恋愛していても、
いつも心のどこかで、
彼氏の心が離れていくのでは？と
不安でたまらない。
例えば、
◇彼にLineしたけど、
すぐに返信がない
数時間、既読スルー状態になっている
◇彼と会いたいと思った時に
忙しいと言われた
◇彼に話しかけた時
なんとなく不機嫌そうだった
◇一緒に暮らしている彼氏の帰宅が
予定より少し遅くなった
上記のようなささいなきっかけで、
不安感に火が付き、
彼氏の所在を確かめたくてたまらなくなり、
彼の携帯にLineや電話を何回もしてしまったり、
彼氏の職場や友達に電話をかけてしまったり、
不安を紛らわすため物に当たり散らしてしまったりする。
こんなことを続けていたら、
重い女と思われて、
本当に彼に嫌われる、彼が離れていく。
そうならないためにも、
彼を信じて、どっしりと構えていたいけど、
不安スイッチがオンになると、
どうしても、それができない。
こんな悩みをけっこう聴きます。
この悩みの根っこには、
見捨てられ不安というものがあるかと思います。
今日はこの見捨てられ不安の
原因と解決法について
伝えていきます。
見捨てられ不安とは？
見捨てられ不安というのは、
文字通り、
自分はいつか他人から見捨てられるのではないか？
という不安です。
しかも、その見捨てられるという不安が、
ごくごく些細なきっかけで、
（何のきっかけも理由もない場合もあります）
相手との関係に、自分の生活に、
支障が出るほど
大きくつのってしまう。
そんな心のクセ、考え方のクセです。
親しくなった人に対する感じ方のクセと言ったら、
分かりやすいかもしれませんね。
巷では、女性が付き合っている男性に対して抱く
見捨てられ不安が取り上げられることが多いですが、
思い入れのある近しい人間関係であるなら、
恋愛関係以外でも、
この見捨てられ不安というのは発動します。
例えば、
思い入れのある同性の友人だったり、
先生だったり、上司だったりなど。
見捨てられ不安の原因となるもの
そもそも、
どうして、そんなに、
相手から嫌われるでは？
相手が去っていくのでは？と、
不安になってしまうのでしょう？
その不安の背景、不安の原因として、
何かあるのでしょう？
これは、小さい頃、
それこそ、
赤ちゃんの時や幼稚園・保育園の頃、
養育者（大体は母親）から受けとめてもらった、
愛情を注がれ、関心をむけられ、
お世話してもらったという感覚が、
十分に持てなかったことにあると
言われています。
人間誰しも、子どもの時は、
誰かに世話をしてもらわないと生きていけない、
ある意味、無力な存在です。
そのため、
自分の世話をしてくれる人に、
依存せざるを得ません。
この時代、
養育者から十分なお世話をしてもらうことで、
その人の中に、
「自分はありのままで愛される」
「自分はこの世界に居ていい」
「自分には価値がある」といった感覚、
（ある意味、自信ですよね）が育ち、
その感覚があることで、
「一人でいられる能力」というものが育ちます。
※「一人でいられる能力」については、
下記の記事に詳しく書いたので、
参考になさってください。
寂しさへの処方箋～一人でいられる能力を育てる
この「一人でいられる能力」が育っていると、
相手にしがみつくことなく、
親密な人間関係が作れます。
基本的に、この世界に、
自分は受け入れられているという信頼感があるので、
しがみつく必要がないのです。
小さい頃、母親に十分受け止めてもらった、
世話をしてもらったという感覚がないと、
この基本的な信頼感が育ちません。
見捨てられ不安がある人は、
小さい頃、お母さんに見捨てられた！と
感じるような経験をしたことがある人が
ほとんどです。
例えば、
◇母親が父親以外の男性と恋に落ち、
自分を捨てて、家を出ていった。
◇母親が再婚した際、自分を冷遇し、
新しい父との間の子どもばかり可愛がった。
◇母親が仕事で忙しく、家に不在がち、
晩ご飯の用意をしてもらえず、
いつもコンビニで弁当や菓子パンなど
食べてすましていた。
◇幼稚園のお迎えが、いつもバラバラな時間で、
約束の時間より数時間遅いこともあり、
待っている間、捨てられたのではないか？と
気が気ではなかった。
