恋愛や性的なことに対する罪悪感

恋愛や性的なことに罪悪感があり、特に親に対してものすごく悪いことをしている気持ちになります

異性を好きになることに始まり、
異性と性的な関係を持つことなどに、
罪悪感が強い、
特に親に対して、
申し訳ないような気持ちになる。

こんなご相談を受けることがあります。

今日は恋愛、性的なことに対する罪悪感、
特に親に対しての罪悪感が苦しいという
お悩みへの対処法を伝えていきます。

恋愛や性的なことをした時、親に対して罪悪感を感じる原因・源とは?

恋愛や性的なことをした時、
親への罪悪感情で苦しむ方々の声を
よくよく聴いてみると、
ほとんどの方が、
キスやセックスなど性的なことをすると
お父さんとお母さんの子どもでいられなくなる感じがして、
それがたまらなく申し訳ない感じで苦しい

と仰います。

具体的には、、、

◇彼氏とキスやセックスをした後、
なぜか母親の顔が思い浮かび、
悪いことをして申し訳ないという気持ちになり、
涙が止まらなかった。

◇彼氏に求められるのは嬉しいし幸せだけど、
いざセックスすると父親に対して、
「ごめんなさい、
もうお父さんの娘でいられない。」
という気持ちでいっぱいになり、
彼氏に対する気持ちと
父親に対する罪悪感で
引き裂かれ苦しい。

◇好きな人がいて付き合っていたが、
母親に対する罪悪感が強くなり、
別れてしまった。

などなど。。。

恋愛や性的な営みは、
人間にとって本能的な行為であり、
ごくごく自然なことです。

性的な欲求、性的な営みがあるから、
こうして人類は発展してきたわけです。

なのに、
どうして恋愛や性的なことをして、
親に対して全く罪悪感を持たない人と、
上記のように強い申し訳なさ、
罪悪感を持つ人がいるのでしょうか?

親と共依存だと、恋愛や性的なことをした時、親に罪悪感を持つ

それは、親と子の距離感というのかな、
親が子から、子が親から、
健全に自立しているかどうか?
それが影響しています。

長い話を短くすると、
恋愛をする、セックスをするということは、
自分の性的な要素を生きること、
自分のセクシャリティを生きることです。

自分の性的な欲求を認め、
性的な魅力、パワーを発揮し、
性的な悦びを受け取る。

それは、まさに
親が立ち入ってこれない
自分だけの世界を持つことです。

恋愛や性的なことに対して、
罪悪感があるという人は、
この自分だけの世界を持つことに対して
罪悪感があると言えます。

じゃあ、どうして、
その自分だけの世界を持つことに
そんなに罪悪感があるか?

そこには、親との共依存的な関係が
あるんだろうなって思います。

共依存って何?

共依存と言う言葉が生まれた歴史

共依存と言う言葉は、
元々、アルコール依存症の夫を持つ妻たちを見て、
カウンセラーやソーシャルワーカーなどの
援助職に携わる人たちの間で
1970年代頃から使われ始めました。

妻たちは、
夫のアルコール依存を
どうにか解決しよう、
どうにか止めさせようとして、
家にあるお酒を捨てたり、
夫を監視したり、
呑まないように説得しようとしたり、
時には夫が酔っぱらって迷惑をかけた人に対して、
夫の代わりに謝ったりなど、
奔走していました。

が、妻たちが必死になればなるほど、
当の本人である夫は、
自分の行動や健康、
社会生活や家族のことに
責任を持たなくなり、
ますますお酒にのめりこむという
悪循環が生じていました。

