今日は言いたいことが
なかなか言えなくて
ストレスが溜まりがちという方に向けて、
言いたいことが言えない原因と
解決法を伝えていきます。
目次
言いたいことが言えない一番ストレスは
自分が自分をディスっているからでは?
言いたいことが言えないと、
ストレスが溜まりますよね。
言いたかったけど言えなかった時の場面が、
何回も思い出され、
ぐるぐると頭を巡って、
そのたびに悔しかったり、
後悔したり、落ち込んだり。。。
私の体感覚で言うと、
モヤモヤが黒い塊になって、
のど元に詰まっているような感じがします。
言いたいことが言えないことで、
被るデメリット、不都合もさることながら、
この後味の悪さもストレスの原因かと思います。
これの後味の悪さの正体って、
自分が自分をディスっている、
その痛みってことが
結構あります。
言いたいことが言えず、
飲み込んでしまった自分。
言いたいことが言えないがため、
やりたいことができなかったり、
人からの評価が低くなった自分。
そんな自分を情けない奴!
弱っちい奴!どんくさい奴!
などと言って、
ディスって責めていませんか?
これを止めることができたらいいですよね。
これをやっていると、
ますます言いたいことが言えなくなりますから。
もしこれを読んで、
自分をディスる自分に気付いたら、
「私は私を許します」と言ってみるのは
どうでしょう。
身体を動かしてみるのもいいですね。
つま先立ちとか、
手のひらでグッパーを繰り返したりとか、
そうすることで、
思考に集中していたエネルギーが
拡散していきます。
自分を責める思考がわいた時の対処法を
別記事に書いてますので、
参考になさってください。
◇仕事が見つからず焦りと不安で苦しい時、
崩れ落ちずに自分を保っている方法
~内なる批判者を黙らせる~
https://kikugawamaria.com/archives/1426.html
言いたいことが言えなくて
ストレスが溜まっても
大声で叫んだり物に当たるのは
なるべくやめる
言いたいことが言えなかった時、
後から、その場面を思い出して、
イライラしたり、悔しかったり、自分を責めたりなど、
激しいネガティブな感情が湧き上がることもあるかと思います。
そんな時、大声で叫びたくなったり、
物に当たりたくなったりする方も
いるかもしれません。
このような行為は、
一時的には気分が
すっきりするかもしれません。
だけど、習慣化しやすいし、
自分の中の言いたいことを言う力を
損なう行為なんですね。
言ってみれば、
赤ちゃんに返って、
暴れるような行為ですから。
なので、なるべく、
それはしない。
私はその代わりに、
利き手ではない手で、
クレヨンを持って、
画用紙に気持ちを
ぶつけるということをしてました。
このやり方で、
最初は自分の気持ちを吐き出し、
落ち着いてきたら、
段々と、自分の気持ちを表現する方へ
シフトしていきましょう。
その感じている気持ちを
色で表現したら何色ですか?
形はどんな形?
そんなことを自分に問いかけながら、
クレヨンを動かしていると、
さらに気持ちが落ち着いて、
自分の気持ちと言葉がつながってきます。
これが言いたいことを言う力、スキルを
育てます。
もしよかったら、
この方法を試してみてください。
言いたいことが言えないのは、どうして?
自分の言いたいことを
抑えつけられてきたから
家庭や学校などで、
小さい頃から、
自分の言いたいことを
聴いてもらえず、
目上の人の意見に
合わせること、従うことを
強いられて育つと、
言いたいことが言えなくなります。
言いたいことを長い間抑えつけられると、
自分の気持ち、意見などを
言葉にすることが難しくなったり、
時にはできなくなったりするし、
自分の言いたいことに
自分で気付くまでに時間がかかり、
言うタイミングを逃してしまったりするからです。
相手に悪く思われるのが怖いから
自分が言ったことに対して、
相手が怒ったらどうしよう。。。
自分の言ったことが、
相手の迷惑になったらどうしよう。。。
こんなこと言ったら、
相手に変に思われるかな?
相手をがっかりさせるかな?
このように相手から悪く思われることへの
不安や恐れが強いと、
自分の言いたいことを
なかなか言えないですよね。
この傾向が強い方は、
人と関わること自体を
怖がる傾向があります。
人の言葉に圧倒されてしまい、
自分の言いたいことを
言うどころではなくなるから
これは、心の守りが弱く、
人のちょっとした言葉に
すぐに傷ついてしまう人に多いです。
高い敏感性を持った(HSP)方などは、
その典型ですね。
心の守りって、
初めて聞いた方も多いでしょう。
心ってね、
ミルフィーユみたいな多層状に
なってるんです。
一番外側の層は、
皮膚のような感じで、
心を守る役目をしています。
例えば、
職場で酷いことを言われて、
涙が出そうになったけど、
ぐっとこらえて我慢して、
家に帰って思い切り泣いた。
こんな時ないですか?
