女同士の人間関係の悩み

母の小言がしんどい~心の境界線を引き、マイクロトラウマを癒すケアを

母の小言にうんざりしている、
うんざりしてきた。。。

母の小言がしんどい、
しんどかった。。。

現在形でも、過去形でも、
クライアント様から、
本当によく伺う話です。

母親の小言って、
実に気が重く、憂うつですよね。

私自身、母親が口をひらけば、
小言か、愚痴かという人ですので、
そのうっとうしさは分かりすぎるほど分かります。

成人して一人暮らしを始め、
母と物理的に距離を取ることで、
母と過ごす時間は圧倒的に少なくなり、
母の小言や愚痴から自由になったと思っていましたが、

最近、自分と対話していて、
長年、母の小言を浴び続けたことからくる
マイナスの影響がまだまだ残っていることに気付き、
愕然としました。

今日は私自身の体験も踏まえ、
母の小言から自分を守り、
そのマイナスの影響から
自由になっていく方法を伝えていきます。

母が小言を言う理由

お母さんの側からしたら、
娘のことを思って、娘が恥ずかしくないよう、
親の役割として言っている、
娘の世話をしているだけ、、、
そんな言い分かもしれません。

だけど、娘には、
母親がいちいち細かいことにまで、
うるさく口出ししてくる、
自分のやることや、服装、化粧などの外見に
ケチをつけてくる、、、としか思えない。

それがお小言というものかと思います。

恐らく、お母さんの側としては、
本当に娘のことを思って、
娘が世間から白い目で見られ、後ろ指をさされないよう、
注意しているだけなのでしょう。

なのに、どうして、
こんなギャップが生まれるのでしょう?

それは、お母さんのセルフイメージが低いこと、
自己肯定感が低いことが主な原因かと思います。

セルフイメージ、自己肯定感が低いと言うことは、
自分に自信がない、自分軸が育ってないということですから、
周りから自分がどう思われているかが、
つまり他人の評価がすごく気になるんですね。

もっと言うと、
他人からのマイナスの評価を
ものすごく恐れている状態です。

そして母にとって娘は、
自分の延長上の生き物、
自分の一部みたいな面があります。

自分の一部である娘が、
人から悪く思われないか?
マイナスの評価を受けないか?
常に気になって、
常にきちんとしておきなさい!と
言いたくなるんですね。

また、セルフイメージ、自己肯定感が低いと、
自分より下の人間を作って、
その人をディスることで安心したくなるという性質が、
人間にはあります。

母親にとって娘は、
その格好の対象となるのです。

他人に対しては、
とてもじゃないけど言えないことを言っても、
とてもじゃないけどできない態度を取っても、
自分の娘は絶対に受け止めてくれますから。

ある意味、母親は娘に小言を言うことで、
自分のマイナス感情を娘に対して吐き出し、
娘に引き受けてもらっているとも言えます。

母親が娘に甘えている状態です。

ここまで読んで、
悔しいやら、悲しいやら、腹が立つやら、
いろんな感情が湧いてきたかもしれません。

私自身、母親からの小言に、
長年、しんどい思いをしてきたので、
かなり共感できる部分が多いです。

次の章では、私の体験をシェアします。
母からの小言の後遺症でしんどい方の
何かお役に立つと思いますので、、、

母の長年の小言がマイクロトラウマになっていた私

マイクロトラウマとは?

マイクロトラウマという言葉を聞いたことがありますか?

恐らく、初めて聞いたという方が
ほとんどかと思います。

そもそも、トラウマと聞くと、
どんなものを思い浮かべるでしょう?

思い出すのがすごくつらい、
大きな苦痛を伴う体験。

そんな体験を思い浮かべる方が
多いかなと思いますし、
人がトラウマという言葉を使う時、
上記のようなことを指していると思います。

私は自分自身の体験と
セラピストとしての学び、経験から、
これ以外にもあと2種類のトラウマがあるかなと思っています。

一つは、言語獲得以前のトラウマ。
言語獲得以前と言うと、
難しく聞こえるかもしれませんが、
要は言葉という道具を使えるようになる以前という意味です。

私も、たいして詳しくないのですが、
人は1歳頃、単語を話せるようになり、
1歳半過ぎると2つの単語をつなげて、
短い文章を話せるようになり、
その後の数年で言語能力は
ぐんぐん発達していくそうです。

個人差もありますが、
言語獲得以前というと
大体、1歳半より前かなと思います。
※学者によって意見の違いがあります。

この頃の記憶の仕方、
世界の見え方、感じ方というのは、
大人になった今と大分違います。

赤ちゃんは快か不快かという
感覚の世界に生きています。

なので、自分に起こった出来事を
秩序立てて理解できません。

この言語獲得以前に受けた
心と体へのダメージというのは、
言語を獲得してから受けたダメージとは、
かなり異なるところがあります。

私がたまにメルマガやブログに書く
インナーベイビーへのケアと
インナーチャイルドへのケアの違いですね。

ご興味がある方は、下記の記事を参考になさってください。
◇自分はここに居ちゃいけない、
この世界は自分の居場所ではないという感覚が強い時の処方箋・インナーベイビーを癒す