そんな妻たちを見て、
援助者たちは、
この人たちも、
お酒にのめりこむ夫を
世話することに依存しており、
互いが互いに依存し合っているのだ
と気付き、

相手に必要とされることを
自己評価のよりどころとして、
その関係に依存する状態を
共依存と呼ぶようになりました。

親子間の共依存では、親と子が逆転していることも多い

長々と説明しましたが、
共依存という言葉・概念は、
大分、一般的になってきたので、
聞いたことがある方、ご存知の方も
多いことでしょう。

これはアルコール依存症の夫と
妻にだけ見られる関係ではなく、
母と娘の間にも多くみられる関係です。

母親とだけではなく、
父親とも共依存関係に
なることがあります。

私がいなくなったら、
お母さんが可哀そう。

私がいなくなったら、
お母さんは生きていけない。

共依存的な親子関係にあると、
娘は母に対して、
こんな気持ちを抱きます。

というのも、
アルコール依存症の夫を
その妻が世話し続けたように、
共依存関係にある親子では、
小さい頃、子どもが親の世話を
焼かざるを得ないという状況、
つまり親と子が逆転している状況が
多々あります。

例えば、、、

◇酔っぱらって暴れるお父さんの愚痴を
お母さんから、いつも聞かされて育った

◇お姑さんにいじめられるお母さんを
いつも自分が守らないとと思ってきた

◇お父さんが浮気ばかりして、あまり家に寄り付かず、
いつもお母さんが寂しそうだったから、
私は良い子でいて、
お母さんを悲しませてはいけないと思った

◇お父さんとお母さんがケンカして、
お父さんがお母さんにビンタしようとしたから、
自分が間に入って代わりにビンタされた

などなど。。。

上記のように、
親が親として機能せず、
子どもが子どもらしく過ごせず、
まるで大人のような役割を
背負わざるを得なかった状況の中で育つと、
人は自分のニーズ・欲求というものが
分からなくなります。

それは、もっともな話かと思います。

自分のことはそっちのけで、
親の世話をする、親のニーズを満たすことに
専念せざるを得ない子ども時代を送ったら、
誰でも自分のニーズどころではなくなります。

だから、これを読んでいる方で、
自分は親と共依存だなあと思った方は、
自分を責めないでくださいね。

あなたは、全く悪くないです。

ただ一生懸命生きてきただけだと思います。

親と共依存だと、自分のニーズを満たすことに
罪悪感を抱くことがある

でね、親と共依存だと、
上記のような理由で、
◇自分のニーズが分からなくなる
◇自分のニーズを自覚し満たすことに対し、
罪悪感を抱くようになる

ということが起こったりします。

恋愛や性的なことに
罪悪感を持つ原因・根源は、

二番目の
◇自分のニーズを自覚し満たすことに対し、
罪悪感を抱くようになる
その結果かと思います。

長い話を短くすると、
自分の気持ちやニーズ・欲求に従って、
彼氏とイチャイチャすることが、
まるで親を捨てるような、
親を裏切るようなことに思えるのです。

だって、今まで、
親を世話するために
割いていた時間やエネルギーが
彼氏に向くわけですから、

しかも、
親は子どもから見て、
何となく、もしくは、あからさまに、
可哀そうな、気の毒な感じが
してることが多いですから、
無理もないと思います。

恋愛や性的なことに、罪悪感を持つ時の対処法

ポイントは、

親に対して、
怒ったり、嫌ったり、憎んだりという
ネガティブな気持ちを持つことを
自分に許可すること、

かつ、
親と離れる寂しさ、虚しさを受け入れ、
それらに持ちこたえることです。

親に対してネガティブな気持ちを
持つことを自分に許可する

下記のブログ記事にも書きましたが、
子どもって、本当に親が大好きです。

◇私は人を好きになる資格がない、
私に好きになられても迷惑だろうという気持ちが強く、
一生恋愛は無理かなと思ってしまいます

まあ、親がいないと生きていけない、
親に頼らないと生きていけないということもありますが、
それを差し引いても、
親が大好き、親のことを深く深く愛しています。

だから、親を愛せない時、
ものすごい罪悪感を持つんですね。

それこそ、そんな自分は死んでしまえ、
この世に存在するな!というくらいの
大きな大きな罪悪感。

なので、まず、
この罪悪感を手放すこと。

大好きな人に対して、
大嫌いって気持ちが
あってもいいというのかな、、、

これって日本語が変かしら?

