セッションの中で、よく伺う話題に、
「自分は今までの人生で、
何も積み重ねてこなかった・・・」という
不安や自責、後悔があります。
これは実によく伺う話です。
私自身も、そういう想いに苛まれたことがありました。
物事を積み上げていくことができるかどうかは心の成熟度に関わっている
何かを積み上げていくことができるかどうか?
これって、心の成熟度が関係しています。
自分の中の大人の部分が育ってないと、
物事を積み上げていくということが難しくなります。
赤ちゃんを想像してもらうと分かりやすいかと思います。
赤ちゃんって、ある意味、
全能感、万能感に満ち満ちています。
自分が泣いたら、お母さんが駆けつけてくれて当たり前、
お腹が空いたら、ミルクをもらえて当たり前、
おむつが濡れたら、換えてもらって当たり前、
お母さんの都合はおかまいなしで、
自分がして欲しいことを、
すぐにしてもらって当たり前と思っています。
ある意味、この世のこと、周りの人はすべて、
自分の思い通りになると思っている、信じて疑わない状態です。
自分と他人の区別がつかない状態、
頭の中の空想と現実が区別がつかない状態、
人間だれしも、赤ん坊の時は、この状態です。
この状態から、次第に
自分と他人、空想と現実の区別がつくようになってきます。
この区別する能力というのも、
大人がもつ能力の一つかと思います。
赤ちゃんの時に、お母さん、もしくはお母さん的な存在と、
十分に安心できるつながりを作れないと、
この赤ちゃん的な万能感、全能感が、
大人になっても残ってしまうことがあります。
人って、一度十分に自分のニーズを受け止めてもらう体験をして、
その体験を土台として、自分と他人の区別をつけていく
そういう生き物らしいです。
赤ちゃん的な万能感・全能感が物事を続けることの障壁となる
この赤ちゃん的な万能感、全能感が曲者で、
これがあると、かなり自分に厳しい人になります。
なぜなら、自分は「それをできて当たり前」という感覚が根底にあるから。
自分はできて当たり前と思っているから、
できないことが許せない、できないことに耐えられない。
その結果、物事が続かなくなる、
物事を積み上げていくのが難しくなる。
そういうケースが多々あるようです。
正直、私自身、かなりこの万能感、全能感が強い人間でした。
だけど、セラピストの仕事を続けていく過程で、
この万能感、全能感を手放すことを迫られてきました。
セラピストという仕事は
ある意味、自分と向き合い続けていく仕事なので、
自分の力ではどうにもならないことに対して、
何で私はできないの!と
あがきもがいている自分に気が付き、
これは万能感、全能感だと認め、手放す。
これも仕事の一つなんですよね。
自分の力ではどうにもならないことに出会う。。。
セラピストという仕事に限らず、
何をしてもあります。
子育てにしろ、介護にしろ、
友達との関係性にしろ、
パートナーシップにしろ、
自分ではどうにもならないことってありますよね。
コロナウィルスもそういう面が多々あります。
そういう時にそれを投げ出さず、
思い通りにならないことを受け入れつつ、
今、自分にできることを続けてていく。
自分に変えることができること、できないこと、
これらを見分ける、区別をつける。
そう、私が時折、ブログやメルマガで伝える
平安の祈りです。
変えられるものは変えていく勇気を
変えられないものを受け入れる落ち着きを
そして、その二つを見分ける賢さを。
これを実践するには、心の力、心の成熟が必要です。
内なる赤ちゃん、インナーベイビーの癒しが必要です。
インナーベイビーの癒しは一朝一夕にはいかないけど、
あきらめず続けていくと、少しずつ育ってきて、
物事を積み上げることができるようになっていきます。
例えば、私は最近Youtube作成を再開したのですが、
なかなか一筋縄ではいかず、
いろんな壁にぶつかってます。
(大げさ(笑))
暑くてバテ気味なことだったり、
暑すぎて化粧が崩れたり、
(これを書いている季節は猛暑でした)
自分の肌の衰えに感情的反応が起こったり、
(これを書いている時47歳でした)
そもそも何を話せばいいのか?
よく分からなくなってフリーズしたり、
話したいことが浮かんでも、
なかなかうまくまとまらなかったり、
話している自分の動画ともう一つ別の動画を合成しようとしたけど、
上手く行かなかったり、
字幕一つ入れるのに時間がかかったり、
まあ、いろんなことが起こって、
そのたびに投げ出したくなります。
ああもう!
めんどくさい!
やんなる!
いつになったらスムーズにいくんやろ!
なんて、
自分のインナーチャイルドがぼやき始めます。
だけど、その声を真に受けず、
淡々とできることをしています。
それから湧きあがってきたネガティブ感情を
ボディワークを使ってリリースしています。
Youtube作成は私にとって、
大人の自分の力を強める
良いトレーニングになっています。
心の筋トレになっています。
まとめ
自分の中の子どもの自分、
特に赤ちゃんの自分に乗っ取られてしまうと
物事を続けることが難しくなってしまう。
なぜなら、子どもの時って、
誰でも万能感が強いし、
長期的な視野を持つことが難しいからです。
物事を積み重ねていくためには、
自分の中の客観的な自分、大人の自分を駆使することが必要。
大人の自分が機能すると、
それが上手くいかない時でも、
ぐっと持ち堪えて続けることができるようになってくる。
以上、参考になれば幸いです。
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