ぐるぐる思考・反芻思考を止める

職場でのいじめが忘れられず苦しい時の処方箋

職場でいじめられたことが、
退職してから何年経っても忘れられず苦しい。

セラピーの現場で、
このようなご相談を受けることが、
けっこうあります。

職場でいじめられるというだけでも、
すごくきついのに、
退職して、その人間関係から離れた後でも、
いじめられたことを忘れられない。

いじめられたことを
思い出したくないのに思い出してしまう。

それが原因で、
不眠が続いていたり、
動悸がしたり、
再び、就職するのが怖くなったり、
知らない人と話す時にすごく緊張してしまったりなど、
その後の人生に、人間関係に、
大きく影響し続けている。

これは、本当にきついし苦しい状態かと思います。

今日はいじめを受けた記憶を忘れにくい理由と
思い出してしまう時の対処法について伝えていきます。

過去の辛い記憶を忘れられない理由

脳には、強い感情を伴った出来事を
長く覚えているという性質があります。

過去を振り返ってみて、
覚えている出来事って、
すごく嬉しかったことやムカついたことなど、
強い感情を感じた出来事ばかりかと思います。

当然ながら、いじめを受けた時って、
怖かったり、腹が立ったり、
悔しかったり、悲しかったりと、
激しいマイナス感情が湧き上がります。
だから、忘れられない記憶となるわけです。

いじめを受けた記憶を思い出してしまうと辛い訳

いじめを受けた記憶を思い出してしまったら、
辛いのは当たり前でしょう?

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

だけど、考えてみてください。

今まで生きてきた中で、
嫌なこと辛いことって、
たくさんあったかと思います。

それら全部は覚えていないし、
覚えていることでも、
そんなに強い感情を伴わない出来事もあるでしょう。

嫌な思いはしたけど、
今振り返れば、いい勉強になったなあ。。。と
思える出来事もあるでしょう。

いじめられた記憶の後遺症に悩む方は、
その出来事が思い出される時、
それと同時に、
ありありとマイナス感情が
湧き上がっていることでしょう。

そのマイナス感情が湧き上がってくることが、
すごくきついし辛いのだと思います。

この感情がありありと思い出され辛くなる記憶と、
そうでもない記憶の違いって何でしょう?

それは、五感の記憶が強く残っているか?いないか?
という違いです。

五感の記憶が強く残っているというのは、
どういうことか?と言うと、、、

いじめられたことを思い出す時って、
相手の声の感じや表情、
その時の職場の風景や匂い、
そんなものを思い出していませんか?

上に挙げたものは、
どれも五感を使って知覚する事柄です。

こういうのを五感の記憶と言います。

マイナス感情と五感の記憶が結びつくと、
忘れられない嫌な記憶となり、
人は苦しむというわけです。

いじめの記憶を忘れられない、もしくは思い出してしまうことの弊害

脳は、現実と頭の中で考えてることの
区別がつきません。

五感の記憶で残っていると、
その出来事を思い出した時、
その時の身体の感覚がよみがえります。

身体の感覚と感情って、
密接に結びついてますから、
身体の感覚がよみがえったことによって、
その時のマイナス感情も、
ぐわーーーーっと湧き上がります。

実のところ、これは、
いじめにさらされているのと同じ状態が、
頭の中で起こっていると言えます。

そして、この状態がくり返されるほど、
いじめを受けた記憶は強くなり、
ますます忘れることができなくなります。

というのも、
強い感情を伴って、
繰り返し繰り返しその出来事を思い出すと、
記憶が脳に刻み込まれこびりついていくからです。

がーーーーーん!!!

思い出したくないのに思い出してしまうのに、
それだけでも十分辛いのに、
そのことによって、
さらに辛い記憶がこびりついてしまうなんて!!!

と、ショックを受けた方もいらっしゃるでしょう。

大丈夫です。
自分を救う術はあります。

次の章では、その具体的な方法を伝えていきます。

まずは過去の辛い記憶から距離を取る

まずは、いじめを受けた記憶が湧き上がってきた時、
その記憶の中に入りこまず、今ここに戻ってくる。

それを練習していきましょう。

それって逃げることになって、
ますます長引かないの?
感情は感じきった方がいいのでは?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