愛しながらムカつく
憎みつつも大好き

そういうことって、
普通にあるんですよ。

それが人間という奴なんです。

子どもってね、
この相反する二つの気持ちを
同時に持てなくて、
親にネガティブな気持ちを持った
自分が悪いってことにしちゃうんです。

なので、試しに、思いっきり、
心の中の親に向かって、
「アンタなんか大嫌い!」って
言ってみてください。

ん?
お母さん、お父さんが可哀そう?

そんな声が聴こえてきました。

でもね、考えてみてください。

お母さんも、お父さんも、
そんなに弱くないですよ。

ん?
やっぱり、そんなこと言えない?

分かりました。
そしたら、私が、
お母さんや、お父さんの後ろに立ってますから、
お母さんやお父さんが倒れないよう支えてますから、
言ってみましょう。

「アンタなんか大嫌い!」

まあ、今すぐに言えなくても、
機が熟したら、
ぜひ、この「アンタなんか大嫌い!」
試してみてください。

大好きだけど大嫌い。
それでいいんですよ。

親と離れる際の空っぽ感に持ちこたえる

あとね、
恋愛や性的なことに
罪悪感が強い、
お母さんやお父さんの子どもでなくなる感じがする
そんな気持ちの下に、

親から離れることに対して
強烈な寂しさや虚しさがある方も多いのでは?

親と一緒に暮らしていて、
自立したいと思いつつ、
一人暮らししようとすると、
強烈な寂しさ、不安に襲われるという話も
よく聴きます。

親離れにつまずいた私の体験談

ここで少し私の話をさせてください。

私が自立、親離れに関して、
大きくつまずいたのは、
大学一年生の時でした。

当時、私は大学に通うため、
家を出て、一人暮らしを始めました。

私にとっては念願の、憧れの一人暮らし。

お小言ばかりの母親、
厳しく怖い父親の目から解放され、
一人気ままに生活するのは、
どんなにか楽しいことだろう・・・

そう思って始めた一人暮らしでしたが、
いざスタートすると全く違いました。

当時の私が一人になって感じたことは、
戸惑いと混乱でした。

自分が何をしたいのか分からない
自分が何を好きなのか分からない
果ては自分というものが分からない

自分に自信が全くない。。。

そんな思いに苛まれた私は、
心の拠り所として彼氏が欲しいと思い、
痩せたらモテるだろう、
痩せなければ彼氏ができないだろうと
過激なダイエットにハマり、
食べ過ぎては吐くという状態に
なっていきました。

余談ですが、
母親と共依存関係にあった女性は、
食べることに問題を抱える方が多いようですね。

ストレスがたまると、
ものすごい量を食べてしまう

たくさん食べては、
自らそれを吐いてしまう

体型にこだわって、
太ることを異常に恐れる

などなど。。。

あまりに母親に自分の世界、価値観を
浸食されていたので、
自分というものを確立できていなかったのです。
自分軸が全くなかったとも言えますね。

あの時感じた強烈な空っぽ感は、
今でも忘れられません。

この空っぽ感を、
私は長い時間をかけて、
いろんな人に手伝ってもらいながら、
埋めてきました。

いや、実のところ、
空っぽ感は
大して埋まってないのかもしれません。

空っぽ感を抱えるだけの
心の力をつけてきた、
心の筋トレをしてきたというかね。。。

この空っぽ感との付き合いが、
一番時間がかかったし、
大変でした。

自分の経験から言っても、
ここは結構時間がかかるかなと思います。

コツは空っぽ感を埋めようとしないこと、
空っぽ感と一緒に居てみること

時間はかかるかもしれないけど、
心に自分の気持ちを抱える力がついてくると、
少しずつ少しずつ、この空っぽ感と
一緒に居ることができるようになります。

コツは、
焦って、空っぽ感を埋めようとしないこと。
空っぽ感を身体で感じてみること。

焦って埋めようとすると、
余計、空しくなるという悪循環が生じます。

少しずつでいいので、
空っぽ感と一緒に居る
そんな時間を増やしてみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。

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◇良いまぐわいの定義~ごくごく真面目に書いてます~

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