ぐるぐる思考・反芻思考を止める

仕事が見つからず焦りと不安で苦しい時、崩れ落ちずに自分を保っている方法~内なる批判者を黙らせる~

この記事は音声でも聴けます。
よろしければ音声を聴きながら記事をお読みください。(3部構成)

内なる批判者に打ち勝つ4ステップ

視野を広げるためのいくつかの方法(お金要らず)

仕事を探しているけど
見つからない時って、
本当に辛いですね。

趣味で働く人って、めったにおらず、
ほとんどの人がお金を稼ぐ必要があって、
仕事を探すのでしょうから、
仕事がなかなか見つからないとなれば、
経済的に逼迫してきたり、
一人暮らしであれば、
死活問題にもなるでしょう。

また、なかなか採用されないということで、
自分には価値がないという感覚が
強くなる方がほとんどでしょうから、
その精神的な苦痛・ストレスは、
過酷とも言えるほどの大きなものだと思います。

私自身、一人暮らしで、
失業状態が何ヶ月も続いた経験があり、
経済的な困窮と大きな精神的ストレスの
ダブルパンチの苦しみを体験しています。

今日は私自身の経験も踏まえ、
仕事がなかなか見つからない時、
崩れ落ちないで自分を保っていられる
セルフケア方法やモノの見方を伝えていきます。

ポイントは、
内なる批判者の声を真に受けないこと、
狭くなりがちな視野を広げるよう努力すること
この二つです。

長い記事なので、ピンときた章から
お読みください。

仕事が見つからない私はダメという
内なる批判者の声に打ち勝つ

仕事を探しているのに、
なかなか見つからない時って、
『私ってダメ』
『私には価値がない』
『私だけ社会から切り離されている』
『私は孤立している』
『世間は厳しく、私を受け入れない』
こんな思考と感情にハマりがちです。

こんな思考と感情にハマっている時、
ほとんどの人が、
内なる批判者の言葉を
真に受けています。

内なる批判者と言うのは、
自分の中から勝手に湧き上がる
自分を手厳しくバッシングし、
時には、あからさまにディスる
頭の中の声・心の中の独り言です。

内なる批判者の正体は、
今まで自分が出会った人たちが、
自分に対して向けた
ネガティブでジャッジメンタルな言葉や態度です。

人って、小さい頃、
怒られたり、厳しくされたりして、
心が傷つき、癒されないままだと、
その言葉や態度が、
まるで人格を持った存在・
内なる批判者のようになって、
心の中に居着いてしまうのです。

かつ、他人から言われた手ひどい批判の言葉なら、
それに対して、
疑問を持ったり、無視したりもできますが、
内なる批判者の言葉・声は、
自分の頭の中から勝手に湧いてくる独り言であることから、
自分自身の考えであると勘違いしてしまうのです。

これが内なる批判者の扱いの厄介なところです。

まずは、この内なる批判者の言葉・声を真に受けず、
この声に打ち勝つことが、
仕事を探していて見つからない時に
自分を保つために大事かと思います。

内なる批判者の声に打ち勝つための4つのステップ

(音声でも聴けます)

1 内なる批判者の特徴を知る

内なる批判者の特徴は、
批判しかしないということです。

どんなに良いことをしても認めないし、
誉めることも決してしません。

いつも自分のアラ探しをして、
時には「この状態が続いたら、ホームレスになる!」などと
不安をあおったりします。

また、もう一つの特徴としては、
全く対話ができないということです。

人を批判するなら、
それなりの理由と根拠があるはずです。

だけど、内なる批判者に、
「自分のどこがそんなにダメなのか?」
「なんで、そんなに自分を責めるのか?」尋ねても、
納得のいく答えが返ってくることはありません。

試しに、
仕事が見つからないお前はダメだ!
責めたてる内なる批判者に聞いてみてください。

どうして私はダメなんですか?と、、、

仕事を探していて見つからない人は、
この日本に、世界にたくさんいます。

その人たちすべてがダメ人間で、
生きる価値がないのでしょうか?

違いますよね。

内なる批判者の言葉・声は、
あなた自身や周りの状態を、
よくよく吟味して言っているのではなく、
単純な否定です。

ある意味、内なる批判者は、
何も考えず批判しかしない
ロボットのようなものです。

2 内なる批判者の言葉・声と自分の考えを区別する

内なる批判者の言葉・声って、
自分の内側から自然に湧いてくるもの。

だから、本当のことだと思ってしまいがちです。

少しここで想像してみてください。

内なる批判者が、自分に言っているのと同じ言葉を
他人が面と向かって言ってきたら、
どう思うでしょう?

