自分を好きになる
今日は、このテーマで
思いつくままにつづってみます。
まずは、私の話からさせてください。
自分を好きになる
という考え、アイディアを
初めて聞いたのは
落合恵子さんが書いた『スプーン一杯の幸せ』
という本を読んだ時だったかと思います。
中学3年生の時だったかな。。。
本に書かれていたことは、
今ではもうほとんど思い出せないけど、
とにかく、その中に
「自分を愛することが大事」ということが書かれていて、
そのくだりを読んで、
胸が熱くなり嬉しいような切ないような感覚を持ったことを、
うっすらと覚えています。
あれから、30数年。
(歳がばれますね(笑))
ようやく自分を好きになるということの
意味が分かってきた気がします。
と言うのも、
「他人から、どう思われているか?」
この視点から見ていた時期が、
すごく長かったんですね。
「他人軸で生きてきた」という奴です。
他人から、どう思われるか?
もっと言うと、
「他人から否定されないようにする」ということを
すごく気にして生きてきたので、
自分が自分をどう思っているか?感じているか?
それに触れる余裕がなかったんですよね。
だから「自分を好き」「自分を肯定する」ってことを、
感覚ではなく、頭で(思考で)捉えて、
「自分を好きになる」「自分を肯定する」ことと
「自分を正当化する」ことをはき違えていた気がします。
自分を肯定することと正当化することは違う
「自分を正当化する」って、
一言で言うと、防衛、自分を守ることなんですよね。
「私は悪くない」
「私は間違ってない」
「私は良い人だ」って。
私は、長い間、自責や自己嫌悪の感情が強かったので、
他人にも、それを投影して、
しょっちゅう
他人が私を怒っている、嫌っている、責めていると
思っていました。
他人が、私を、本当のところ、
どう思っているか?とは、
全く無関係なところで、
私が勝手に他人の感情を決めつけていたのです。
で、それから、自分を守るために、
言い訳したり、相手と頭の中でケンカしたり、、、
妄想の上に、さらに守りがかぶって、
本当に忙しかったですねえ。。。
まるで、ハムスターのように
同じところをグルグルグルグル回っている感じでした。
自己嫌悪をゆるめたら自然と自分を好きになってきた
転機は他の誰でもなく、
自分が自分を一番ディスっていた、
自分が自分を一番嫌っていたと気付いたこと。
これは、大きな大きな気付きでした!
そして、この自己嫌悪、自分で自分をディスることを
ゆるめる、止める努力を死ぬ気(笑)でしました。
自分を冷静に観察し、かつ優しく見守る練習や
感情を流し去るエクササイズ、
心に栄養を与えるアファメーションなどなど。。。
特に効果があったのが、
自分が今この瞬間、何を感じ、何を考え、何をしているか?
それを観察する、モニタリングする練習。
この練習をし続けたことで、
自分が自分を嫌悪し、頭の中で自分いじめをすることに、
数十秒で気付けるようになりました。
気付ければ、こっちのもの。
気付いては止め、気付いては止めするうちに、
徐々に徐々に、自分を大事に思えるようになりました。
この私の経験を踏まえて、
みなさんに伝えたいのは、
自分を好きになるため、
自分を高める、自分を磨くのもいいかもしれないけど、
その前に、自分の感情と思考をよーく観察して、
自分で自分をディスってないか?嫌ってないか?
それをチェックしてみること、
そして、自分で自分をディスっていたら、
それをゆるめる、できたら、それを止めること。
これだけで、日々の気分はぐんと上がりますし、
セルフイメージも高まってきます。
自分を嫌う自分と出会ったら・・・
上記で書いたことをしていくと、
私のように自分を激しく嫌う自分に
出会う方もいるかもしれません。
そんな時は、ノートに、
自分を嫌う自分の声を書き出してみるのが
いいかなと思います。
例えば、こんな感じです。
私は、あなたが大嫌い!
いつも人に嫌われるのを怖がって、
人の顔色を伺って、、、
そんなあなたを見るとイライラする!
ノートに書きだすと、
それだけで、自分を嫌う自分の声と距離が取れます。
どんなに自分の中の自己嫌悪の声が大きくても、
それを真に受けなければいいんです。
その自己嫌悪の声を信じさえしなければいいのです。
この自己嫌悪の声って、
元をたどると、内なる批判者なんですよね。
生まれてから今まで出会ってきた
親や先生、目上の人などから言われたり、
無言のメッセージとして感じたりしたものを、
自分の中に取り込んでしまってるだけなのです。
内なる批判者というのは、
一方的で対話不能です。
こちらの話を聴かず、
ただただ、批判するだけ。
それが内なる批判者です。
だから、先ほども書いたように、
真に受ける必要、信じる必要はありません。
私は内なる批判者の声が聴こえてきたら、
『乗っ取られない、乗っ取られない』と
頭の中で呟きます。
状況が許せば、口に出して言ったりします。
それだけで、大分、内なる批判者の声は小さくなります。
内なる批判者の声があまりに大きいと、
「黙れ!」とか「うるさい!」とか言い返すこともあります。
また、内なる批判者は、
客観的に見ると、
トンチンカンなことを言っているので、
そのトンチンカンさを指摘したりします。
例えば、
女のクセにでしゃばるな!
と言う声が聴こえてきたら、
え?私、仕事をしっかりしただけだけど?
あの状況で、私がやらないと、みんな困ったと思うけど。
とまあ、こんな感じで、
内なる批判者を論破したりします。
まとめ
自分を好きになるため、
何かを頑張るという行為は、
自分の顔が不美人だと思い、
それをなんとかするために、
一生懸命メイクすることに似ています。
自分を好きになるため、
自分をよーく観察して、
自分を幸せにしない頭の声に気付き、
それに乗っ取られなくするのは、
顔についた汚れを洗い流すのに似ています。
私がお勧めしたいのは、
メイクもいいけど、
その前に顔を洗ってみませんか?ということです。
そんなにメイクをしなくても、
顔についた汚れを洗い流せば、
素肌のあなたも素敵ですよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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