母との関係

実の母が娘を嫉妬するってありますか?母が娘をライバル視する心理

母親が娘に嫉妬することってありますか?

私の母は、私が小さい頃から、
何かにつけ、私のことをけなします。

特に、容姿のことを、
ことあるごとに、けなされてきました。

私が小学生の時、
仲の良い友達数人と遊びに出かけ、
おそろいのTシャツを買って帰って、
母に着て見せたら、
「アンタみたいな色黒は
何を着ても似合わないから可哀そう。」と
言われたこともあります。

見た目がダメなら、
せめて、勉強くらいは頑張ろうと思い、
テストで良い点を取っても、
「なんで100点じゃないのか!」と
けなされました。

大人になってからも、
ずっと、この調子です。
この人が自分の母親なのか・・・と思うと、
悲しくなります。

お母さんと仲の良い友達を見ると
羨ましくてたまりません。

この気持ちと、
どうやって折り合いを
付ければいいでしょうか?

 

実の母親が娘に嫉妬するというのは、
よくある話、ごくごく普通に起こることです。

長い話を短くすると、
娘に嫉妬するお母さんと言うのは、
精神的に未発達な部分が多い人です。

娘に嫉妬するお母さんの心の中には、
愛情や承認に飢えて、
瀕死の状態のインナーチャイルドがいます。

お母さんは自分のインナーチャイルドが、
愛や承認に飢えて、
泣きわめいていることに気付いていません。

だから、知らず知らずのうちに、
自分のインナーチャイルドに
乗っ取られてしまっています。

お母さんのインナーチャイルドが、
娘をライバル視し、娘をおとしめようとして、
暴言を吐いたり、嫌味を言ったりしているのです。

まるで、小さな子どもが、
気に食わない子を攻撃している感じです。

実の母親に嫉妬された方の娘は、
たまったもんじゃないですよね。

成人していない子どもは、
親に世話してもらわないと
生きていけません。

例えるなら、子どもにとって、
親は命綱、ライフラインです。

その命綱である母親から、
嫉妬され、時には暴言や嫌味を言われるというのは、
ものすごく精神的ダメージが大きいことかと思います。

今日は、どうやって
母の嫉妬から自分を守り、
自尊感情を取り戻していくか?
その方法を伝えていきます。

このブログ記事は音声でも聴けます。
よろしければ音声を聴きながら記事をお読みください。(3部構成)

 

 

白雪姫を殺そうとした母親は、
本当は継母ではなく実の母だった

グリム童話に白雪姫という話があります。

白雪姫のお話を覚えていますか?

白雪姫の継母が、魔法の鏡に向かって、
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだあれ?」と尋ねたら、
鏡が白雪姫と答えて、
激怒し嫉妬に狂った継母が、
白雪姫を殺そうとするところから物語は始まります。

この白雪姫のお話は実話で、
しかも、童話では継母となっていますが、
本当は実の母親なんだそうです。

童話の中でも取り上げられるくらいですから、
実の母親が娘に嫉妬するというのは、
よくある話だということが分かります。

と同時に、母親というのは、
子どもに対して無条件に愛を注ぐもの、
子どもが可愛くない母親はいないという
母性神話も強固にあり、
まさか実の母親が、娘に嫉妬するなんて!という思いが、
白雪姫の母親は継母だったとすり替わった原因かと
私は分析しています。

「母は娘に嫉妬するもの」という共通認識と、
「子どもを愛さない母はいない」という願望に近い思いが、
人々の中で喧嘩したのだと思います。

それくらい、母という存在は、
人々の心の中に
葛藤を呼び起こすものなのです。

 

実の娘に嫉妬する母の心理

冒頭で少し書きましたが、
この章では、もっと詳しく
実の娘に嫉妬する母の心理を見ていきましょう。

嫉妬とは、どういう心理?

そもそも嫉妬とは、
どんな心理なのでしょう?

心理学では、嫉妬とは、
自分が持っている何かを
奪いにくる人、奪いにくるかもしれない人を
つぶしたいという感情

と言われています。

 

嫉妬する母親は
娘に自分が持っているものを
奪われることが怖い

実の娘に対して嫉妬するお母さんにとって、
娘は自分が持っている何かを奪おうとする
敵であり、ライバルなのです。

娘に嫉妬するお母さんの心の中には、
深い深い恐れがあります。

それは、自分が持っているものを、
この子が奪っていってしまうという恐れです。

一体、お母さんは、
何を奪われると思っているのでしょう?