『なかなか仕事が見つからないお前は
どうしようもないダメ人間だ』
『お前には何の価値もない』
『お前は最低だ』
『お前の居場所は、どこにもない』
『この先、何の希望もない』

私なら、
「はぁ?何、この人!アンタに何が分かるじゃ!」と思って
言い返す、もしくは相手にしない
この二つのどちらかだと思います。

なのに、内なる批判者が
同じことを言ってきたら、
真に受けてしまう、信じてしまうんですよね。

内なる批判者の言葉・声が、
自分の頭の中から湧いてくる言葉・声であること、
長年聴いてきた言葉・声であること、
この二つが内なる批判者の言葉・声と自分の考えとを
区別することを難しくしている理由だと思います。

1に挙げた内なる批判者の特徴をよく思い出し、
内なる批判者の言葉・声と自分の考えを
区別するよう心がけてみてください。

これは内なる批判者の言葉・声だ!と
気付くだけでも大分ラクになります。

3 内なる批判者の言うことを真に受けない

これは
2の「内なる批判者の言葉・声と自分の考えを区別する」ができたら、
比較的簡単かと思います。

cafeやレストランなどに入った時
かかっているBGMみたいなものだと思って、
内なる批判者の言葉・声を
真に受けず、聞き流しましょう。

真に受けない
これがポイントです。

4 内なる批判者に言い返す

内なる批判者に
積極的に言い返すことも有効です。

心の中で、
一人で居る時なら声に出してもいいですね、
「うるさい!」「黙れ!」
「私は悪くない!」
などと強い口調で言い返してみましょう。

いつも自分を上から目線で、
容赦なくバッシングしてくる内なる批判者ですが、
強い口調で言い返されると、
案外すぐに黙ったり、しょぼんとなったりします。

このような体験を積み重ねることで、
内なる批判者の言葉・声を
そんなに恐れる必要がないのだと分かってきます。

内なる批判者に言い返す別バージョンとして、
内なる批判者の論理的な矛盾を突くのも良いですね。

つまり内なる批判者に
ツッコみをいれるのです。

例えば、
『なかなか仕事が見つからないお前はダメだ』と言う
内なる批判者に
「へーそれのどこがダメなの?」
「なんで、ダメなの?」と。

内なる批判者というのは
根拠なく自分を批判するだけの
ロボットみたいなものですから、
そうツッコまれたら単純な答えしか返ってきません。

その答えは非常に素朴なもので、
ツッコみどころ満載です。

上記に挙げた例だと、
内なる批判者は
「仕事がなかなか見つからないから
お前はダメなんだ」とか言いそうです。
それ以上は答えることができないでしょう。

暮らしのABCを大切に
A 当たり前のことを B ぼやっとせず C しっかりやる

職探しをする生活は、
会社員時代と比べて、
毎日決まった時刻に
決まったところに行くわけではないので、
生活が不規則になりがちです。

生活の乱れは、
心の乱れ、体調の乱れにつながり、
引いては就職活動にも影響します。

こんな時だからこそ、
日々の暮らしを丁寧にしましょう。

生活が乱れてはいけない!
規則正しく生活しなければ!と
力む必要はありません。

力むことは、
ある意味、内なる批判者の言葉・声に
ハマっていることになります。

親によく言われませんでした?
「勉強しなさい!」
「きちんと〇〇しなさい!」って(笑)
これが内なる批判者の原型です。

私が提案したいのが、
食べること、眠ることと言った
当たり前のことをしっかりやること。

具体的に言うと、
なるべく質の良い食事・睡眠・運動をするよう
心がけることです。

この3つを心がけるだけで、
生活も心も身体も整います。

下記の3つを習慣にするのはどうでしょう?

毎日散歩する

家に居て、ネットで求人サイトばかり見たり、
ハローワークに通ったりしていると、
運動不足になりがちです。

散歩して外の空気を吸いましょう。
足を動かしましょう。

散歩は脳科学的にも、
良い気分転換になり、
脳が活性化することが証明されています。

そして、なんと言っても
お金がかかりません。

質の良い睡眠をとる

ぐっすり眠ることは、
身体だけではなく、
脳の良い休息になります。

就職活動って、
心にも体にも大きなストレスがかかるもの。

ぐっすり眠って、
質の良い休息を取りましょう。

質の良い睡眠をとるために、

◇寝る前の2時間は
スマホやパソコンの画面を見ない。

◇寝る時は、スマホやパソコンを違う部屋に置く。

◇シャワーではなく湯船につかる。

◇夕ご飯は寝る時間の2,3時間前にすませる。

こんなことを心がけてみましょう。

自炊する

外食はお金がかかるし、
栄養も偏りがち。

なるべく自炊をして、
野菜をたくさん食べましょう。

料理が苦手と言う人は、
ご飯を炊いて、お味噌汁だけでも作るのは
どうでしょう?

人間の身体は、
その人が食べたものから作られます。

自炊をすることは、
健康な身体作りの一歩となります。

就職活動を続けるための気力の維持には、
健康な身体作りが欠かせません。

自炊をすることで、
節約にもなります。

時間軸や空間軸を変えて今の自分を見てみる

(音声でも聴けます)

仕事を探していて見つからない時、
どうしても視野が狭くなり、
『私ってダメ』
『私は社会から孤立している』
こんな視点だけで
自分と外の世界を見てしまいがちです。

そして、そのことで、
自己評価が下がり、
エネルギーも低下し、
ますます仕事を得ることから遠ざかるという
悪循環に陥りがちです。

その悪循環に陥らないためにも、
視野を多角的に広げるためのヒントを
以下で挙げてみます。

30年後の自分から今の自分を見てみる

これは想像の中でしかできないのですが、
30年後の自分が今の自分を
暖かく見守ってくれていると想像して、
30年後の自分と今の自分とで
対話してみるのは、どうでしょう?

