自分を好きにならないと
人からも好かれない。
いろんな本に、
そう書いてあるのを読んで、
自分を好きになれば、
彼氏ができるかな・・・
仕事も上手く行くかな・・・と思い、
いろいろ頑張ってみましたが、
彼氏はできず、、、
仕事もさえないまま。。。
この現実は、私が作り出している。
そう思うと、トホホな感じで、
人生に疲れちゃいました。。。
今日はこんなご相談に答えていきます。
目次
なんでこんな現実作り出してんのよ!と自分を責める時
このご相談者さんの心の声を代弁してみると、
こんな感じでしょうか?
あーもう!
自分を好きになれば、
恋愛、人間関係、
引いては、人生そのものが
上手く行きます。みんな口をそろえて言うから
自分を好きになれるよう、
教わったこと頑張ってみたけど、
一向に彼氏はできないし、
仕事もパッとしない。母親は相変わらず、うっとおしい。
なんで?
どうして?これは、やっぱり、私が私を好きでないから?
この現実を、私が作り出してるの~~~私のバカ!バカ!バカ~
やっぱり、私はダメだわ!
私なんか、どうせ。。。
と自分を責める。
これは自分の中に、自分を責める自分と、責められる自分がいて、
責める自分が、責められる自分を
ボコボコにしている状態です。
他人からの攻撃なら、
逃げることもできるけど、
自分からは逃げることができません。
例えるなら、頭の中に、
出口のない迷路のようなものがあって、
その迷路の中で、
脳内ボクシングを繰り広げている
そんな状態です。
昔、私のこの迷路にハマっていたので、
とってもよく分かります。
この状態から、
どうやったら抜け出ることができるのでしょうか?
それには、自分を責めることをやめ、
一気に変わることを諦めることです。
自分にとって痛い、辛い現実は、
自分の中にいる
自分を好きでない自分が作りだしている。
自分を好きになれば、
自己肯定感を上げれば、
人生が上手く行く。
これは確かに真実だと、私は思います。
ですが、自分を好きになるということは、
ムキーっと力んでやることではありません。
「自分を好きにならなきゃ!」と
それがマスト事項になる時、
なかなか自分を好きになれない自分を
否定する、責めることになります。
好きっていうのは感覚だから、
頭で考えてやることではありません。
人はもともと自分のことが好きです。
自分のことが可愛いと言った方が正確かな、、、
こちらの方の悩みの根っこは、
今の自分はダメだ!変わらなきゃ!と
焦っていることにあります。
そして、その焦りの下には、
強烈な自己否定感があります。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、
こちらの悩みは、
自分を好きになれない自分、
引いては、
不完全で未熟な面がある自分を受け入れる。
そのことによって、
ラクになるのでは?と思います。
不完全で未熟な面がある自分を
責めることをやめ、
そんな自分を受け入れ、
かつ、今、自分にできるベストを尽くす。
それがこの「私の不幸は私のせい」と
自分を責めるスパイラルから抜け出す処方箋になります。
私の不幸は自業自得と自分を責める時の処方箋
10年ほど前に、
ある女性鍼灸師に
鍼治療を受けていました。
その鍼灸師は、
鍼治療をしてくれながら、
話も聴いてくれるという人だったのですが、
私がふと、
「自分を好きになるって、どういうことなんでしょう?」って
会話の中で聞いたら、
その鍼灸師が、こんな風に言ったんですよね。
「自分を好きになるって、
ダメな自分を受け入れて、
好きになることじゃないのかしら。
『できる自分』とか、『かっこいい自分』とか、
『素敵な自分』って言うのは、
好きになるのは簡単だけど、
『できない自分』とか、『格好悪い自分』とか、
『ダメな自分』とかを受け入れて、
好きになるって難しいわよね。
それができるってことが、
自分を好きってことじゃないのかしらね。」
そんな言葉を、私に言ってくれて、
もう10年近く前なのですが、
いまだにふっと思い出すことがあります。
じゃあ、ダメな自分を、
どうやったら受け入れ好きになれるか?