それは、夫からの愛情だったり、
周りからの注目や賞賛だったりします。

前の章で、実の娘に嫉妬するお母さんの心の中には、
愛や承認に飢えた
瀕死状態のインナーチャイルドが居ると書きました。

母親が娘に嫉妬している時、
母親のインナーチャイルドが、
「パパ(お母さんからすると夫)の愛情を盗るな!」
「アンタがいると、私への注目や関心が減るでしょ!」
などと叫んでいるのです。

そして、嫉妬心から、
暴言や嫌味を言う行為は、
娘を引きずり降ろし、
自分の立場を上げよう、
保とうとしていると言えます。

いわゆる、マウンティングですね。

娘に嫉妬している母親は、
ほとんどの場合、
自分の嫉妬心に気付いてない

これを読むと、
ギョっとされる方もいるかもしれないのですが、
お母さんが嫉妬や妬みの感情を
娘に持つこと自体は普通のことで、
その感情に良いも悪いもありません。

どんなにネガティブな感情でも、
その感情を感じるだけなら害はありません。

そのネガティブな感情のままに行動してしまうと、
自分や他人に害を及ぼしてしまうのです。

正直、私自身も、
自分の中に激しい嫉妬心や妬みの気持ちを
発見することがあります。

発見すると、
なんとも重い嫌ーな気持ちになりますね。。。

自分の感情ながら、
ゲ~~~!と思います(笑)

だけど、気が付いているので、
自分の中にある嫉妬心や妬みの気持ちに
乗っ取られないでいることができます。

その感情と距離を取ることができ、
感情のままに行動することは、恐らくないかと思います。

20代前半の頃、
母と喧嘩して、
「お母さんは私に嫉妬してるんでしょ!」と言ったら、
「なんてこと言うの!」と
母に大声で怒鳴られました。

大声で怒鳴ると言うことは、
ものすごく反応してるということで、
私はストライクど真ん中を
突いてしまったんですよね。

今から思えば、
罪悪感があって、
母親は自分の中にある
私に対する嫉妬心を認めることが
できなかったんでしょうね。

母親の中に、
娘を愛している自分と、
娘に嫉妬している自分の
両方がいたのだと思います。

「自分の中にも他者がいる」と
何回か、このブログでも書きましたが、
まさに私の母の場合も、その通りで、
母は自分の中の他者に気付くことが
できなかったのでしょう。

だから、自分の嫉妬からくる暴言や嫌味を
自分でもコントロールできなかったのです。

自分の中のドス黒いネガティブな感情を
認め、受け入れるためには、
心の力が必要です。

あの頃の母には、
それだけの心の力がなかったのだと思います。

これは私の母の例ですが、
娘に嫉妬するほとんどの母親に、
似たようなことが言えるのでは?

 

母の嫉妬が娘に与える影響

幸せになることを恐れ
幸せを遠ざけるようになる人が多い

嫉妬されて育った娘は、
全員とまではいかないのですが、
自分が幸せになることを恐れ、
敢えて、幸せにならないようすることがあります。

これは、お母さんからの攻撃を恐れ、
かつ、その攻撃から自分を守るためかと思います。

また、幸せにならないことで、
お母さんに愛されることができる、
お母さんとつながることができるのでは?という
小さな希望に懸けた行為なのかな・・・とも思います。

ここで、私の話を少しだけさせてください。

ここまで読んで気付かれた方もいるかと思いますが、
私自身、実の母から嫉妬され、けなされて育った人間です。

特に、私の母は私の女性性を
否定し、認めないという人でした。

別のブログ記事にも書きましたが、
2,3歳の頃、鏡に映った自分の顔を見ながら、
ニコニコと見惚れていた私に、
後ろから
「フン!そんなに自分が可愛いと思っとんか!」と
母が言ったのは、
今でも、ありありと覚えています。

私は、母から、
良い子でいなさい、
女になることは許しませんという
有言、無言のプレッシャーを
ずっと感じていました。

母は、常に、
私が大人の女性になっていくことを
嫌悪していたように思います。

なので、私は、自分が女性であることに
誇りを持つことができず、
女性らしい格好をすることや、
男性からの愛情や敬意を受け取ることが、
長い間できませんでした。

自分の中に、
いつも私を見張りジャッジする母・
インナーマザーがいて、
女らしい格好をしようとすると、
「いやらしい」とか「調子に乗って」とか
「お前はブスだ」とか言ってくる・・・
そんな状態に長い間、苦しみました。

下記の記事にも、この話は書きましたので、
もしよかったら、参考になさってください。

◇『女らしい』『かわいい』が苦手 女性であるってことに気後れしてしまう

ちなみに、今では、
自分の顔や姿形が大好きです。

 

母の嫉妬から身を守るには?

