女同士の人間関係の悩み

職場の女同士の人間関係がめんどくさくて憂うつです

「女上司が気分の浮き沈みが激しい人で
振り回されてしまいます。」

「職場に性格がきつい女性の先輩がいて
仕事に行くのが憂うつです。」

「お昼ご飯をいつも一緒に
食べなきゃいけなはい雰囲気で
めんどくさいんです。」

カウンセリングの現場でも、
このような
『職場の女同士の人間関係の悩み』
ご相談をよく受けます。

フルタイムで働く人にとっては、
職場で過ごす時間が一番長く、
そこでの人間関係のもつれ、こじれは、
気持ちを重くするでしょう。

また仕事をしてない時まで、
職場の人間関係のことで悩んでしまうなど、
自分の生活に大きく影響しますよね。

関係性がこじれてしまった相手が、
職場で自分より立場が上だったりすると、
いじめやパワハラなどに発展し、
事が深刻になることもあるでしょう。

今日は「職場の女同士の人間関係」が
めんどくさくなる理由とその対処法を
伝えていきます。

女同士の人間関係がめんどくさくなる その理由

女同士の人間関係は、
どうして、ここまで
めんどくさくなってしまうのか?
その理由を挙げてみました。

「女は愛嬌、男は度胸」
こんな言葉があるように

とかく女性には
「人あたり良くあれ」
「いつも笑顔で愛想よくしているように」
という言葉にならない
社会的なプレッシャーがかかっています。

かつ日本では、
「女性は控えめでいた方が良い」
という風潮が強くあります。

程度の差はあれど、
これらの考え、価値観を
自分の内面に取り込んでいる女性が
ほとんどです。

総じて、年齢が高い人ほど
「女性は愛想よく、控えめに」と
思っている傾向が強いようです。

さらに、
場の空気を読み、和を大事にする、
そのために
「本音と建前」を使い分けるという文化が
日本にはあり、

本音をストレートに言うことは
あまり好まれず、察するものだという
暗黙の了解があります。

また同性と言うことで、
比較が起こりやすく、
「負けた!」と嫉妬心を持ったり、
「あなたより私が上よ!」とマウンティングしたり、、、

「女だから愛想よく控えめに」と
「本音と建前を分ける」と
女同士の競争などという
これらの要素が合わさって、

女同士の人間関係が
複雑でめんどくさいものになっています。


具体的を挙げながら説明していきます。

【エピソード1】

いつも仕事を教えてもらっている
女性の先輩が、
少しくらい体調が悪くても
仕事は休むべきではない、
生理休暇なんてもってのほか!
という考えの人で、
体調が悪く休んだ後は、
挨拶もしてもらえず、
冷たく無視された。

【エピソード2】
バイト先の20歳ほど歳上の女性は、
人の噂や悪口が大好き。
自分が嫌いな人の悪口に同意を求めてきて、
同意しないと不機嫌になるのが
本当にめんどくさい。

これは女同士、特に目上の人とは、
意見を合わさなければならないという
暗黙のプレッシャーからくるものです。

また、【エピソード1】に関しては
本当は私だって
体調が悪い時休みたいけど
我慢してるのに、、、
アンタは好き勝手してていいわね!
という嫉妬と怒りもあることでしょう。

【エピソード3】
バレンタインデー。
職場の男性にチョコを配るかどうか?
自分は乗り気でなくても、
他の女性は配る気満々なら、
自分だけ参加しないとは
かなり言い辛い。

これは場の空気をよく読んで、
和を乱さないように
振舞わなければならない
プレッシャーからくるものです。

【エピソード4】
社長と社長の奥さんが副社長、
社員は自分だけ、
あとはアルバイトさんが数人という
小さな会社で勤務。

今年は業績が良かったので、
社員旅行で行きたいところはあるか?
と社長に聞かれ、
「グランドキャニオン!」と答えたら、

あとで、副社長の奥さんに
「会社のお金で行くのに図々しい!
韓国くらいが普通でしょ!」と
ひどく怒られた。

これは「女たるもの控えめでいなければ!」
自己主張してはならないという
プレッシャーの表れです。
また、「私は我慢しているのに!」
という嫉妬もありますかねえ。

【エピソード5】
10歳年上の女性と同期入社。
一つの業務をチームで受け持ち、
上司から二人同時に休まないで欲しいと言われており、
有休を取る前に
互いに都合を確認してから
休みがかぶらないようにしていた。
ある時、海外旅行で10日ほど休んだら、
ロッカー室で
「あんなに長い間休んで、常識がない。
自分勝手だ!」と
その女性が自分の悪口を言っていた。
休みの前、
「休んでいいわよ。いってらっしゃーい!」と
笑顔で言ってくれたのは何だったの?

