目次
変わりたいと思いつつ、
変わりたくない自分がいるのは自然なことです
カウンセリングを受けているクライアント様で、
「自己否定感をやわらげたい」
「囚われから解放されたい」
「パターンを変えたい」
「ネガティブ感情を手放して前に進みたい」
などと思って取り組んでいても、
クライアント様の中から
「変わることに対する抵抗」が出てきて、
途中でスムーズに進まなくなることがあります。
この「変わることに対する抵抗」が出てくるのは
ごくごく自然で当たり前のことです。
変わりたい自分と変わりたくない自分がいる理由
というのも、
人の気持ちというのは多層なものだからです。
人間誰しも、自分の中に、
自覚している気持ちと
自覚していない気持ちの両方があり、
自覚している気持ちと、自覚していない気持ちが
相反していることが結構あるのです。
例えば、
大好きだと思っている人に対して、
実はものすごく怒りの感情を抱いていたり、
変わりたいと強く思っている一方で、
変わりたくないと思っていたりします。
カウンセリングを受ける中で変わりたくない自分が出てきた時の対処法
この「変わりたくない自分」が出てきた時、
カウンセリングの流れが滞りやすくなります。
クライアント様の心の中は、
「変わりたい」と「変わりたくない」の両方の気持ちが湧いてきて
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になるからです。
変わりたくないという自分の声に耳を傾ける
こういう時、私は決して無理じいをせず、
クライアント様の中に出てきた
「変わりたくない」自分の声を大事にします。
言葉遊びに聞こえるかもですが、
「変わりたくない」自分の言い分の中に、
そのクライアント様が
「変わらないできた」理由があるからです。
「変わりたくない」という自分の想いは
心の奥底に隠されていますから、
自分一人で気付くことは難しいです。
セラピストやカウンセラーでもほぼできません。
(ちなみに私は毎月カウンセラーの先生に
スーパービジョンを受けています。)
「変わりたくない」自分は
別の角度から見ると
今まで拾い上げてこなかった
インナーチャイルドの想いとも言えます。
変わりたくない自分を無理に変えようとする弊害
「変わりたくない」自分を
無理くりねじ伏せて変えようとすると、
インナーチャイルドがさらに心を閉ざしていきますし、
子ども時代のトラウマの再演となる可能性も高いです。
一方「変わりたくない」気持ちを
丁寧にいろんな角度から吟味検討していくことは、
インナーチャイルドの気持ちに寄り添い、
丁寧に扱うことになる可能性が高いです。
ですので、私は
クライアント様の「変わりたくない」
という想い自体を変えることは重要視しません。
変わりたくない自分が出てきた時
一番大切なこと
大切なのは、
クライアント様の中にある
「変わりたくない」という想いを言葉化すること。
意識上にあげていくこと。
このプロセスを丁寧にやり取りしながら進めていくだけで、
カウンセリングの流れが良い方に変わっていくことも多いです。
ですので、カウンセリングの中では
「変わりたくない自分」を繊細に多角的に見ていくことを大事にしています。
※といってもやり過ぎは、
インナーチャイルドにハイジャックされる危惧もありますので
さじ加減が大事ですが、、、
日常生活の中で変わりたくない自分が出てきたら
これを読んでくださっている方で、
カウンセリングを受けていなくても
日常生活の中でふとした時に
「変わりたくない」自分に出会うかもしれません。
そんな時は「変わりたくない」自分を変えようとせず、
まずは「変わりたくないんだね」と声掛けして、
その気持ちを認めてみるのはいかがでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
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