たくさん自己啓発や心理学系の本を読んだ、
癒し系のブログも読みまくった、
カウンセリングやセラピー、
ヒーリングにワークショップなどにも参加した。

トラウマ体験について、
何回も語って怒って泣いた。
その時は自分も相手も許せる気がした。
自分は悪くない、もう振り返らず今を生きようと思った。

でも、数か月すると元通り、
元の状態に戻ってしまった。

こんな風に、
いくら取り組んでも取り組んでも、
なかなか変わらない、
同じパターンを繰り返してしまう。

そんな方も結構いらっしゃるのでは？

私自身がそうでした。

セッションを受ける、
気持ちを吐き出す、
受け止めてもらう、
ラクになる。

だけどまた元に戻る。

またセッションを受ける。

この繰り返しを何年したことか！

いやはや、かけた時間とお金を思うと
ぞっとします。

そして、似たような話を聴くと、
胸が痛みます。

同じパターンを長年くり返してしまう理由

このような現象はどうして起こるのでしょうか。

同じパターンを繰り返してしまう原因を
当時の私は知りたくて知りたくてたまりませんでした。

そして、この数年、やっと分かってきた感じがします。

過去を掘り下げる準備ができてないのに
過去のつらかった気持ちに向き合った

一番の大きなポイントは、
自分の中に過去のつらかった気持ちに
向き合う準備ができているかどうか？でした。

「話すは放す」だから、
つらかったこと、しんどかったこと、
傷ついたことなんかは、
話した方が良い。

話して誰かに受け止めてもらえば、
そのつらさ、苦痛は薄れていく、癒されていく。

そんな話を聞いたこと、読んだことがある方、
多いのでは？

これ、半分本当で、半分間違いでした。

正確には、
自分の中に、自分のつらかった気持ち、怖かった気持ちを
受け止める自分が育っている場合、
「話すは放す」になる。

自分の中に、自分の苦痛を受け止める自分が育ってない場合、
「話すは放す」にならず、
逆に「話すは（つらい気持ちを）強める」になる。

これが9年間セラピストをしてきて、
本当のところかな・・・と思います。

実際、自分の中に、自分の苦痛を受け止める自分が育ってないのに、
トラウマ体験を語り、余計具合が悪くなったという方を
何人も知っています。

過去のつらかったことを話して、
さらに具合が悪くなることを防ぐためには、

自分を観察する自分が育っていること、

自分を観察する自分が育ってないのに、

過去の痛みを掘り下げたりしないこと。

セラピーを受けてはしんどくなる
いつまで癒せばいいの。。。と思っていた方が
そのループから抜け出ることができた事例

最近、個人セッション6回コースを修了した方（エミコさん・仮名）より、
下記のようなご感想を頂きました。

【6回コースを受ける前、どんな状態でしたか？】

毎日涙がとまらなくて何もできない。

楽になると信じて受けた
インナーチャイルドセラピーを受けて
ますます苦しくなって、
嫌なことが頭の中で何度も思い出されて
コントロールできない状態。

【6回コースを受けた後、何か変化がありましたか？
あったら具体的に教えてください。】

マリアさんのコースは
過去に何度も受けたインナーチャイルドセラピーのように、
やっと変われた！すっきりした！という一時的な強い開放感も、
その数日後に突然訪れる謎の鬱モードになることもありません。

劇的な変化ではなく、
コース終了後１か月近く経った今も
じわじわと続く変化を感じています。

例えば誰かの言葉にいちいち傷ついて
無理やり笑ってやり過ごすことがなくなり、
自分の心を守るための言葉が
自然に出てくるようになりました。

誰かを攻撃して争うような言葉ではなくて、
あくまでも自分を守るために
誰かの悪意を跳ね返す言葉です。

そんな時に今わたしは自分の力でを守れたなと思うたびに、
また少し成長したかな？と思えて嬉しいです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

エミコさん、ご感想をありがとうございます。

このエミコさんの変化というのは、
やはりエミコさんの中に、
自分を観察する自分（客観的な自分）が育ってきたから
起きてきたのかなと思います。

感情に飲まれることが減って、
状況を冷静に見ることが増えた、
結果、自分で自分を守れるように
なってきたのかなと思います。

エミコさん、最後にこんな風に言ってくれてます。

【こちらのコースを勧めるとしたら、どんな人に勧めたいですか？】

インナーチャイルドとか癒しとかもう無理って思っている人。

いつまで癒せばいいの。って思っている人。

セラピーを受けて逆に傷が深くなった人。

気持ちを切り離してしまっているから
感情解放のアプローチ方法が効果がない

同じパターンを長年くり返してしまう理由として、
苦痛を伴う気持ちを切り離してしまっている
（心理学的には解離と言います）
そのため、感情解放のアプローチ方法が効果がないということがあります。

感情って、
抑圧した感情と
解離した感情、

大まかに分けて、
この二つに分けることができます。

抑圧した感情は、
自分でもその存在に気付いてます。

逆説的ですが、
気付いているから、抑えているわけです。

抑圧した感情は語ることができます。

そして、その感情を受け止める自分が
自分の中に育っている場合、
語ることによって浄化されていきます。

だけど、、、
解離した感情は語ることができません。

解離って、言わば安全装置なんです。

あまりに苦痛が大きく、
この感情を感じたら自分が壊れると思って、
その苦痛を切り離してしまう、
麻痺させてしまう。

そうすることで自分を守る。

これが解離のメカニズムであり役目です。

解離した感情には自分でも気づきません。

気付かないけど、確実に存在します。

そして、たまにふと自分でも
知らず知らずのうちに顔を出します。

例えば、
彼氏とケンカした時、普段の自分とは全く違う自分が出てきて、
めちゃくちゃ切れてしまった。

セラピーを習って、人に提供したいから、
宣伝のためにブログを書こうと思うけど、
いざ書こうとしたら、頭が真っ白になって身体が固まってしまう。

ブログを書いてはダメな状況は全くないのに、
どうしても書けない、
どうして書けないのか自分でもさっぱり分からない。

ストレスが溜まった時、憑りつかれたように
食べてしまう。
食べた後、ものすごく後悔する。

※アディクションにハマっている人は
ほとんどの場合、解離した感情があります。

自分が悪くない状況でも、
知らず知らずのうちに
「ごめんなさい」と謝ってしまう。

例を挙げたらキリがないです。
全部、過去の私に起こった現象です。

他にも、原因不明の身体の痛みとして現れることもあります。

今までのセラピーやカウンセリングでは、
この解離した感情を取り扱うことはできない。
不可能と言われていました。

実際、私も今のカウンセリングの先生に出会うまでは、
解離した感情を取り扱うことができませんでした。

だけど、今では、解離した感情を
扱うことができるようになりました。

時間は掛かったけど、確実にリリースできてきて、
長年くり返してきたパターンが変わってきています。

ダメンズにハマる

いつもお金がない

良い子ちゃんして相手に合わせて、
突然切れて関係を断つ

などなど。。。

最後に

解離した感情を浮上させ、リリースするコツは、
自分の中に苦痛を受け止める器を作っていくこと。

苦痛に持ちこたえる強さを育てていくこと。

これができれば、
自然と解離した感情が浮上してきます。

そして、その感情の処理ができます。

このやり方、個人セッションで伝えていきたいと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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