受け取り下手

素直になれない受け取り下手をなおすには?

人から褒められても、
なかなか素直に受け取ることができない。

人から好意を示されても、
受け取るどころか拒絶してしまう。

今日はそんなお悩みに応えていきます。

こじらせ女子度が高い人の特徴として、
人からのほめ言葉や好意を受け取るのが下手
というのがあります。

そもそも、
「こじらせる」って言うことは、
すねる、いじけるということと、
同義語なんですよね。

すねること、いじけることは、
人に対して心を閉じるということです。

一方、受け取るということは、
相手に心を開くと言うことです。

こじらせ女子度が高い人にとって、
受け取ることは、
普段とは真逆のことをすることになりますから、
本当に難しいわけです。

受け取り下手がなおって、
受け取ることができるようになれば、
こじらせ女子を卒業できたと言えるかもしれません。

受け取るってどういうこと?

それは文字通り、
相手の気持ちを受け取る。

つまり、相手の気持ちを
自分の中に入れることだと、
私は思います。

こじらせ女子度が高い人は、
過去に、他人との関係で深く傷ついている人が
ほとんどです。

言ってみれば、
他人からネガティブな言葉や態度、
時には行動を受け取って、
傷ついた経験があると言えます。

※相手が親だったり、目上の人だったりすると、
受け取らざるを得ないという時もあります。

ここで言う「受け取り下手」は、
相手からのポジティブな気持ち、行為を
受け取ることが下手という意味なのですが、
ネガティブな気持ち、行為を、
あまりに受け取ってしまったがゆえ、
ポジティブなそれらを受け取ることが
よく分からない、苦手になった、
できなくなってしまったとも言えます。

「受け取り下手」から、
「受け取り上手」になるには、
人からのネガティブな気持ち、行為を
受け取らざるを得なかった傷を癒し、
ポジティブなそれらを受け取る練習を
していく必要があります。


今日は、こじらせ女子度が高い人が受け取り下手な理由と
どうやったら、受け取れるようになるか?

それについて伝えていきます。

受け取れないその理由

褒められたり、好意を示されたりしても、
それに気がつかない

褒められたり、好意を示されたりしたことが、
今まであまりにも少ないので、
そういうことがあっても、
気がつかないということが考えられます。

例えば、
私がこじらせまくっていた頃、
飲み会の帰り、駅までの道で、
密かに好きだった人と横に並んで歩いていた時、
ふいにその男性から、
「携帯持ってるの?」と聞かれ、
「はい、持ってます!機種は○○で~」と、
自分の携帯の機種や契約形態について答えた私。

あれは、電話番号を聞かれたんだ!と気付いたのは、
一日経ってからでした。

他には、好きな人と二人で歩いていて、
ちょうどその時、私は出張帰りで大荷物、
それを見た彼が、何回も何回も、
「重そうだね」
「大きな荷物だなあ」
と私に言うたび、
「大丈夫、大丈夫」と答え続けた私。

あれは、暗に荷物を持とうか?と言ってくれてたんだ!と
気付いたのは、その人と別れてからでした。

こじらせ女子度が高い人は、
受け取る以前に、
昔の私のように差し出された好意に気付きません。

褒められること、好意を示されていることに
慣れてないので受け取り方が分からない

誉められた経験、
好意を示された経験が
あまりにもなかったので、
そういうことがあると、
かたまってしまったり、
挙動不審になってしまったりすることがあります。

これは本当にもう、
慣れの問題で、
やったことがないからできない、
やったことがないからわからないというわけです。

警戒心が強い

冒頭に書いた通り、
こじらせ女子度が高い人は、
過去に、人からのネガティブな気持ち、行為を受け取らざるを得ず、
そのことで、傷ついている、トラウマになっているという人が、
ほとんどですから、
他人に対する警戒心が強い人が多いです。

そのため、褒められたり、好意を示されたりしても、
その言葉の裏があるんじゃないか?
自分を持ち上げて、操作しようとしてるんじゃないか?
などとと疑ったりすることがあります。

人に心を開けない、人を信頼できない

人からのポジティブな気持ちや好意を受け取るには、
自分の心を相手に開くということが必要となってきます。

そして、相手に心を開くためには、
相手を信頼するということも必要です。

こじらせ女子度が高い人は、
人に心を開く、人を信頼するということが、
かなり難しくなっています。

そのため、受け取れないということがあります。

受け取ると、自分が弱くなった感じがして受け取れない

これは、もしかしたら、
当の本人も気付いていないかもしれませんが、
人との競争心が強い こじらせ女子度が高い人は、
人からのポジティブな気持ち、行為を受け取ると、
自分が無防備になったようで、
相手に弱くなった感じがするという人がいます。