というと、、、
「私は私を許します」と、とりあえず言ってみる
当たり前すぎるかもですが、
一度、自分責めの迷路にはまっちゃうと、
これがなかなか難しかったりします。
自分を責めてる時は、
まずこんな風に言ってみてください。
「私は私を許します」
そう思えても思えなくても、
口に出せる時は口に出して、
出せない時は心の中で、
「私は私を許します」と呟いてみてください。
自分を責めている時、
人は必ず、頭の中で、
いろいろ考えてます。
自分を責めるような言葉を、
ひっきりなしに自分に浴びせかけてます。
「私は私を許します」と言っている
少なくともその間は、
自責が止まります。
【関連記事】
◇過去の失敗や間違いにとらわれ、
自分を許せない時の処方箋・
初女さんから受け取ったもの
自分を責めても自己責任を取ることにはならない
反省1秒、学びは一生。
(今、私が作りました。)
自分を責めることと、
責任を取ることとは混同されがちですが、
全く別のことです。
自業自得と自己責任は違う意味です。
自分の人生は自分が創りだしている
これには、私も同意しますが、
だけど、この考えを、
自分を責めることに使うのはやめましょう。
【関連記事】
◇自分を責めてしまう癖が、なかなかやめられない時の処方箋
自分を責めていることに気付いたら、
「これって、なんか得になるの?」と
自分に問いかけてみましょう。
答えは”NO”だと私は思います。
自分をなかなか自分を好きになれない、
肯定できないと言う原因は、
人から肯定された経験が少ないと言うのがあります。
自分をなかなか自分を好きになれない
その背景にあるものに想いをはせて、
そんな中を生き延びてきた自分を
いたわり、ねぎらいましょう。
自分の上っ面、表面だけを見るのではなく、
まるっと全体的に自分を見ましょう。
自分に対する期待値を下げること
これを言うと、ちょっと驚かれるかもですが、
あんまり自分に期待しすぎないで、
目標を低く設定してみる。
これは一つの手かなと思います。
キラキラした、
ものすごく素敵な自分。
仕事も恋も充実してて、
お金もいっぱい稼いでて、
雑誌やインターネットの記事の載っている
あの女性のようなキラキラしたを目指すと、
今の自分とあまりにもギャップがありすぎて、
そのギャップを感じて、
それにエネルギーを取られる。
そんなことって、結構あります。
なので、理想を低めに設定して、
昨日より今日、
少しでも何かができるようになったり、
自分に対する肯定感が上がったりしたら、
自分にOKを出す。
自分に対する期待を下げるのは、
小さな変化を認める、喜べるようになるためです。
まとめ
理想の自分、キラキラした自分を目指すのは
悪いことではないですが、
それに囚われて焦ったりして、
今の自分を責めたりするのはやめましょう。
急がないこと、
早く変わろうと思わないこと。
急ぐと、
今の自分がいけない、悪いと
思えてしまいます。
なかなか変化しない自分に目を向けるのではなく、
ほんの少しでも変化があった、
ラクになった、自分を肯定できるようになった、
そんな自分に目を向けましょう。
小さな変化を見逃さない
このことを肝に銘じて、
小さな変化を過剰に誉めましょう。
自分に完璧を強いると、
人は苦しみます。
人間、それ自体が完璧でないのですから、
自然のことわりに逆らうようなものです。
完璧主義より改善主義
私がいつも自分に向けて言っている言葉です。
完璧を目指さないで、
昨日より今日、
少しでも良くなったことがあったら、
良しとする。
焦らず、腐らず、諦めず。
今やれることを積み重ねていきましょう。
完璧主義をやめるコツはこちらの記事に書いてます。
◇人生に疲れた40代女性への処方箋
人間、つかめるのは今だけ。
生きれるのは今だけです。
少しの変化を喜んでいるその瞬間を積み重ねていく。
これが幸せになるコツかもしれません。
完璧にならなくても、
理想の自分にならなくても、
幸せは今ここにあるのです。
以上、ご参考になれば幸いです。
【関連記事】
◇自己肯定感と身体感覚
~ジャイアンから、私が学んだ自己肯定感とナルシズムの違い