◇消えてしまいたい この世から消えてしまえたら、どんなにいいだろう と思う時

そして、やっとここまでたどり着きました

もう一つのトラウマの種類が
マイクロトラウマです。

マイクロって、
すごくすごく小さいという意味です。

ミクロとマクロって言いますよね。
あのマクロと同じ意味です。

と言っても、マイクロなトラウマだから、
すごくすごく小さなトラウマという意味ではなくて、
ちょっと嫌だな~とか、感じ悪いなーとか
思うくらいの出来事が、
何回も何回もくり返し、
長年にわたって積み重なったことで受ける
ダメージ、トラウマという意味です。

で、ここで母の小言とつながってきます。

例えば、私の場合なら、
私がごくごく小さな頃から、
そうですね、2歳とか、3歳くらいの頃から、
母が、私をじとーっとした
なめつけるような眼差しで見てくる。

そして、じとーっと見た後は、
ネチネチネチネチ、
私をジャッジして嫌味を言ってくる。

外見のこととか、言葉遣いとか、
私についてのありとあらゆることで、
母から見て気に入らないことを、
延々とディスってくる。

これが絶えず大人になるまで、
大人になってからも続いたことです。

その眼差しにくっついていた、
ジャッジメンタルな、批判的なエネルギーは、
今思い出しても、
ぞわぞわして気持ち悪くなります。

この母からのじとーっとした眼差しのエネルギー、
嫌味や愚痴からくる後遺症は、
冒頭に挙げた2つの種類のトラウマと
同様、もしくは、それ以上の破壊力、ダメージがありました。

まるでボディブローのように、
じわじわじわじわと心を蝕み、
セルフイメージや信念に大きく影響していました。

ちなみにボディブローは、
大きく一発パンチを食らった時より、
ダメージは大きいそうです。

マイクロトラウマは自覚しづらい

マイクロトラウマの特徴としては、
本人的にはトラウマを被ったという自覚がないことが多いことです。

私自身、自分が母の小言やディスりによって、
トラウマを受けた、深刻なマイナスの影響を受けたという自覚が
あまりありませんでした。

自分の意識としては、
本当に嫌だったなあ、しんどかったなあ、
あんな母親でなかったら、
どんなに良かっただろうと思っている感じでした。

母の小言やディスりが、
自分のセルフイメージや他者へのイメージに
深刻な影を落としている、
つまり大きなトラウマになっていると気付いたのは、
かなり最近です。

身体にたまった、過去のネガティブ感情を
自分でリリースするボディワークをやりこんだことで、
やっとはっきり自覚できました。

私の事例のようにマイクロトラウマは、
言葉にするのが難しいため、
なかなか自覚できないことが多いです。

一つ一つの記憶がマイクロすぎることが
大きな原因かと思います。

原因不明のメンタルの不調を引き起こす
マイクロトラウマ

それもあってかマイクロトラウマは、
原因がよく分からないメンタルの不調を
引き起こすことが多々あります。

なぜかいつも不安とか、
常にモヤモヤしているとか、
慢性的なイライラとか
激しい怒りがいつもあるとか、、、
昔の私もそうでした。

これは母親のせいにするわけではないけど、
母親からの毒が身体に蓄積されたのが原因かと思っています。

自覚できないほど小さいから、
原因不明に思えたけど、
一旦、自覚すると、
ああ、長年の母からの小言が、
こうやって影響していたのかと
腑に落ちましたね。。。

次の章からは、どうやって、
母の小言から自分を守り、マイナスの影響から自由になるか?伝えていきますね。

母の小言から身を守るには?

物理的に距離を置く

まずは何はともあれ、
物理的な距離を置くこと。

ごくごくシンプルな方法ですが、
これが一番です。

私は18歳で大学進学のために家を出て、
それからずっと母と離れて暮らしていますが、
母と物理的に距離を置いたことで
本当に心がラクになりました。

人それぞれ、事情があり、
なかなか母親と離れて暮らすことができない、
同居する以外ないという方もいらっしゃるでしょう。

その場合でも、小言が始まったら、
できる限り、その場を離れること。

たまに言い返したい衝動を抑えられない時も
あるかもしれません。

だけど、冷静になって考えてみてください。
小言を言っている時のお母さんは、
娘の話を聴ける状態にありません。

セルフイメージも自己肯定感も低く、
心の中がマイナス感情でいっぱいの状態です。

小言を言うお母さんは、
ある意味、娘に構って欲しいのです。

繰り返しになりますが、
娘に自分のマイナス感情を受け止めて欲しいのです。

そんな状態のお母さんに言い返すのは、
火に油を注ぐようなもの、
ますます小言はエスカレートしていくでしょう。

ここは自分のために言い返したい気持ちを
ぐっと抑えて、お母さんと距離を取りましょう。

「言い返すのはお母さんの思う壺」と、
自分に言い聞かせるのも、
応急処置としては良いかと思います。

物理的な距離を置けない時は?

