人付き合いの悩み

自分にだけ当たりが強い人、きつく当たる人が 職場にいる時の対処法

職場に、自分にだけ
きつく当たってくる先輩がいて、
すごく辛いです。

仕事中、こっそり隠れて泣いたり、
仕事が終わってからも
その人から言われたことが忘れられず、
思い出しては落ち込んだり、
腹が立ったりしています。

仕事は簡単に辞められないし、
こんな時、どうしたらいいでしょう。

今日はこんなご相談に答えていきます。

自分にだけ、その人がきつく当たってくるというのがつらさを倍増する

この悩みは、

相手の人から、きつく当たられ、
辛いし腹が立つしということと、

他の人には、
普通に接している、
時には笑顔で気さくに接している、
そのギャップは何なんだ?
何か知らないけど、
どうやら私はこの人に
嫌われているらしい。。。
というショックと混乱、

この二つがダブルパンチで来る
悩みかなと思います。

もし、誰にでも、
ツンケンしている人なら、
この人は、こういう性格なんだなと思い、
周りの人と、そのことを共有しあえるでしょう。

そのことによって、
辛さや腹立ちもかなり和らぐかと思います。

だけど、他の人には普通、
もしくは気さくな感じなのに、
自分にだけ態度が豹変し、
物言いがきつくなる、冷たくなると言うのは、
混乱するし、
「私に何か落ち度があるのかな・・・」と
人によっては思ってしまい、
自分を責めて苦しむこともあるでしょう。

相手の人を冷静に観察してみる

まず最初にできることとしては、
相手の人を冷静に観察してみることです。

これは私の体験談なのですが、
もう何年も前、
ある企業で派遣社員として働いていた時、
相談者さんと同じように、
先輩が自分にだけきつく当たってくることに
悩んだ経験があります。

その職場は仕事が多く、
スピーディーにこなす必要がありましたが、
マイペースで、のんびり屋、
職人気質の私は、
そのスピードについていけませんでした。

きつく当たってきた先輩は、
すごくサバサバしたタイプの方で、
頭の回転が速く、
仕事をどんどんこなしていける方でした。

今、振り返ると、
先輩は、正直、
私がどんくさいので、
イライラしたのだと思います。

私も、最初は凹みましたが、
先輩と自分をよく観察していると、
先輩の良いところも見えてきたんですね。

言い方はきつくても、
自分の間違いは、きちんと認めて、
謝ってくれるところとか、
上司に対しても、
私たち後輩に対しても、
同じような態度で接するところなど。

数か月、自分を必死で仕事を覚え、
なんとか、その職場のスピードに
ついていけるように頑張り、
先輩がきつい物言いをしても、
ビクビクしないように気を付けていたら、
自然と普通に話せるようになっていました。

相手をよく観察するということは、
自分の中の大人の部分を機能させると
言うことです。

自分の中の大人の部分を機能させることで、
相手から、きつく当たられても、
萎縮するだけにならずに済みます。

萎縮するということは、
自分の中の傷ついたチャイルドが
出てきていることですから、
相手を観察することで、
自分の中のチャイルドに
乗っ取られる割合が減るのです。

相手をよく観察して、
相手の情報を集めてみましょう。

周りにいる信頼できる人に対して客観的な意見を求めてみる

周りの人で、信頼できそうな人に、
本当に自分にだけ、
相手の人がきつく当たっているのか?
事実を確認してみるのもいいですね。

人との関係で、
何かネガティブな思いを感じた時、
自分の方が過剰反応してないか?
客観的にチェックしてみるというのは、
非常に大事なことだと、
私は思っています。

なぜか?と言うと、
相手のことを変えることは
できないからです。

なので、自分以外の人間のことを
変えようとすると苦しみます。

だから、まずは、
周りの人に、
自分とその相手の人とのやり取りが、
どう見えるか?聞こえるか?
聞いてみましょう。

この時、なるべく
軽やかに爽やかに聞いてみるのが
ポイントです。

聞いてみる相手も大事です。

相手をよく吟味して、
中立的な視点から答えてくれそうな人に
聞いてみましょう。

この時も、やはり観察眼が大事です。

聞く相手を間違えると、
自分の立場が余計悪くなったりしますから。

誰に聞けば、
中立的な視点で答えてくれそうか?

聞くのは、
どういうタイミングが良いか?

よくよく吟味して、
実行しましょう。

そして周りの人に聞いてみて、
周りの人からも、
その人が自分にだけ
きつく当たっているように見えるなら、
相談者さんの感じていることは、
客観性があるということだし、
きつく当たってくる相手の人の側にも、
問題がありますよね。

やっぱり職場と言うのは、
なるべく自分の感情を挟まず行うというのが、
社会通念上のルールかと思いますので、
特定の人にだけ、
きつく当たるというのは、
社会人としてはマズいでしょう。

こんな風に、
相手のことは変えることができなくても、
相手の側にも問題があると知ることで、
自分を責める割合が減り、
少し気が楽になるかなと思います。

今までの人間関係を振り返ってみる

チェックしてみて欲しいのは、
今までの人間関係では、
どうだったか?ということです。
私の例なのですが、
私は両親ともにすごく威圧的な人だったので、
きつい物言いや眼差しに、
過剰に萎縮しビクビクしてしまい、
その態度がさらに相手をイライラさせる。

