の気持ちを変えよう、
この不安感を何とかしようという思いを手放して、
ひたすら自分を観察しています。
自分への共感力を高めることが不安感を和らげるためのポイント
この観察という感覚を
いつもみなさんに伝えたいと思うのですが、
これがなかなか難しいなと感じています。
というのも、
観察と言うのは、
行動というよりは、
態度、在り方だからです。
最近、この観察の感覚と近いかな・・・と思う言葉を見つけました。
それは、セルフコンパッションという言葉です。
直訳すると「自分への共感」です。
自分を甘やかすのでもなく、
自分にうぬぼれるのでもなく、
ありのままの自分をただ受け入れ、
ありのままの自分に寄り添う。
そんな感覚がセルフコンパッションです。
そうだな、自分を大事な友達に例えると、
分かりやすいかも。
大事な友達が落ち込んでいる時、
その友達を明るい気持ちにしようと励ますのでもなく、
友達の未熟な点を責めるのでもなく、
その友達の良いところも未熟なところも、
ありのままに認めつつ、
だたその友達のそばに居る。
そんな感覚がセルフコンパッションです。
これって、私が伝えたい「観察」の感覚に
非常に近いですね。
最近の心理学でも自信をつけることより、
自分への共感力を勧める流れになっている
私は、英語の勉強が趣味なんで、
趣味と実益を兼ねて、
心理学系の洋書をよく読むのだけど、
最近の心理学の流れでは、
自信をつけることを勧めることから、
セルフコンパッション・自分への共感力を
高めることを勧める流れに
変化しているそうです。
何かができる自分、
魅力的な自分、
何かを持っている自分、
そんな自分になって自信をつける。
↓
ありのままの自分、
できることも、できないこともある自分、
強いとこも、弱いとこもある自分、
その自分に開き直るのでもなく、
その自分を否定して、
違う自分になろうと頑張るのでもなく、
その自分を受け入れて、いたわって、寄り添って、
かつ、今、自分ができることをしていく。
つまり、自分に共感するよう努める。
この自分への共感力を上げることが、
不安を和らげるのに大事かなと思います。
人はどうして不安になるのか?その理由を理解する
そもそも、不安って、
どういうものでしょう?
不安って、感情ですよね。
もう少し突っ込んで言うと、
未来のことを心配する感情です。
未来のことを想像して、
自分にとって都合の悪いことが起きたら、
どうしよう・・・と怖くなる、
そんな感情です。
こんな感情、できることなら、
一切感じたくない。
全く不安のない世界に住みたい。
そんな風に思う方も多いのでは?
独身で、派遣社員として働いているとなると、
経済的な不安が強いでしょうから、
正社員で働いている人や、
結婚してダンナの稼ぎで生活している人が、
そんな不安のない世界に住んでいるように思え、
「いいなあ、、、」と羨ましくなったり、
そんな生活ができない自分に
劣等感を持ったり、惨めさを感じたりするかもしれません。
だけど、結論から言ってしまうと、
不安のない世界ってありません。
逆に、不安を感じないって、
ある意味、ヤバい状態なんです。
なぜか?ということ、
不安と言うのは、
個の生存のために必要な感情で、
不安を感じるというのは、
人間として正常な反応なんです。
不安と言うのは、未来を予測して、
起こるかもしれないマイナスの事柄に対して、
対策を取るよう、準備をするよう、
人間を動かしてくれる機能があります。
例えば、
不安があるから、
タバコやお酒を止めるなど、健康に気を付けたり、
浪費を減らして、なるべく貯金するようにしたり、
一生懸命、英語を勉強して、TOEICで高得点を取ったり、
人間は、不安解消を動機として、
様々な行動を取ります。
不安という感情があるから、
私たち人間は生き残ってこれたんです。
不安を感じた時、
そんな自分に共感し、
かつ「この不安感を生かす」
「不安感を生かして生き延びる」
そんな風に思ってみるのは
どうでしょう。
以上、参考になれば幸いです。