一番大事なのは、
お母さんの嫉妬からの言葉や行動を
真に受けない、受け取らないということです。

例えば、私なら、
お母さんは、私の容姿をけなすけど、
それはお母さん一人の感覚、意見であって、
真実かどうかは?分からないというところから始めました。

小さい頃は、母親が命綱で、
母親の言うことは、
ある意味、絶対でした。

母に嫌われたら、母に捨てられたら、
子どもは生きていけませんから。

だけど、大人になった今は違います。

大人になった自分の目で、
過去のお母さんの言動を見直してみるのです。

これは、母の呪いを解いていく作業とも言えます。

あまりに、母から受けたダメージが大きいと、
母の言動に疑問を持つことが難しい時があります。

このような場合は、
冷静に状況を見ることができる
第三者に話を聴いてもらうことを
お勧めします。

親子関係、家族関係というのは、
非常に閉じた関係です。

家族にとって、当たり前のことが、
家族以外の第三者とっては、
的外れで奇異に見えることは、
多々あります。

にもかかわらず、
その渦中にいると、
その奇異さが分からなくなるのです。

カウンセラーやセラピスト、
信頼できる友達などの第三者に、
話を聴いてもらい、
母の言動を客観的に
見るということをしてみましょう。

もし誰も見つからなければ、
紙に書きだしてみて、
これを自分でない人が
言われたりされたりしていたら、
自分はどう感じるか?どう思うか?
想像してみましょう。

お母さんは、見た目は大人ですが、
自分の大事なものを盗られるかも?と思い、
不安や恐れから、相手をやっつけようとする
インナーチャイルドに乗っ取られている状態だったのです。

そのインナーチャイルドの言うことを、
まともに信じる、真に受けるのは、
意味がないかと私は思います。

母に認めて欲しかった
母に受け止めて欲しかった
自分の気持ちを癒すには?

とは言え、どんな人でも、
母親にありのままの自分を
認めて欲しい、受け止めて欲しいという
気持ちがあるでしょう。

大人の自分から見れば、
母も生身の不完全な人間で、
母も傷ついていたということは分かるけど、
自分の中の子どもの部分は、
頭での理解とは裏腹に、
怖がっていたり、激怒していたり、
文句をブーブー言っていたりすることでしょう。

そして、その気持ちを、
実際の母に向けても報われない、
どうしようもないと知っているから、
知らず知らずのうちに、
恋愛や仕事、食べ物や買い物などで埋めようと
したりしているかもしれません。

大人の自分と子どもの自分がちぐはぐで、
途方に暮れているかもしれません。

私自身は、自分の母に認めて欲しかった、
受け止めて欲しかったという気持ちを、
最初は、専門家の手を借りて、
ケアしてきました。

具体的には、カウンセリングを受け、
カウンセラーにお母さんの代わりになってもらい、
自分のインナーチャイルドを育ててきました。

そして、自分の心の力がついてきたら、
自分の身体を感じ、
身体に溜まったネガティブな感情を
ボディワークでリリースしていくことで、
ケアしてきたように思います。

身体を感じ、ネガティブな感情をリリースする
ボディワークをすることは、
自分が自分のお母さんになる
心の力と器を育てることでした。

今までの自分の歩みを振り返って、
そんな風に思っています。

非常に長い時間がかかってしまいましたが、、、

これはあくまで私個人の事例です。

私のセッションを受けてくださるクライアントさんは、
数回のセッションで卒業していく方もいらっしゃいますので、
千差万別、10人の方がいれば、
その数だけの物語があるかと思います。

 

最後に

母に嫉妬されたダメージから
回復していく過程には、
大きく分けて3つの段階があると思います。

最初は、お母さんから受けた嫉妬に気付き、
それを客観的に見つめる段階、

次は、お母さんからの嫉妬、
そこからくる攻撃や嫌味に対して、
「これは受け取らない」と境界線を引く段階、

最後は、お母さんの子どもである自分と、
お母さんを自分と同じ大人の女性として見る自分、
この二人の自分を心の中に共存させる段階。

最後の段階は、少し抽象的で分かりづらいかもしれません。

具体的に言うと、自分の心の中に、
母の娘である自分と、母と同じ大人の女性である自分
この二人を抱えていられる状態です。

そして、人は直線状に、
この3つの段階を昇っていくのではなく、
らせん状に行きつ戻りつ、
昇っていくのかなと思います。

大人の自分の眼差しで、
母を見れば、
母も愛情が欲しかった
母も大変だったということが分かるし、

子どもの自分の視点で見れば
自分を引きずり降ろそうした、
鬼ババのような、悪魔のような人間に見えたり、、、

この二人の自分は、
一生、心の中にいるのだろうなと
自分自身を観察してみても思います。

お母さんを許しなさいと、
誰も相談者さんには言えないと思うし、
そんなことを言う資格は、
誰にもないと思います。

そして、
母を許す許さないと
二分化できるほど、
物事は単純ではないでしょう。

恋しくて、大好きで、
愛されたくてたまらない人、
だけど怖くて憎くて大嫌いな人、
こんな矛盾を抱えながらも、
時間をかけて、
この矛盾となんとか折り合いを
付けていくのかなと思います。

そして、その過程こそが、
自分が自分の母親になっていく過程であるし、
自分自身が、自分の望んでいたような
お母さんになることが一番の癒しだと思います。

最後に、実の母親から嫉妬されて育った方向けの
アファメーションを紹介します。

お母さんの問題はお母さんに返します。

お母さんが何と言おうと、
お母さんがどう見ようと、
真実の私とは別のもの。

私の人生、私のもの。
私が私を幸せにする。

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