母との関係

母の愚痴の聞き役になるなど、親の世話役をしてきたことからくる空虚感の癒し方

人生が無意味に思える、
人生が虚しいという想いを
セラピーの現場で吐露される方は多いですね。

空虚感に悩む方は気持ちを受け止めてもらう体験が少なかった人が多い

空虚感に悩むに悩む方々のお話を伺っていると、
共通するのは、小さい頃、
しっかり気持ちを受け止めてもらった経験が少ない、
ほとんどないということです。

親が自分に対してあまり関心がなかった、
親が他の兄弟ばかり可愛がって、
自分は親から放っておかれて育ったという方もいますし、

「良い子であれ、できる子であれ」という
親からプレッシャーが強く、
その期待とプレッシャーに答えるべく
優等生をやってきたという方もいます。

子が親の感情の受け止め手になる
親子が逆転した関係が生む空虚感

さらに突っ込んで、お話を伺っていくと、
小さい頃、親のマイナス感情の受け止め手になってきた
ならざるを得なかった・・・
そんな成育歴を持つ方が多いですね。

親のグチの聞き役になっていたり、
(普段は放置プレイ子育てなのに、
母が愚痴りたい時だけ自分に寄ってきたとかもあります。)

優等生であれというのは、
結局、自己評価が低い親を安心させるためだったり、
(これもある意味、親のマイナス感情を引き受けることです。)

家族の仲を取り持つような役割をしてきたり、

困ったちゃんの親のお世話役をしてきたり、
例えば、しょっちゅう泥酔している親の介抱をするなど、、、

本来なら、大人である親の側が、
自分で自分の世話をするのが筋なのに、
それができておらず、
親の世話が子どもに回ってくる。
親と子が逆転している、そんな家族関係。

このような家族関係で育つと、
子どもは親に自分の気持ちを受けとめてもらうことが、
なかなか、いやほとんどできません。

私自身、上記のような家族関係で育ちましたが、
これはなかなか大変です。

どう大変か?と言うと、
このような親子関係で育つと、
インナーチャイルドが慢性的な栄養不足に陥ります。

そうすると、
自分というものが非常に不安定で、
人からの評価や感謝に
大きく自己価値が左右される。

自分軸を持つようにと言われても、
何のことだかよく分からない。。。

インナーチャイルドが反射的、自動的に、
他人からの愛情や承認を求めてしまうので、
行動の基準が、
どうやったら人から認められるか?
どうやったら人から愛されるか?になる。

それが長い間続いて、
生きていることに疲れてしまう、
生きていることがムダに思える、
私の人生、空っぽだ、空しい。。。
という感覚につながっていくわけです。

親に気持ちを受け止めてもらえなかったことからくる
虚無感の解消法、癒し方

虚無感を解消していったプロセスの一例

自分のことが一番書きやすいので、
私のプロセスを紹介しつつ、
この虚無感の癒し方を伝えていきますね。

私自身、母が私の気持ちを受け止めるのではなく、
私が母の気持ちを受け止める、
特に不安感や怒りなどのネガティブな感情の受け止め役になる、
そんな子ども時代を過ごしてきました。

かつ、母親を安心させるため、
いつも母の望むような
成績優秀で真面目な優等生をしてきました。

その結果、他人との関係性において、
ボランティアするのが基本になってしまったんです。

ボランティアというと、
かなり毒のある表現に聴こえるかもですが、
親のマイナス感情を常に引き受けざるを得なかったという体験は、
私にとっては、
まさにボランティアという表現がぴったりなのです。

自動的、反射的に、
他人が必要としているものを察知して、
それを与えようとしてしまう。
いつも他人の話の聞き役になる。
いつも他人の気持ちをケアしようとする。

そんな風に振る舞わないと、
自分には価値がない、、、
そんな風に思ってしまってました。

今思えば、
大人になっても、私の心の中には、
私の気持ちを考えなさい、
私を助けなさい、
と言ってくるお母さんがいて、
そのお母さんの言うことを
大人になってからも
真に受け続けていましたね。

私の虚無感は、
ここいらあたり、
生きること=人に無償奉仕・ボランティアすること
何かを人に与えないと、私はこの世に存在できない、
そんな思い込みから来ていたのかなと、
自分では思っています。

クライアント様の話を聴いていても、
私と似たような想いを語られる方は
非常に多いですね。

ありのままの自分では、
他人から受け入れられない、
人から受け入れられるためには、
何かしら自分を変えて、
周りに合わせなければ生きていけない、、、

そんな思い込みを持った方は
実に多いです。

人に何か与えないと自分には価値がないという
思い込みに違和感を持つ

私がこの思い込みを癒すには、
いくつかの段階がありました。

まずは、この思い込みに
違和感を持つように努力する段階です。

「違和感を持つように努力」って、
おかしな日本語かしら?