30年後の自分が、
今の自分を見たら、
どんな風に感じて、
どんなことを言いたくなるかな。。。

そんな風に自分に問いかけて、
30年後の自分と今の自分の対話を
紙に書きだしてみましょう。

私の中の30年後の自分は、
私のことをすごく深く繊細なところまで
理解してくれています。

30年後の自分から見たら、
今の自分は30年前の自分です。

一番の理解者であり、
私のころを心から信じてくれて、
心から応援してくれる人です。

30年後の自分に出会って、
ちょっと愚痴ったり、甘えたりしてみるのもいいですね。

他人に同じことをするより、
依存にならず安心して、
心行くまで愚痴ったり甘えたりできます。

それを聴いた30年後の自分は
どんな風に答えるでしょう?

私の中の30年後の自分は、
ただただニコニコ微笑んで、
うなずいているだけです。

その微笑みからは、
愛情と信頼が溢れています。

その微笑みに触れるだけで、
なんだか癒されて元気が出ます。

30年後の自分は、
私のことをまるで娘を見るような眼差しで見つめ、
心からの信頼を込めて、
「大丈夫。きっとうまく行く。」って
言ってくれるんです。

どんな人の中にも、
この自分を暖かく見守る
30年後の自分は居ると思います。

この30年後の自分に出会って、
視野を広げ、肩の力を抜きましょう。

地球の外から今の自分を見てみる

これも想像の中でしかできないのですが、
地球の外から今の自分を見てみましょう。

大気圏を抜けて、月にでも行って、
遠く遠く離れたところから、
今の自分を見てみましょう。

地球の外から見る自分は
どんな感じがするでしょう?

地球上には人間が70億人以上いて
そのうちの一人が自分で、
今この瞬間も、
地球のどこかで、人が生まれたり亡くなったりしている。

そんな大きな流れの中に自分がいる。

そう思うと、私は自分の悩みが小さく思えたりします。

五感に意識を向け今ここに集中する

仕事がなかなか見つからない時の苦痛の一つとして、
将来への不安があるかと思います。

私自身、一人暮らしで失業中の数か月は、
将来の不安にさいなまれ、
このまま仕事が見つからなかったら、
自分はどうなってしまうのだろう?と
居ても立っても居られない気持ちになることが多かったです。

そんな時、私を助けてくれたのが、
五感を意識すること、
身体を感じることでした。

失業していた時は、
時間もあったので、
よく散歩しました。

散歩する時は、
なるべく足の裏の感覚に
意識を向けるようにしていました。

そうすることで、
思考が止まり、
今ここにフォーカスすることができ、
不安が薄れるんです。

不安って、
未来のことを考えた時に
湧き上がる感情なんですよ。

身体は今ここにしかいません。

身体を感じると、
今ここにフォーカスが向きます。

だから身体に意識を向けると、
不安が鎮まります。

ヨガの練習も、
家でよくしていました。

ヨガをしても、
身体を感じることができるので、
不安が鎮まりました。

散歩やヨガは、
ある程度の時間や空間が必要かと思いますが、
身体を感じるだけなら、
握りこぶしを作って、
自分の手の感覚を感じる。

それだけでもOKです。

それだけでも、今ここに戻ってこれます。

「つかめるのは今だけ」
「生きれるのは今だけ」

このようなアファメーションを
唱えるのも効果的でした。

キャリアカウンセリングを活用する

仕事がなかなか見つからない時、
不安と並んで辛いのが、
孤独感、孤立感かと思います。

仕事は大変なこと、嫌なこともありますが、
仕事をしていることで、
その組織に属しているという
安心感ももらっていますから。

孤立感への対策として、
キャリアカウンセリングを利用するのも
一つの手かと思います。

ハローワークなどでも、
無料でキャリアカウンセリングを受けることができます。

お金に余裕があるなら、
有料のキャリアカウンセリングでもいいでしょう。

キャリアカウンセリングを利用することで、
仕事探しに伴走してくれる人ができます。

伴走者がいてくれるだけで、
仕事探しの際の不安や孤立感も薄れます。

私自身もハローワークがしている
無料のキャリアカウンセリングを受け、
希望条件に合う仕事を紹介してもらったり、
履歴書の書き方を教わったり、
面接のアドバイスを受けたりしました。

ハローワークは私たちが払った税金で
運営されています。

これを活用しない手はありません。

キャリアカウンセラーと合う、合わないはありますが、
合わない場合は、他の人に変えてもらったりもできます。

積極的に地方自治体がやっている
キャリアカウンセリングを活用しましょう。

以上、参考になれば幸いです。

【関連記事】
◇人生に行き詰った時の処方箋

 

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