例えば、
助けてもらうことが
弱みを見せる、弱みを握られるような感じがするなど、、、

そのため、受け取ることを拒絶するという人もいます。

受け取らないことで、
過去に自分が欲しかった愛情をくれなかった人に復讐している

これは無意識的にやっている人がほとんどです。

過去、自分が愛情を求めたのにくれなかった人
(大体は親です)に復讐するため、
受け取らないというパターンです。

このパターンをやっているのは、
その人の中にいる小さな子ども(インナーチャイルド)で、
自分が受け取らない、幸せにならない、不幸になることで、
そういう自分を親に見せつけて罪悪感を持たせよう、復讐しようとしています。

悲しいかな、、、
自分は復讐しているつもりでも、
大体の場合、相手はそのことに気付きもせず、
相手にとっては全く復讐になってないことがほとんどです。

受け取る以前に与えまくってしまう

受け取る以前に自分は与えることでしか、
注目や愛を得られないと思っており、
与えて与えて与えまくり、
受け取るどころではなくなる。

これは(心の)栄養をもらった経験がないことに加え、
自分の気持ちや、引いては存在を無視された、
相手にしてもらえなかった経験があるので、

一生懸命、というか必死になって与えて与えて、
やっと、こっちを見てもらえると思っているパターンです。

このパターンがある人は、
小さい頃、無視されたというトラウマを癒し、
注目してもらうために必死になって与えることを止めること、
そんなことをしなくても、
自分を見ている人はいる、
自分の話を聴いている人はいると実感すること、
これが大事になってきます。

自己嫌悪、自責の念が強すぎて受け取れない

自己嫌悪、自責の念が強いと、
他者からの心の栄養を受け取ることが難しくなります。

自分で自分をディスっていると、
他人が愛情や心の栄養を差し出してくれた時、
自分の心の中に、他者からの栄養がしみ込んでいかず、
ザルで水をすくった時のように流れ去ってしまうのです。

心の栄養となることをもらったその瞬間、その後の数日は、
ちょっと安心できたり、気分が良くなったりはあるかもしれませんが、
もらった心の栄養は定着せず、満たされない状態が続きます。

と言うのも、
自分を嫌う、自分を責めるというのは、
心の中で、自分が自分を殴っている状態です。

心の栄養を受け取りたくても、
受け取る器である自分と言うものを、
もう一人の自分がボコボコに殴っていたら、
どうでしょう?
受け取ることはできません。

受け取ることが難しくなるほどの
自己嫌悪、自責の念の強さと言うのは、
心の体質というものに深く関係しています。

もしよかったら、下記の記事を参考になさってください。
◇私は人を好きになる資格がない、
 私に好きになられても迷惑だろうという気持ちが強く、
 一生恋愛は無理かなと思ってしまいます

受け取り下手を治すには?

自責、自己嫌悪をやわらげる

先の章でも書いたように、
自分のことを嫌っている、
自分のことを責めている、
そんな心の状態では、
他者から心の栄養を受け取ることはできません。

例えば、男性から好意を向けられた途端、
その男性のことが気持ち悪くなる、
そのような心の反応を「蛙化現象」と呼んでいますが、
これも自己嫌悪、自責の念の強さが原因の一つになっています。

「蛙化現象」については下記の記事に詳しく書いてますので、
もしよかったら参考になさってください。

◇好意を向けられると途端に気持ち悪くなる蛙化現象を治したい
 背景にあるトラウマと治し方を解説

自己嫌悪、自分責めを止めようと思って、
止めることができたら、どんなにか良いだろう、、、

ここまで読んで、そんな風に思った方も多いかもしれません。
私も自己嫌悪、自責の念の強さに悩んだので、
めっちゃ分かります。

ブログだけで伝えることは、
なかなか難しいのですが、
自己嫌悪、自責をやわらげる一つの方法としては、
心の中に居る批判者の存在に気付いて、
その批判者を黙らせる、
もしくはスルーするというのがあります。

下記の記事に詳しく書いていますので、
参考になさってください。

◇内なる批判者の声に打ち勝つための4つのステップ

人間以外のものから、
ポジティブなもの、心の栄養を受け取るということをしてみる

◇木々や空、海、花など自然から受け取る

ただ生きていると言うだけで、
私たちは自然から様々な恩恵を受け取っています。

太陽が昇って沈むこと。
雨が降ること。
風が吹くこと。
空気があって息ができること。
自分に重力がかかっていること。
もし地球に月くらいの重力しかなかったら、
私たちはふわふわ地面から浮いてしまい、
歩くこともままならない状態です。

また、果物や野菜、お米、お肉、小麦、
私たちが食べるものはすべて、
大地や動物たちから受け取っています。

自然から受け取るということにフォーカスして、
海に行って、砂浜を裸足で歩いたり、
木の幹を触って、エネルギーを受け取ったり、
ご飯をゆっくり味わって食べたりしましょう。

