自分の中に強く激しいネガティブ感情が湧きあがって、
それに振り回されてしまう時って、
本当に苦しいですよね。
不安、恐れ、怒り、混乱、、、
感情に振り回されてしまう時って、
ほとんど100％と言っていいほど、
その感情に飲まれています。
自分の中に強いネガティブ感情が
湧きあがっているということに、
自分自身が気が付いていません。
感情との距離がなくなっている。
感情との距離がゼロで、
感情と一体化している。
そんな状態です。
感情に振り回されて、
衝動的な行動を取ってしまってから、
はっと我に返り、
自分が感情に振り回されてしまったと
気が付くことが多々あります。
気が付いて、自己嫌悪にハマって、
ますます具合が悪くなったりして、、、
これは本当につらいですよね。
私自身、何回、そんな経験をしてきたことか。。。
めっちゃ分かります。
感情に振り回されないためには、
まず自分の感情に気付くこと。
コロンブスの卵のような話ですが、
これが第一です。
そのためには、日ごろから、
自分の感情に対する感受性を高めていくことが
大事かと思います。
具体的には、
言葉という道具を使うのがいいですね。
というと、難しく聴こえるかもしれませんが、
要は自分の感情を常日頃から、
言葉にしていくこと。
これが助けになります。
自分の感情を言葉にすると、
自分自身と感情の間に
スキマができるんですね。
このスキマが感情に振り回されないための
ポイントです。
それから、
感情に振り回されないためのポイントは、
感情を変えよう、なくそうとしないこと。
不安にしろ、恐れにしろ、
怒りにしろ、どんな感情でも、
「変えよう」「なくそう」と思えば思うほど、
逆にその感情って強くなります。
感情を抑えよう抑えようとすればするほど、
その感情に囚われてしまう・・・
どんな人にも、そんな経験があるのでは？
『努力逆転の法則』というそうです。
これは何故か？と言うと、
感情を変えよう、なくそうとするって、
とどのつまりは感情と戦っていることだからです。
感情って自然と湧き上がってくるもの、
言うなれば、生理現象、
汗やウンチ、オシッコのようなものです。
人間誰しも生きていれば、
汗をかくし、ウンチもオシッコも出ますよね。
ウンチやオシッコをせずに生きることはできないし、
そんなことをしたら病気になってしまいます。
感情も、それと同じです。
じゃあ、どうやったら、
激しく強い感情に振り回されずにいられるか？
というと、、、
その感情をありのままに見つめること。
そのための心の余裕を持つこと。
これを今はやりの言葉で言うと、
マインドフルネスと言ったりします。
心に余裕がある状態で、
感情を見つめることができると、
心の自然治癒力が働いて、
その感情が落ち着いてくる、
リリースされる。
人の心って、そういう風になっています。
と言っても、
苦痛を伴う感情が強く激しい時は、
どうしたって、
そんな心の余裕を持つことが難しくなりますよね。
感情を言葉にすることも難しいかなと思います。
感情エネルギーというのは、
実に大きいですから。
自分の中に大きく反応が起こったことに
気が付くことができても、
その反応が大きければ大きいほど、
それを言葉にするのは難しいでしょう。
そんな時、身体を使ったアプローチで、
マインドフルネスを取り戻そうとする
これが私がセッションで取り入れている
ボディワークの根幹とも言えます。
少しだけ、
ボディワークのやり方のサンプル例を伝えましょうか。
※本当にさわりだけなのですが、、、
両腕を使って、セルフハグします。
この時、自分にとって、
一番安心できるセルフハグの強さを探っていきます。
この探っていくプロセスが、
心の余裕を生み、
マインドフルな状態を作り出してくれます。
私が個人セッションで伝えているボディワークは、
感情をリリースするもの、
気持ちを落ち着けるもの、
と思われている方が多いかもしれません。
もちろん、そういう面もありますが、
一番の根幹は、
自分を冷静、かつ優しく見つめる状態を作り出すこと。
つまり、マインドフルな状態を作り出すこと。
これにあります。
繰り返しになりますが、
マインドフルな状態で、
自分の感情と接することができれば、
その感情は自然と落ち着いてくるんですね。
人間の心が持つ自然治癒力って、
それくらいすごいんです。
私が日々セラピーの現場でしていることは、
クライアント様たちが少しでも、
このマインドフルな状態になれるよう、
サポートしていくことかなと思っています。
以上、参考になれば幸いです。