これは「本音と建前」は違ったという奴ですね。
Yesと言っても、本当はNoなことを察するべき!
くらいに思っているかもしれません。

【エピソード6】
年上の女性の先輩(未婚・彼氏がいない)に
彼氏がいるかどうか?を根掘り葉掘り聞かれた。
正直に「いる」と答えたら、
それからは1か月ごとに
彼氏と上手くいっているかどうか?
最近、会っているかどうか?などを
根掘り葉掘り聞かれる。
仕事が忙しい時、思わず適当に答えたら、
「彼氏がいると思ってマウンティングして!」と
陰口叩かれていた。
マジ疲れる。

これは分かりやすい嫉妬ですね。
羨ましすぎて、羨ましいと素直に言うことに
抵抗があるのかも。

番外編
【エピソード7】

最近入ってきた新人女子社員。
仕事のミスを指摘すると
子どものように拗ねて不機嫌になり、
私のことをあからさまに無視する。
こっちは仕事をきちんとして欲しいだけなのに、
本当にめんどくさい。

これは、この新人さんの中で、
仕事のミスを指摘されることと
自分の人格を否定されることが
ごっちゃになっていて、
こういうことが起こってます。

「女だから愛想よく控えめに」と
「本音と建前を分ける」と
女同士の競争などという要素は入ってないのですが、
結構聞くエピソードなので挙げました。

女同士の人間関係がめんどうくさい時の対処法

じゃあ、この女同士のめんどくさい人間関係を
どうやってくぐり抜け、生き延びていったら良いのでしょう?

「私はここに仕事をしに来ている」と割り切る

まず、第一の対処法としては、
ズバリ!割り切る。

そもそも、職場は仕事をするところです。

業務をこなし、対価としてお金を頂く。
そのための場であり、人間関係です。

職場の人と仲良くするため、
もっと言うと、
職場の人に好かれるために
働いているわけではありません。

ここで一つ、私の会社員時代の経験で、
忘れられない言葉を紹介します。

※正社員、契約社員、派遣社員と
立場の違いはあるのですが、
私は合計して20年ほど会社員をしました。

違う部署の人に、きつい嫌味を言われた。
辛い、もう辞めたい。
泣きながら言う同僚に向かって、
ある女性社員が言った言葉です。

「あなたね、ここに何しに来てるの?
仕事でしょ?
そんな嫌味言う人の方向いてる場合じゃないわよ。
お客さまを見なさい。
そして、どうやったら良いサービスができるか考えなさい。
仕事以外のことに目を向けすぎるから、
人間関係こじれるのよ!」

この言葉を聴いて、
目から鱗が落ちる思いでした。。。

と同時に、
その言葉を言った女性社員への尊敬心が芽生えて、
私も彼女みたいな心持ちで仕事しようと思いました。

泣き言を言っていたもう一人の女性社員も
その言葉を聴いて、泣くのが止まっていました。

女同士の人間関係がめんどくさくて憂うつになった時は、
自分の目を仕事に向ける。

そして、自分が自分を誇りに思える働き方をする。

まずはこれかなと思います。

仕事をしに来ていると割り切りやすくなるアファメーション

職場の人と話す時、
仕事に必要な事実だけをやり取りするよう
心がけるのもいいかと思います。

もう10年近く前になるのですが、
職場での円滑なコミュニケーションを学ぶ
セミナーに参加した時、
大きな会社を経営する女性講師が
にっこり笑って、
「職場は仕事をしに行くところ、
仕事以外のやり取りは表面だけでいいのです。
挨拶だけは笑顔でして、
他は無口でちょっと無愛想な人くらいでいいのです。」
と仰っていたのが、強く印象に残っています。

会社員時代、職場の人間関係で
嫌な気持ちになって会社に行くのが憂うつだった時、
よくその女性経営者の笑顔と
「表面だけで良いのです」という言葉を
思い出していました。

その女性経営者がにっこりと
「表面だけでよいのです」と言い切った時の口調を思い出すと
ふっと硬くなった心がゆるむので、
アファメーション代わりに唱えていました。

不快な気持ちを引きずってしまう時は、
自分にベクトルを向けて自分を知る肥やしにする

割り切るのが一番!と言っても、
人間、そうもいかないから悩みますよね。

仕事以外の時も、職場で言われたことを思い出し、
嫌な気持ちになったり、腹が立ったり、、、

せっかくのプライベートな時間にも、
職場のことを考えてしまって辛い。。。

そんな方もいらっしゃるでしょう。

私も会社員時代、そういうことがありました。

ここで提案したいのが、
割り切れない時、引きずってしまう時は、
その嫌な気持ちや腹が立つ気持ちを
自分を知るきっかけ、
自分を成長させるきっかけとして使うこと。

よく聞く言葉だと思いますが、
他人のことは変えられません。

なので、相手を変えようとすると
ストレスは大きくなり、
かつ長続きします。

雨が降っているのを止めようとするのに似ています。

相手から言われて
嫌だったこと、腹が立ったこと、
傷ついたことを思い出してしまう時、
こんな風に自分に問いかけてみましょう。

「私は、相手の何に反応してるんだろう?」

心理学では投影と言って、
自分が自分を攻撃している、
後ろめたく思っており、
相手の言葉にそれが反映され、
自分を攻撃しているように聴こえると言われています。

例えば、
「そんなんだから結婚できないのよ!」と言われて、
すごく傷つくのは、
自分が自分に対して、心のどこかで
似たようなセリフで自分を責めているからです。

また、こうとも言えます。

自分が毎日、
「私が結婚できないのは、
私にどこかダメなところがあるから。」と思っていると
現実に、そう言ってくる他人を引き寄せるのです。

あっ!待ってください。
だからと言って、
「あの嫌な女を引き寄せたのは私自身よ~!!!」
と自分を責める必要はありません。

自分を責めても何の良いこともありません。

自分を責めずに、
自分を知り、自分を癒し、
自分を成長させる。

そのためのきっかけとして
職場の人間関係の葛藤を使う。

これを提案したいな・・・と思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

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