この「ぐっとこらえて我慢する」時に使うのが、
心の守り、心の皮膚です。
この心の守りが弱いと、
人のエネルギーが、
即、自分の心の中の方まで入ってきて、
それに圧倒されて、
自分の感じていること、
思っていることに、
気が付く余裕がなくなってしまいます。
自分の心の中が、
人のエネルギー、人の想念で
いっぱいいっぱいになって、
心ここにあらずになる。
そんな感じです。
私自身、言いたいことが
言えない人間だったのですよ。
今の私しか知らない人は、
驚かれるかもしれません。
だけど、社会の荒波にもまれながら
(一応、会社員を15年くらいした)、
少しずつ言いたいことが
言えるようになってきました。
その経験を踏まえた上で、
言いたいことが言えない人が
言いたいことを言えるようになるためのヒントを、
いくつか挙げてみます。
言いたいことが
言えるようになるためのヒント
言いたいことを言っても安心安全な場を体験する
言いたいことが言えないのは、
言いたいことを言ってもいいという
安心安全な人間関係の体験が
少ない、もしくは、ないからなんです。
人間、生まれた時は、誰でも、
お腹空いた~
おむつ替えろ~
眠い~と
好き勝手言いたいことを
言う赤ちゃんです。
言いたいことを言う力は
すべての人にあります。
だけど、何回も何回も、
言いたいことを抑えつけられ、
言いたいことを言うと
自分の身が危ないと感じる体験を重ね、
段々と言いたいことが
言えなくなってくるわけです。
言いたいことを言うって、
当たり前だけど、
相手が存在することです。
鏡に向かって、
自分に言いたいことを言ったり、
部屋に自分一人で居る時、
思い切り、自分の言いたいことを
言ったりするのとは、
わけが違います。
相手は自分と違う人間ですから、
相手に言いたいことを言って、
どんな反応が返ってくるか?は、
その時にならないと分かりません。
人は過去の体験から、
その反応を予測します。
相手に言いたいことを言って、
否定されず受け止めてもらったと言う経験が、
比較的多い人は、
ポジティブな反応を予測をしがちです。
そして、
相手に言いたいことを言って、
否定された、もしくは攻撃された、
無視されたなどという経験が多い人は、
ネガティブな反応を予測しがちです。
言いたいことを言えない人は、
そうやって出来上がるのです。
アサーティブトレーニングで、
自己主張の練習をした・
私の体験談
自己主張のトレーニング・
アサーティブトレーニングって、
ご存知ですか?
アサーティブとは英語で
「自己主張的な」と
言う意味です。
自己主張と言っても、
一方的に、
自分の意見を押し通すのではなく、
相手のことも、自分のことも尊重しながら、
コミュニケーションを深めていく。
それがアサーティブコミュニケーションです。
アサーティブトレーニングは、
アサーティブコミュニケーションが
できるようになるための練習です。
30代前半の数年間、
私は毎週、自己主張のトレーニング・
アサーティブトレーニング
というのに通っていました。
これはどんなトレーニングかと言うと、
アサーティブトレーナーの方と、
参加者数人で、
ロールプレイを交えながら行う
グループワーク形式のもの。
参加者一人一人が、
自分の扱いたい誰かとのやり取りを出して、
そこにいる参加者同士で、
プチ演劇で再現して、
どんなことを言いたかったか?とか、
相手のどこに反応したのか?とか、
どんな風に言えたら納得できたか?とか、
いろんな角度から感じ考えていく
そんなトレーニング。
今振り返ってみると、
あれは私にとって、
本当に意味がある体験でした。
当時、私は、今よりずっとずっと、
自分とつながるのが下手で下手で、
他人とのやり取りで、
すごくたくさんの感情を
感じているのは分かりつつも、
それを言葉にできなくて、、、
挙句の果てには、
困ってただ泣くだけだったり、
誰も座ってない椅子に向かって、
怒鳴り散らしたり、、、
心にたくさんの感情がたまっているのに、
それらの扱い方を知らなくて、
ただ感情に突き動かされている
そんな感じでした。
まるで、自分の感じていることと、
自分の言葉、態度を
つなげるパイプを作っていくような時間でした。
カウンセリングを受ける
言いたいことを言う以前に、
自分の気持ちが分からない、
自分の気持ちを言葉にできないという方も
いるかと思います。
なんかモヤモヤする。
なんかすっきりしない。
だけど、それをどう言葉にしていいか?