けど、そう表現するのが
まさにピッタリなのです。

ごくごく小さい頃から、
それこそ母親の胎内にいた頃から、
両親のマイナス感情を引き受けてきた、
引受けざるを得なかった私。

私が両親を助けること、
私が両親のマイナス感情に責任を取ること、
それが私にとっては当たり前すぎて、

カウンセラーやセラピストから、
「人に何かを与えなくても、何かサービスしなくても、
あなたはこの世に存在してもいい。」と言われても、
全く意味が分からず、

ボランティアしてナンボというの役割、ポジショニングに
違和感を持たない私がいました。

頭では思っているんです。

もうボランティアは嫌だ!

貧乏くじは引きたくない!

与えるだけではなく受け取ることもしたい、

与えて受け取る関係性を作りたい。

愛し愛される関係性を作りたい。

そんな風に頭では思っていても、
どうしても親との関係性を
他の人とも繰り返してしまい、
瞬時に相手の欲しいものを察知し、
与えようとしてしまう。

助けたい症候群がやめられない。

自分は人に与えてナンボだというのが
皮膚のようにセルフイメージとして張り付いている。

どうしても
私はボランティアしてナンボという思い込みに
違和感が持てないという日々が何年も続きました。

自分の気持ちを十分理解することで思い込みが緩んだ

ここまで読んで、
思い当たる節ありありで、
ドキッとした方も多いのでは?

じゃあ、どうやって、この状態を抜け出たか?
というと、、、

一つは、自分が自分の気持ちを
十分に理解することが有効でした。

私はボランティアしてナンボという思い込みの下には、
実に複雑な気持ちがあって、
それを自分が理解することで、
自然と思い込みが緩んでいきました。

ちなみに私の中にあった気持ちを
一つ一つ挙げてみます。

◇親を助けたい、親を守りたい、
自分が親を助けなければ、
親が可哀そうという気持ち。

◇親のマイナス感情を引き受けることを止める、
親のカウンセラー役を降りる、
そのことへの罪悪感。

実際、母親から
「お母さんの気持ちをどうして分かってくれないの!」と
責められたことも多々あります。

◇見返りなしのボランティアを続け、
自分は何も受け取らない、
その不幸な姿を親に見せつけてやりたい。

ボランティアばかりさせ、
私の気持ちを受け止めてくれなかった親に
復讐してやりたい。

かつ親に罪悪感を抱かせることにより、
どっかで親とつながっていたい、
親の子どもでいたいという気持ち。

などなど。。。

いやはや、我ながら、
実にこじれていましたね~

罪悪感と親への怒りが
ごちゃまぜとなって、
大きな深い心理ブロックになっていたわけです。

客観的に考えたら、
自分が不幸になることが、
親への復讐になんてならないのに、
心の中に、拗ね倒して、ねじれまくっている、
インナーチャイルドがいて、
無意識的にその子に乗っ取られて、
そんな風に思っていたんです。