◇母親が病気がちで入院ばかりしており、
良い子にしてないと、
お母さんの病気が良くならないと言われた。
などなど、、、
上記のような例以外でも、
養育者（大体は母親）が、
安定して、子どもに愛情と関心を注ぎ、
お世話をする存在として、
十分機能しなかった場合、
その子どもは、
「自分には愛される価値がある」
「この世界は自分の居場所だ」という感覚を持てず、
彼氏のごくごく些細な言動で、
自分は嫌われたのでは？と思うようになってしまう、
つまり、見捨てられ不安が
強くなってしまうわけです。
見捨てられ不安が原因で取ってしまいがちな行動
見捨てられ不安が強い人というのは、
「ありのままの私では愛されない」
「ありのままの私には価値がない」という
セルフイメージを持っています。
一言で言うと、
セルフイメージが低いんですね。
セルフイメージが低いから、
相手の些細な言動で、
すぐに「嫌われたかも？」「捨てられるかも？」と
心配になってしまうわけですが、、、
このセルフイメージの低さから、
相手に過剰にサービスをしがちです。
めちゃくちゃストレートに言ってしまうと、
自分は傷もののリンゴだから、
他のところで、いろいろ頑張って、
サービスしないと買ってもらえない。
サービスして、
やっと一人前のリンゴになれる。
それくらいに自分のことを思ってます。
心理学用語では、
これを埋め合わせ戦略と言います。
で、一人前のリンゴになるため、
◇彼氏の世話をかいがいしく焼く
◇彼氏の顔色を伺い、彼氏のご機嫌を取る
◇何が何でも、彼氏に好みも予定も合わせる
などしたりします。
そのため、ダメンズやモラハラ彼氏を
引き寄せてしまうことも多々あります。
また、ごく些細なことから、
彼氏が浮気しているのではないか？と不安になり、
彼氏を疑うような言動、
彼氏を束縛するような言動を
取ってしまうこともあります。
例えば、
彼氏との会話の中に、
ちょっと女性が登場しただけで、
その人と何かあるんじゃないか？と
妄想が止まらなくなったり、
彼氏とインスタやフェイスブックで
つながっている女性を
片っ端からチェックしてみたり、
彼氏の携帯を勝手に見て、
女性との会話履歴があると、
その人に非通知で無言電話をしてしまったり、
彼氏が何人かの友達と飲みに行く際、
その中に自分が知らない女性がいるだけで、
「行かないで！」と泣きわめいてしまったり、
彼氏の帰宅が少し遅くなっただけなのに、
彼氏の職場まで出向いてしまったり、
などなど。
見捨てられ不安が高じて、
捨てられる前に自分から捨ててやる！
その方が、まだマシ！
そんな風に思って、
自分から別れを切り出す人もいますし、
わざと彼氏に嫌われるような行動を取る人もいます。
例えば、
彼氏の親友とセックスしてしまう
髪の毛を剃ってスキンヘッドにするなど。
これは裏を返せば、
彼氏をテストしている、
試している行為とも言えます。
ここまでやっても、
私を嫌わない？私を受け入れてくれる？
私のそばに居てくれる？と、
見捨てられ不安がある人の中にいる
小さな子どもが彼氏を試しているのです。
これらは、見捨てられ不安がない人からしてみれば、
理解しがたい行動かもしれません。
なんで？どうして？
そんなことするの？？？
だって、彼氏はあなたのことが好きで
付き合ってるんでしょ。
こんな声が聴こえてきそうです。
こう説明すると分かりやすいかな・・・
見捨てられ不安が強い人の中には、
お母さんに振り向いてもらえず、
傷ついて泣きわめいている
小さな子どもが、常にいるんです。
見捨てられ不安というのは、
身体レベルで感じるというかね、
理屈じゃないんです。
大人なら、
彼氏の返事が少しそっけなかっただけで、
彼氏に嫌われた、彼氏に捨てられるとは思わないでしょう。
だけど、小さな小さな子どもなら、
それも普段から、
ほとんどお母さんに構ってもらってない子どもなら、
お母さんに話しかけた時、
お母さんの返事がそっけなかったり、冷たいものだったりしたら、、、
自分は、お母さんに嫌われている。
自分は、お母さんに捨てられた。
そんな風に感じても無理はないと思います。
見捨てられ不安が強い人というのは、