分からない。
そのもどかしさ、
その居心地の悪さったら!
自分が自分でいることが、
なんだか落ち着かない。
そんな気持ちかと思います。
カウンセリングを提供する中で、
カウンセラーが、
クライアント様の気持ちを
代弁して言葉にするということが、
何回も何回もあります。
そして、そのたび、
クライアント様は自分の気持ちに気付いて、
ホッとしたり、泣いたりなさいます。
これってね、
カウンセリングの技法の一つなんです。
クライアント様が
自分の気持ちを言葉にできない時、
代わりにカウンセラーが代弁して、
クライアントを包み込む。
そんな技法です。
このカウンセラーに代弁してもらう体験を
何回も何回も繰り返しながら、
クライアント様は
自分の気持ちと言葉のつながりを
取り戻していかれます。
これは言いたいことが言えないという方にとっては、
非常に有効なやり方かと思います。
とは言っても、
すべての方が
アサーティブトレーニングや
カウンセリングを受けることが
できるわけではないでしょうから、
一人でもできる
言いたいことを言うためのヒントを
挙げます。
反射的にYES、OKと言うのをやめる
言いたいことが言えない人って、
前の章にも挙げたように、
自分で自分の気持ちに気付くのが
苦手だったり、遅かったりすることがあります。
また、自分の気持ちに気付いていても、
それを出してはいけないと
思っていたりします。
その結果、
反射的に相手に合わせてしまう。
反射的に相手にYESと言ってしまう。
そんなことが多いです。
まずは、それを止めてみましょう。
具体的には、
相手と話していて、
なんだかモヤっとしたときは、
すぐにリアクションを返さず、
ちょっと黙ってみましょう。
黙りながら、
今、自分は何を感じてるんだろう?
何を考えてるだろう?と
自分の方にベクトルを向け、
探ってみましょう。
一人会議みたいな感じです。
相手の意見に同意しなくても
失礼ではないと知る
言いたいことを言えない方の中で、
自分の気持ちを押さえつけられて育った人は、
自分が相手に同意しないと、
相手に従わないと、
怒られたり、怒鳴られたり、
にらまれたり、無視されたり、
時には叩かれたりと、
大変なことが起きた。
そんな過酷な環境を生き延びた方も
多いかと思います。
そういう方は、
相手に同意しないこと
イ
コ
|
ル
相手を尊重しないこと
相手の機嫌を損ねること
と思っていませんか?
成熟した大人同士の関係では、
相手に同意しなくても、
相手に失礼にはなりません。
相手を傷つけることにもなりません。
相手と自分の意見が違っても、
相手を尊重することはできます。
逆もしかり。
これを知っておくだけでも、
少し視野が広がり、
気分が軽くなるのではないでしょうか?
ただ、ここで気を付けることがあります。
自分に自信がなければないほど、
相手と意見が違った時、
その人は動揺します。
そして、自分が安心したいがゆえに、
自分と意見が違う人のことを
批判したくなったり、
引きずり降ろしたくなったりします。
自分と相手が意見が違っても、
尊重しあえるって、
自分に自信がある人間同士の間で
可能になります。
これは相手によっては、
通用しない法則ということを知っておいた方が
身のためかなと思います。
相手のエネルギーや言葉に圧倒されない練習をする
前の章にも書きましたが、
言いたいことが言えない方の中には、
相手のエネルギーや言葉に圧倒され、
心ここにあらず状態となり、
それで言いたいことが言えなくなる方も
結構います。
相手のエネルギーや言葉から、
自分を守るために、
自分の中から抜け出て、
自分を抜け殻にしちゃうんです。
だけど、自分を抜け殻にして、
自分が守れるか?というと、
悲しいかな、逆で、
抜け殻にしたことで、
相手はイライラし、
さらに強いエネルギーや言葉を繰り出してきて、
余計傷つく自体が起こります。
この抜け殻の術って、
クセになります。
クセになると、
ほんのちょっと緊張したり、
怖かったりするだけでも、
反射的に抜け殻になってしまうと
いうことが起こります。
すると、ますます
言いたいことが言える人になることから
遠ざかっていくわけです。
これを読んで、自分には抜け殻クセがあると思った人は、
少しずつ抜け殻クセをやめていきましょう。
抜け殻になっていると思ったら、
足の裏を床に押し付けて、
今ここに戻ってくるようにしてみましょう。
また、手のひらで身体に触れてもいいですね。
身体はいつも今ここにしかいませんから。
身体に触れることで、
今ここに戻ってこれます。
以上、ご参考になれば幸いです。