人の気持ちを深読みしすぎて疲れる
これもクライアント様から
よく聞く声です。
人の気持ちを深読みしすぎてしまう、
考えすぎてしまうって、
すごく疲れますよね。
例えば、職場の人間関係で、
あの人、私が気を回してしたことに、
「ありがとう」って言ってたけど、
あれは本心だろうか?
本当は迷惑だったのでは?
あの人、私が挨拶した時、
笑顔じゃなかったけど、
何か私に怒っているのかな?
私、なんか悪いことした?
例えば、彼氏との関係で、
彼は、私のこと好きだって言ってくれるけど、
本当だろうか?
たまたま、周りが付き合えよ!って盛り上がって、
それで仕方なく付き合ってるだけじゃ?
彼の、このLINEスタンプ、
どういう意味だろう?
OK!って言ってたけど、
本当は乗り気じゃないの?
ここまで読んで、笑う人もいるかもだけど、
実は、誰の中にも、
深読みしすぎ、悪く考えすぎキャラって
存在しているのでは?
悪い方に深読みしすぎてしまう、
その背景には、
「人に嫌われる」
「人に悪意を持たれる」
「人に攻撃される」
「人に拒絶される」
「人に見捨てられる」etc…
こんなことへの強い不安感と恐れがあるのかなと思います。
上記のようなことが、
怖くて不安でたまらないから、
少しでも不安を感じさせる要素があると、
悪い想像や考えが自動的に始まってしまう。
止めようとしても、
どうにも止まらない。
考え過ぎて、気持ち悪くなることもしばしば。
これは本当につらいですよね。
この悪い方に深読みしすぎが高じると、
人と関わるのが苦痛になります。
また、相手にもそれが伝わって、
面倒くさい人、疑り深い人、
重い人って思われることもあったりして。。。
こうなると、
まさに深読み自爆テロと言っても
過言ではありません。
もちろん、日本は空気を読む文化、
本音と建前の文化ですから、
空気を読む、相手の気持ちを読むというのは、
ある程度、必要なスキルです。
が、深読みしすぎる人というのは、
昔の私も含め、悲しいかな、
ネガティブな方にばかり、
相手の気持ちを取るクセというのがあります。
そうすると、空気を読むスキルとは、
また違った風になってしまうんですね。
じゃあ、どうやったら、
この悪い方にばかり深読みしすぎるクセを止め、
爽やかに風通し良く、人と関われるのでしょう?
まずは、この深読みするクセを
無理くり止めよう、
そんな自分を説き伏せようとしないこと。
そうすると、自分の中の無意識が反発して、
余計、深読みがひどくなる、
エスカレーションするんですね。
相手の気持ちを悪い方にばかり
深読みしてしまうクセというのは、
過去に、他人の悪意や裏切り、侵入、
心ない言葉などに傷ついた経験がある、
そこから来ていることがほとんどです。
深読みクセがある方は、
大体は心当たりがあるかと思います。
なので、深読みが始まったら、
まずは無理くり抑えつけようとせず、
ちょっとスキマを空けて観察してみること。
それから、自分のクセに
違和感を持ってみること。
なんで、そんな風に悪い方にばかり深読みするのよ!などと、
頭ごなしに自分を責めたり、否定したりするのではなく、
「ん?」「あれ?」
あれ?もしかしたら、
私って人の言葉や態度を、悪い方にばかり考えすぎ?
私の受け取り方、私の物の見方って、
ちょっと偏ってる?
と自分の感じ方に違和感を持ってみる。
これが大事かなと思います。
この自責と、自分への違和感の違いは、
深読みしすぎを止めていく時のポイントです。
そして違和感が持てるようになったら、
最後は、そんな自分を許し受容していく。
悪い方にばかり深読みしてしまう、
そんな自分をいたわってあげること。
私なら、いわゆる、毒親育ちですので、
深読みが始まったら、
「毒親の後遺症だねえ。
他人がお母さんやお父さんみたいに見えるよねえ。
小さい頃、本当に大変だったもんねえ。」と
自分をねぎらっています。
悪い方にばかり深読みするって、
小さな自分にとっては、
自分を守る最高最善の方法だったのです。
そうやって警戒することで、
自分を守ろうとしてきたんですよね。
だから、そのことに敬意を払う、尊重する。
かつ、それはもう必要ないかもね。。。と
インナーチャイルドに伝える。
インナーチャイルドを受け止めつつも、
チャイルドの言いなりにはならない。
これが大事だなと思います。