30代後半、もしくは40代の方から
生きづらい、未来に希望が持てないというお話を伺うことは
実に多いですね。
『生きてる意味がない 40代』という
キーワードで検索すると
私のブログが上位にあがってくるせいか、
私のカウンセリングサービスを受けてくださる方の大半は
40代の方です。
◇自分の人生は無意味だなと思い、
早く人生を終わらせたいと思っている40代独身女性へ
みなさん中年期の危機って言葉をご存知でしょうか?
人生の折り返し地点を迎えたことで、
心が不安定になることです。
40代(特に40代半ば以降)って、
四季で言うと、
夏から秋へ移行し、
やがて冬を迎える時期。
身体が疲れやすくなった、
以前のように無理がきかなくなった、
疲れ目が酷いなど、
体力の衰えを感じたり、
女性だと閉経したり、
生理はあるけど、以前のような感じではなく、
いかにも閉経手前という感じがするなど、
自分の心と身体が下り坂に突入していくのを
ヒシヒシと感じます。
私自身、45過ぎたあたりで
「ああ、自分は死にむかっていく生きていくのだな。」
(これは決してネガティブな意味ではなくニュートラルに淡々と感じた。)
「自分は本当にもう若くなくて、これから年老いていくんだな。」と
実感しました。
生きていると言うことはいつか死ぬことですし、
人は誰でも老いるものです。
咲いた花はいつか枯れるというのと同じで、
これは自然の摂理なのですが、、、
この自然の摂理に沿った変化が
人によってはつらく悲しく恐ろしく
とてもじゃないけど受け入れがたい人もいます。
そして、自分の衰えを感じると
ひどく不安になったり落ち込んだりします。
また今までの人生を振り返って、
やりたくてもやれなかったことを激しく悔んだり、
やれなかった自分を激しく責めたりする人もいます。
生きていること自体にものすごく虚しさを感じる人もいるようです。
このように心が大きく揺れ乱れることを
「中年の危機」と呼びます。
自己肯定感が低かったり、
セルフイメージが低かったりすると、
この「中年の危機」はかなり苦痛が大きくなります。
なぜなら、自己肯定感が低い、セルフイメージが低い方は、
自分がこれまでの人生で何かを達成したという感覚が薄く、
自分の人生に不満足感が強いからです。
えーーーーもう40代半ば?後半?
マジで!!!
私、これから衰えていくばかりやん!
私の人生、何にもないやん!
なのに、これからどんどん老いていくんや!
嘘やろ~!!!
こんな心の叫びの中で、
これから人生の秋を迎えることに抵抗しつつも絶望するという、
グルグル思考にハマる方も多いようです。
男性・女性、独身、既婚、子どもがいる・いないに関わらず、
たくさんの方から生きづらい、生きるのがしんどい、
未来に希望が持てず、生きる意欲が湧いてこないというお話を
たくさんのミドル世代(というのかな、、、)の方々より伺います。
私も40代前半くらいは似たような生きづらさを感じてましたね。
具体的に言うと、、、
◇職場の人間関係がしんどい、仕事内容が合わない、つらい
辞めたいけど、転職先がなかなか見つからない。
(セラピストになった当初はWワークしていました。)
◇気が付いたら、周りはどんどん家庭持ちとなっていた。
シングルであることで引け目や孤独を感じる。
じゃあ、自分が結婚したいか?というとそうでもない、
そもそも人と深く付き合う、人と親しくなるというのが分からない。。。
◇体力も20代、30代前半の時に比べたら、
かなり落ちてきて疲れやすくなってきた。
◇顔のシミやしわ、たるみ、お腹が出るなどの外見の衰えを、
ヒシヒシと感じ、感じるたびに女性としての価値が落ちたように思える。
などなど、、、
仕事、人間関係など今の自分の状況が
つらい、苦しい、満たされない、、、
だけど、それを変えるため、そこから抜け出るために
何をしたらいいか分からない、もしくは動けない。
モヤモヤぐるぐる。。。
モヤモヤぐるぐる。。。
モヤモヤぐるぐる。。。
30代後半から40代の方々の抱えるお悩みを
一言で表すと「モヤモヤぐるぐる」なのかもしれません。
この「モヤモヤぐるぐる」から抜け出るには
どうしたらいいか?
私が伝えることができる一つには、
自己への共感力、
セルフコンパッション力をつけていくことかなと思っています。
◇寂しさへの処方箋~一人でいられる能力を育てる
自分が自分の気持ちを理解して、
そこに寄り添う、共感する、抱えていく。
疲れている自分、もろい自分を支える
もう一人のしなやかな自分を育てていく。
そんなイメージです。
具体的には、
諦めるとこは諦めるけど、
全部は諦めない。
自分を敬意を払って、自分を大事にするために
できることはやっていく。
そんな感じですかね。
って、全然具体的じゃないか。。。(笑)
私の例で言うと、
若い時のような体力、勢い、新陳代謝は諦めるけど、
英語の勉強は続ける、英語習得は諦めない。
パートナーシップについても、
若い時のような高い理想は諦めるけど、
男性といい関係を持つことは諦めない。
(一応デートはしてます)
諦めるとこと、諦めないとこを見分ける、区別する。
これがポイントかなと思います。
このような方々へのカウンセリングは、
テクニックではなく、在り方が大切になってきます。
その背景を理解し、
その方のお話にしっかりと耳を傾け共感しつつも、
今まで生きてきたその方のお力、強さを見つめる。
そんなことを大事にしています。
カウンセリングを受けてくださる方々の話を伺う時も、
そのことを意識して話を聴いています。
その方の今まで生きてこられた力、強さに敬意を払いつつ、
何を諦めて、何を諦めないのが良いか、
そこを考えつつ、アドバイスや提案をしています。