感情は感じきったら流れていく。

それは確かにそうですが、
それが簡単にできるなら、
何年も引きずってないのです。

大きく激しい苦痛を伴う体験を癒すには、
段階があります。

マイナス感情が大きい場合、
感情を感じきるためには、
そのマイナス感情に向き合えるだけの

心の強さを育てていくことが必要です。

感情を感じきるためには、
その前準備が必要なのです。

ここで言う心の強さとは、
心を硬くして気合で頑張る、
そんな強さではありません。

自分の気持ちに繊細でいながらも、
自分の気持ちに飲まれない。
そんな強さです。

いじめを受けた記憶が湧き上がってきた時、
それに入り込まず、今ここに戻る練習をすることは、
この心の強さを育てることにもつながります。

嫌な記憶が湧き上がってきた時、距離を取る具体的な方法

具体的な方法としては、
身体に何らかの刺激を与えて
(安全な方法で)、
身体の感覚に注意を向けることです。

身体って、今ここにしかいません。

思考や心だけが過去や未来を行ったり来たりします。

ましてや、いじめを受けた記憶は、
その時の五感の記憶、身体での記憶という形で
思い出されています。

だから、湧き上がってきた過去の記憶を上回る刺激を
身体に与えてあげるというわけです。

例えば、
握りこぶしをつくる
つま先立ちをする
スクワットをする
足を組んで太ももと太ももを思い切り押し合いっこする
空気イス
などなど、、、

自分を傷つけない安全なやり方で、
身体に刺激を与えましょう。

ここで気を付けて欲しいのは、
いじめを受けたうっぷんを発散するため、
大声で叫んだり、物を叩いたりするのはしないこと。

身体を使って感情を発散することは、
一時的にはスッキリしますが、
心を強くするための練習にはなりません。

これは、
『いじめの記憶を忘れられない、
もしくは思い出してしまうことの弊害』
でも書いたように、
強い感情を伴って、過去の嫌な出来事を思い出すことになり、
ますます嫌な出来事が記憶として脳にこびりつくのです。

一時的なカタルシスは得られますが、
長い目で見ると損なのです。

また、発散すること中毒になる場合もあります。

物を叩く、大声を出すだけではなく、
たくさん食べる、買い物をする、
タバコを吸うなども中毒になりやすいかと思います。

なので、発散する形ではなく、
あくまで、
(安全なやり方で)身体に与えた刺激を与え、
体感覚にフォーカスすること。

身体の感覚にフォーカスすることで、
いじめを受けた記憶から距離を取る。

これを繰り返し繰り返しやってみてください。

そうすることで、
段々と自信がついてきます。

いじめを受けた記憶に飲まれない自信というのかな・・・

記憶が湧き上がってきても、
すぐにそれと距離が取れるから大丈夫。
そんな自信です。

その時感じていたことを丁寧に言葉にしていく

私は、自分の意志で、嫌な記憶と距離が取ることができる。

そういう自信がついてきたら、
少しずつ当時の記憶を思い出して、
その時感じていたことを、
丁寧に正確に言葉にしていきましょう。

これは分析するのとは、
全く違う行為です。

自分の気持ちを観察して、
まるでスケッチするように描写していく感じです。

嫌な出来事を思い出してしまい、
マイナス感情がぐわーーーっと湧いてきている時って、
感情に飲み込まれている状態ですので、
この気持ちを観察して、描写するというのができません。

逆に、これができるようになると、
辛い気持ちから適度な距離が取れてきます。

そのことで段々と苦痛がほぐれ、
やわらいでくるかと思います。

私は悪くないと繰り返し自分に言う

いじめを受けた記憶が湧き上がってくる時、
相手に対する怒りや悔しさなどもさることながら、
実のところ、一番辛いのは、
いじめを受けた自分に対するマイナス感情ではないでしょうか。

いじめを受けた、、、
そんな自分が情けない。許せない。受け入れられない。

自分の側にも、
何か悪いところがあったのではないか?

自分にも問題があったから、
相手が無視したり、
悪口や嫌味を言ったりしてきたのではないか?

自分の現実は自分が作っていると言うし、
私があのいじめを引き寄せたのだろうか?

だとしたら、
自分の何が悪かったんだろう?

などと、自分についてのマイナス感情を巡らせる。

それが一番辛く苦しいのではないか?と思います。

何年経っても忘れられないほどの
過酷なストレスにさらされると、
つまり、トラウマを受けると、

人間って、理由もなく
「自分のことを悪い」と思ってしまう。

そういう現象が起こるようです。

なので、とにかくこういう場合は、
繰り返し繰り返し「私は悪くない」と
自分に言い聞かせ、自己否定感をやわらげること。

これが大事です。

最初は全くそんな風に思えなくても、
まるで棒読みのようでもいいですので、
「私は悪くない」と言ってみてください。

自分をいたわり心に栄養を与える

「私は悪くない」というのが
少しずつ自分の中に入ってきても、
なんだか、心が虚しい、、、
誰ともつながってない感じは相変わらずだ。
ということがあるかもしれません。

そういう場合は、
自分をいたわり、心に栄養を与えましょう。

自分の気持ちにぴったりくるような、
自分をいたわる言葉を探してみましょう。

「あのいじめをよく生き延びた」
「生きてるだけですごいよ」
「よく生きてきたねえ」
などなど。。。

ここでも言葉を正確に丁寧に
選ぶことが大事です。

より自分の気持ちに
響くような、沁みるような言葉を
探してみましょう。

自分の気持ちや感覚を、
絵を描いたり、歌ったり、
踊ったり、文章にしたりなど、
アートを使って表現するのもいいですね。

アートを使って気持ちを表現することは、
深い癒しをもたらしますので。

それでも虚しさや孤独感が、
なかなか薄まらないという場合は、
トラウマのことに理解がある
カウンセラーやセラピストの助けを借りるのも
一つの手かと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

インナーチャイルドを癒す、インナーチャイルドワークをする、その時に気を付けて欲しいこと

感情を感じきることが大事と言われるのでやってみましたが、上手く行かず余計辛くなりました。

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