自分の周りに保護膜を作ってみる

例え、離れて暮らしたとしても、
どうしても小言を言うお母さんと距離を置けない時があるでしょう。

そんな時は、自分の周りに見えない保護膜があり、
お母さんのマイナスエネルギーを入れない、
保護膜のところでマイナスエネルギーが跳ね返される。

そんなイメージを持ってみるのもいいですね。

言葉を使ってお母さんとの間に
心の境界線を引く

私のお母さんは強烈だから、
保護膜だけじゃ、自分を守れない!という方もいるかもしれません。

そんな方は母親から小言を言われた時に、
「お母さんはそう思うんだね」と
母親に言ってみましょう。

これは「母親の意見に同意しましょう」と言っているのではありません。

母親と自分を別々の人間と自覚した上で、
「お母さんはそういう意見を持っているんだね。」
「お母さんはそう考えるだね、感じるんだね」と
確認する感じです。

人の心には目に見えない境界線があるという話は、
別の記事でもしましたが、
「お母さんはそう思うんだね」と
母親に返すことは、
小言を言うことで、
自分のスペースに入ってきた母親の言葉、感情を、
自分とお母さんの境界線上に押し返す感じです。

ここでのポイントは、
お母さんに言い返す、
お母さんと競争するなどして、
お母さんのスペースに入らないよう注意すること。

前の章でも述べましたが、
お母さんに言い返すと泥仕合になるだけなんですよね。

なかなか難しいとは思いますが、
あくまでニュートラルに冷静に、
「お母さんはそう思うんだね」と言うのがコツです。

ある意味、お母さんの言うことを
ありのままに言葉でスケッチする感じです。

母からの小言によるマイクロトラウマを癒すには?

前の章を読んで、
私も母からの小言がマイクロトラウマになっている。
そう思った方も多いかもしれません。

前の章にも書いたように
言葉によるアプローチが
なかなか難しいマイクロトラウマ。

そのため身体を使ったアプローチが
有効かと思います。

マイクロトラウマに限らず、それ以外のトラウマでも、
最新のアプローチ方法は身体を使ったものが増えていますし、
欧米ではそちらがメインになりつつあります。

私自身、自分のマイクロトラウマを自覚できたのは、
身体を使ったアプローチを取り入れてから。

身体を感じるグラウンディングメソッドも有効でしたが、
それに加えて、さらに繊細に意図的に、
身体を使ったアプローチ方法をしていく必要があったんですね。

自分の激しい感情に持ち堪えるための
心の器、心の軸を作ること、
つまり、自分で自分を抱えていく力をつけるアプローチ方法、
それから、起こった出来事を物語として語るだけではなく、
感情をエネルギー体としてとらえ、
安心安全なやり方で解放していくアプローチ方法。

この二つのメソッドを身につけたことで、
ようやくマイクロトラウマを自覚できるようになり、
マイクロトラウマに伴う苦痛、ネガティブ感情の
リリースができるようになりました。

いやはや、半端なくたまってますので、
リリースし尽くすまでに
どれくらいの時間がかかるのか?
見当もつきませんが、、、

ただ、リリースが完了しなくても、
メンタルの調子がぐんと上がったのは
実感しています。

ただ、上記に述べたようなやり方は、
専門家の伴走がないと
かなり難しいでしょう。

母からの小言の後遺症、トラウマに、セルフで取り組むには?

セルフで取り組むには、
何段階かに分けて、
ゆっくりゆっくりと取り組むのが良いかと思います。

まずは、母からの小言の後遺症に対して取り組もうとした時に出てくる気持ち
(心理学では二次感情と言います)、
これを扱うのが良いでしょう。

十二単を一枚ずつはがしていくような感じをイメージして欲しいのですが、、、

母からの小言の後遺症に取り組もうとした時、
自分がどんな気持ちを感じるか?
これを言葉にしてみます。

憂うつだなあ、、、とか、
怖いなあ、、、とか、
やりたくないなあ、、、とか、
逃げたいなあ、、、とか、
しんどいなあ、、、とか、

そして、この気持ちに対して、
寄り添ってあげましょう。

「そうか、やりたくないんだねえ。。。」
「怖いんだねえ。。。」
「憂うつだねえ。。。」
などと、自分が感じていることに対して、
共感しながらオウム返しに言ってみる。
これだけでも効果はあります。

そうやって、取り組むことに対する気持ちに取り組んだら、
ゆっくりゆっくり一つ一つ母からの小言の後遺症に取り組んでいきましょう。

その記憶を思い出した時、
身体はどんな感じがするでしょう?

思い出した時、違和感がある身体の部位を
手のひらで優しく触れたり、さすったりしてみましょう。

いっきに取り組もうとしないで、
少しずつ少しずつ取り組むのがコツです。

また、あまりに記憶が生々しくて苦しくなったら、
他のことに注意を向けて取り組むのをやめましょう。

取り組むこと自体がストレスにならないよう気を付けてください。
これも大事なポイントです。

十二単を一枚ずつはがすように、
少しずつ少しずつ、
身体の違和感に注意しながら、
生々しくてしんどくなったら即やめる。

この4点がポイントです。

繰り返しになりますが、
くれぐれも無理しないようにしてください。

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