かつ、この人に与え、尽くすクセ、
ボランティアのクセを止められない理由が、
もう一つありました。

それは、その人が必要とするものを与えることで、
相手から必要とされる、感謝される、
すぐに反応・レスポンスがあるという
メリットがあるということでした。

これは共依存の典型的なものですね。

人に必要とされることで、
自己価値を感じられる、
自分はここに居ていいと安心感を持てる、

そうしないと、不安で落ち着かない、
居ても立っても居られない。

だから、人から必要とされるため、
相手の必要なものを率先して与える。

この共依存システムについても、

一方的に自分が与えることで、
相手に対して怒りや恨みがつのっていく。

かつ相手から感謝されないと、やっぱり怒りが湧く、
相手から感謝されても、感謝が足りないと怒りが湧く。

実のところ、よくよく考えたら、
相手にも、自分にも、本当の意味ではメリットがない。

と気付き、理解し、手放すことができました。

丁寧に、自分の気持ちを見ていく、理解していくことは、
非常に有効でしたね。

一つ一つ丁寧に言葉にしていくことで、
脳の新皮質が動くようになり、
自分の行動を客観的に観れるようになるんですね。

その結果、チャイルドに乗っ取られなくなった、
つまり思い込みが緩んでいきました。

思い込みを打破するようなアファメーションも有効

また自分の気持ちを丁寧に言葉にしていく以外にも、
アファメーションも有効でした。

カウンセリングの先生に、
「私はボランティアしなくても、
存在価値がある」というアファメーションを
何回も言わされましたね。

※言わされたというのは、
かなり被害者的な表現ですが、
私の中のインナーチャイルドの感覚としては、
そんな感じでした(笑)

最初はこのアファメーションを唱えるのが、
違和感ありありで、実に苦痛でしたね~

カウンセリングの先生に、
「変なこと言わせないでください!」と
怒ったくらいです(笑)

それくらい、自分にとっては、
根深い思い込みだったんです。

個人セッションでも、
親の世話役、マイナス感情の引受け役をしてきたクライアント様に
「あなたは親を助けなくてよかったんだよ。」
「それは、あなたの役割ではなかったよ。」と伝えると、

キョトンとして、困惑、混乱の中に入り、黙り込む方、
何を言っているのか、よく分からないと言う方、
今さら、そんなこと言われても!と怒り出す方、
いろんな反応が返ってきます。

個人セッションでは、
その反応に丁寧に寄り添っていきます。
※カウンセリングの先生も、
私の気持ちに丁寧に寄り添ってくれました。

自然にわき上がる自分の反応を丁寧に見ていく、
そんなプロセスがあってこそ、
自分への理解、自分への共感を促すと思うからです。

自己理解、自己への共感の深まりが、
虚無感を癒していくのです。

自分の中のお母さん機能を上げていく

私はボランティアしてナンボという
思い込みを外していくと同時に、
自分の中にある親機能を強めていきました。

「自分の中にある親機能」
これはどういうことか?と言うと、
内なる子どもの親の役割ができる
大人の自分ということです。

インナーチャイルドの寂しさ、悲しさ、怒りなどの
マイナス感情を受け止めることができる大人の自分です。

自分の中の親機能を上げていくというのは
非常に大事なことですね。

私も含めて、受け止めて欲しい、分かってもらいたいと、
インナーチャイルドが他者に求め続けるからこそ、
苦しみが続くし、恨みもつのるわけです。

そして求めても求めても、
実際の親にはそれができないわけです。

実際の親は子どものマイナス感情を受け止める
心の力、心の器を持っていないのです。

それが分かってはいても、
受け止めて欲しかったという想いは諦めきれず、
他人に、親のように自分を受け止めて欲しい!
と求め続けて、相手から拒絶される。
これが虚しさの原因となっていました。

大人と大人との関係性で、
親が子を無条件に受け止めるような関係性と言うのは、
なかなかないんです。

私は人に何回も何回も、
親が子に与えるような愛情と承認を
求めては拒絶され求めては拒絶されということを繰り返した結果、
自分が自分の親になるしかない と肚を決めました。

ボディワークで自分の中のお母さん機能を上げた

自分の中の親機能を発達させるのに、
ボディワークがすごく役に立ちました。

具体的には、
身体にたまったマイナス感情をリリースするボディワーク、
インナーチャイルドをケアするボディワーク、
激しいマイナス感情に巻き込まれないためのボディワークが
非常に助けになってくれました。

ボディワークで感情のケアをすること
|イコール|
自分の中の親機能を発達させることでした

私だけではなく、クライアント様からも、
ボディワークをしたことで、
虚無感がうすれたというフィードバックを頂いてますので、
これは再現性があるかと思います。

上記のようなアプローチをしていくことで、
一方的に自分だけが助ける、与えるという
理不尽な役割を引き受けることが減り、
次第に虚無感が薄れてきます。

かつ自分の中から
「これが好きだ」「これをやってみたい」という感じが湧いてきて、
人生に少しずつ充足感が戻ってくるようになります。

以上、参考になれば幸いです。

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