ある意味、自分の中にいるチャイルドに
乗っ取られている状態なんですね。
自分が小さい子どもに返ってしまい、
彼氏に自分のお母さんを転移しているのです。
こんなことをしていたら、
いつかは彼氏が去ってしまう。。。と思いつつも、
心の中のチャイルドが、
彼氏に向かって、
「ママー私を抱っこして～」などと
暴走してしまうのです。
子どもにとって、
親に捨てられるということは、
生死に関わります。
彼氏から連絡がない、
彼氏に会えない日が続くというのは、
親に捨てられるようなものなのです。
見捨てられ不安への対処法
ほな、どないせーちゅうねん。。。
見捨てられ不安が強いと自覚して、
どうにかしたくて、
このブログを読んでくださっている方は、
こんな風に言いたくなったのでは？
それを聞いて、
大丈夫です。
希望はあります。
と言いたくなった私です(笑)
見捨てられ不安への対処法として、
自分の中のチャイルドを育て直すということが
挙げられるかなと思います。
チャイルドが彼氏に向かって、
「ママー抱っこ～」と暴走するのを止め、
自分が自分のチャイルドのお母さんになる。
これが何と言っても大事です。
とは言っても、
言うは易く行うは難しで、
いきなり、
自分が自分のチャイルドのお母さんになる！と
言っても難しいでしょう。
人間、体験したことがないものを
自分一人で作りだすことはできません。
他者に十分愛情を注がれ育まれるという
関係性を体験したことがないのに、
それをゼロから一人でやれ！というのは
恐らく不可能かと思います。
なので、ここで提案したいのは、
少しずつ少しずつ、
自分が自分のチャイルドのお母さんができる割合を
増やしていくということです。
４つの具体的な対処法
１ 気持ちをノートに吐き出してみる
不安を言葉にしてみる
些細なことで不安がつのった時、
それを解消するため、
彼氏にコンタクトを取るのではなく、
自分の気持ちを紙に書きだしてみましょう。
きちんとした文章になっていなくてもかまいません。
ノートに赤ペンで
苦しい苦しい苦しい
怖い怖い怖いと
気の済むまで書くなど、
紙に向かって苦しみを吐き出すような感じで、
思いのたけを書き出してみましょう。
その後、できそうなら、
自分にとって何がそんなに不安なのか？
具体的に書き出してみましょう。
彼氏は、もう私のことを大事に思ってないのかも。
彼氏が、どっか行ってしまうかも。
彼氏は、もう他の女性の方がいいのかも。
などなど。
さらに、可能であれば、
書き出した不安が、
どれくらい現実化したか？
チェックしてみましょう。
２ 自分のチャイルドと対話してみる
最初は、チャイルドの声と大人の自分の声に分けて、
その対話を、紙に書きだすのがいいかもしれません。
チャイルドの声が聴けるようになってきたら、
徐々に徐々にチャイルドが安心するような言葉を
かけてあげましょう。
３ 自分を認めることを習慣づける
どんな些細なことからでも良いので、
自分で自分を認めることを
習慣にしてみましょう。
例えば、
気持ちを吐き出す用のノートとは別に、
もう一冊、自分を認めるノートというのを作って、
「今日の自分誉め」というお題で、
自分ができたことを
誉めちぎりるなどしてもいいですね。
誉めることは、
どんな小さなことでもOKです。
朝ゴミ出ししたとか、
お皿を洗ったとか、
会社に行ったとか、、、
子どもって、本来は、
誉められて育つもの。
自分内子育てだと思って、
自分を誉めて認めて育てましょう。
４ 彼氏から受け取っている愛情に目を向ける
前章にも書いたように、
チャイルドに乗っ取られている時、
目の前の相手をありのままに見ておらず、
相手に過去、自分を捨てた誰かを転移しています。
そのため、彼氏がどんなに愛情を示しても、
それを受け取ることができません。
まるでザルで水をすくうように流れ去り、
その一方で関心や愛情を求めるという
やっかいな、めんどくさいことをしています。
少しずつでいいので、
彼氏が自分に向けてくれている
愛情を受け取りましょう。
受け取るって、どうやったらいいの？という方は、
下記のブログを参考になさってください。
以上、ご参考になれば幸いです。