◇人間以外の動物から受け取る

例えば、
犬や猫などは、
基本的にオープンハートです。
※野良ちゃんや
虐待されて保護された子を除いて

身近に犬や猫と触れ合って、
身近にいなければ、
犬や猫がいるカフェに行くなどして、
彼らを撫でたり、見つめたりし、
彼らが私たちに与えてくれる愛情を信頼を受け取りましょう。

彼らの体を撫でながら、
その温かさや柔らかさを受け取ってみましょう。

また彼らは受け取るということが、
とっても上手ですので、
彼らから受け取るということを学びましょう。

受け取ることを教えてくれる先生だと思って、
彼らを見てみましょう。

自分で自分をちょっとだけ褒めてみる

これは、本当にちょっとずつちょっとずつ
自分が不自然さを感じない程度から、
やってみるというのが大事です。

いきなり、めちゃくちゃ誉めよう、肯定しようと思っても、
肩に力がぐーーーっと入っちゃいますから。

こじらせ女子度が高い人は、
親から褒められたり、肯定されたりした経験が少なく、
自分の中の小さな子ども(インナーチャイルド)が
飢餓状態、瀕死状態の人が多いです。

そのため、いきなりストレートに
濃厚な誉め言葉や肯定の言葉をかけられても、
受け取ることが難しい状態です。

例えるなら、
飢餓で瀕死状態の子どもに、
ステーキを差し出し食べなさいと言うのに似ています。

いきなりステーキは食べれないですよね。
消化不良でお腹を壊してしまいます。

なので、受け取りやすい誉め言葉、肯定の言葉から
始めるのが良いかなと思います。

飢餓状態の子どもが、
お粥やフルーツジュースくらいから慣らしていって、
段々と肉や魚が食べられるような感じです。

具体的には、
「私、仕事に関しては、
結構よくやってるかも。」など
「私、鼻の形だけは、
結構きれいかも。」
部分的に褒めるとか、

「私、ちょっといいとこあるかも。」などと、
少しだけ誉めてみるなどがいいかと思います。

他人から褒められた時、
拒絶すること、跳ね返すことをぐっと我慢する

人からのポジティブな気持ち、行為を受け取る
その手始めとして、
人から褒められた時、好意を示された時、
それを拒絶すること、跳ね返すことを止めてみましょう。

受け取らなくていいんです。

だけど、「いやいやいやいや!」と拒絶したり、
「そんなことないです!」「またまたお世辞ばっか」などと
跳ね返したりすることをやめてみましょう。

人から褒められた時、自分がそれをどう感じているか?
言葉にしてみる

人からポジティブな気持ち、好意を示されて、
拒絶することや跳ね返すことをしなくなったら、
今度は人から褒められた時、
自分は何を感じているのか?
それを言葉にしてみましょう。

人からポジティブなものを差し出された時、
自分の中で、どんなことが起こっているでしょう?

自分の反応に意識を向け、
自分の反応を観察してみましょう。

人からポジティブなものを差し出された時、
身体はどんな感じでしょう?

身体の反応には、自分の無意識が出ますから、
身体の反応を観察してみることは、
すごく役に立ちます。

番外編その1

人から毒となるような
気持ち、行為を差し出された時、
NOと言う。

冒頭にも書きましたが、
こじらせ女子度が高い人は、
人から差し出されたネガティブな気持ち、行為を
受け取らざるを得ない
そんな境遇を生き延びてきた人がほとんどです。

なので、人が毒になるような言葉、行為を差し出された時、
NOと言うことがなかなかできない、難しい人が多いです。

毒に対してNOと言えるようになることで、
心の栄養となるポジティブなものに
Yesと言えるようになります。

毒にNOと言える自分だという自信と安心感が、
栄養となるものにYesという余裕を生むのです。

心の栄養となるものを受け取る練習をすると同時に、
毒になるものに対してNOと言う練習もしてみてください。

番外編その2
ほめ言葉、人からの愛情、アファメーションなどへの
アレルギー反応の中にも自分を癒す鍵がある

ほめ言葉を受け取れないというのと
関係しているかと思いますが、、、

私が個人セッションでよく使うアファメーション
「私は悪くない」
「私はよくやっている」
にアレルギー反応、抵抗を示す人は
かなり多いです。

そういう時、私は決して無理強いしません、
急ぎません。

そのアレルギー反応の中にこそ、
その方の生きづらさをほぐす鍵があるからです。

私はセッションの中で
そのアレルギー反応を大事に扱います。

アレルギー反応を通して、
クライアントさんが自分自身を理解できるように
サポートします。

これは一種の
インナーチャイルドワークなんです。

アレルギー反応を起こしているのは、
抵抗しているのは、
クライアントさんの中のインナーチャイルドだから。

ここらへんがほぐれてラクになったという
クライアントさんはかなり多いです。

Youtubeで受取り下手を治すための無料動画講座を配信しています。
もし良かったらご覧になっていただけますと幸いです。

以上、参考になれば幸いです。

【関連記事】
彼の「お母さん」になってしまい恋愛が上手く行かなくなる人への処方箋

 

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