そんな悪循環に陥りがちでした。

自分を癒すことを続け、
威圧的だった両親へのネガティブな想いが
解けてくるにつれ、
段々ときつい物言いに、
そこまで萎縮しなくなりました。

正直、今でも、
態度や物言いが
きつい人は苦手ですが、、、

そして、私が萎縮しなくなると、
現実の人間関係も、
劇的に変化しました。

具体的には、明らかに、
私にきつい物言いをしてくる人が減ったのです。

なので、ちょっときついかもですが、
今までの人間関係を振り返ってみて、
自分の人間関係の作り方のパターンを
チェックしてみることをお勧めします。

自分の問題と相手の問題を分けるのが一番大事

一番大事なポイントは、
自分の問題と相手の問題を
分けることです。

それができると、
相手の問題は相手に返ることができ、
自分の側で、なんとかできることに
取り組むことができます。

これは、どっちの問題か?と
分けることができるだけで、
随分と気持ちが落ち着き、
スッキリします。

自分が相手に取っている態度を見直してみる

大体の場合は、
どちら側にも反応を起こしています。

状況や相手を客観的、俯瞰的に見る努力をしてみて、
やっぱりその人が自分にだけ当たりが強かったら、
相手は、自分の態度や声のトーンや行動など、
自分の何かに感情的な反応を起こし、
きつい口調、攻撃的なふるまいをしているのだと思います。

かつ、自分の側も、
相手のきつい物言いに反応を起こし、
(きつい物言いや心理的な攻撃には誰だって反応を起こしますが、、、)
過剰に緊張する、恐ると言った反応を起こしているのかもしれません。

人と人との関係性って
相互的に影響し合ってます。

例えるなら、
ダンスのステップのようなものなんです。

社交ダンスで一方が足を出したら、一方が引く。
一方がくるくる回ったら、一方が支える。
そんな風に、互いに影響し合って、
関係性というのは出来上がっています。

だから、相手のきつい物言いが
つらい、怖い、ムカつく、ストレス、、、
そこには共感します。

が、それだけにフォーカスしていると、
相手がきついことを言って、
自分がビクつく。。。

そういう関係性が固定化してしまいます。

なので、相手が怖い、ムカつくだけに
フォーカスしないで、
自分の側が相手に対して、
どんな態度を取っているか?

そこを見つめてみて、
変えいけるところは変えてみましょう。

相手と話す時あえて大きな声で返事してみる

とは言え、やっぱり相手が怖い、
相手を目の前にすると
どうしてもビクつく、腰が引けてしまう。。。

そういうことも多いでしょう。

そんな時は、相手に何か言われた時、
あえて大きめの声で返事してみましょう。

ケンカ腰になれ、言い返せと言っているのではありません。

最初の返事だけ、
「はい!」と大きめの声で返事してみましょう。

それだけでも、
相手がきつい物言いをする→自分がつらい
という流れが変わってくる可能性があります。

自分の気持ちをなるべく丁寧に繊細に言語化してみる

人から、きつい物言いや、失礼な態度が繰り返されると、
どんな人でも感情的なダメージを受けることでしょう。

くやしかったり、悲しかったり、
自分を責めたり、情けなかったり、、、

そんな時は、自分の気持ちを、
なるべく丁寧に言葉にして、
言葉にしたら、
自分が自分の気持ちに
寄り添う、共感するということを
やってみましょう。

例えば、
◎◎さん(きつく当たってくる相手の人の名前)の
あの言い方、あの時の声のトーン、
今思い出しても、怖いなあ。。。

あの後、ほかの同僚には、
笑顔でなごやかに話していて、
自分への態度とのギャップに驚いたし、
なんか自分が惨めになったなあ。

あそこまで冷たくされる私って、
一体、何なんだろうって思ったなあ。

などと自分の感情を言葉にしてみます。

その後は、その感情に、
しっかり寄り添ってあげます。

この寄り添うというのは、
感情の中にずっぽり入ることとは、
かなり違います。

感情の中にずっぽり入るって、
上記の二つのイラストのような状態です。

自分の感情に、
自分で共感するというのは、
感情を感じつつも、
それを見ている自分がいるという状態です。

下記のイラストのような感じです。

感情の中にずっぽり入ると、
感情に飲まれて苦しくなってしまうけど、
感情を感じつつ、見守ることができたら、
感情は癒され、手放すことができます。

この時のコツは、
思考に入るのではなく、
身体に入ること、
身体の感覚を感じることです。

これができるようになるまで、
練習が必要な人もいるかもしれません。

詳しくは、下記のブログ記事に書いていますので、
もしよかったら参考にしてください。

◇感じ切れば嫌な感情を手放せると言われたのでやってみましたが、
上手く行かず余計辛くなりました。

【番外編】
きつく当たってくる人が、
上司やリーダーなど、
自分より権力がある場合は、
パワハラである可能性があります。

その場合は、
もう一つ上の人に相談する、
法的な機関に相談する、
異動願いや転職を考えるなど、
具体的な対策を取ることをお勧めします。

【関連記事】
◇いきなり嫌われる、突然無視されることが何回も続き、人に近づくのが怖いです。

◇職場でのいじめが忘れられず苦しい時の処方箋

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