今日はHSPという概念の提唱者・
アーロン博士のエッセイを
紹介したいと思います。
このエッセイには、
アーロン博士のHSPについてのサイトを
久保言史さんという方が
美しい日本語に翻訳してくださっており、
そのサイトで出会いました。
エッセイの題名は
HSPのためのインナーサイレンスの力。
アーロン博士が、
韓国の出版社から、
もし人生で“最後の講義”をするなら、
どんなテーマで話をしたいですか?という
原稿依頼を受け書いたエッセイです。
HSPを自認する方にはもちろん、
自分はHSPでないと思っている方にも、
一読の価値があるエッセイかと思います。
久保さんの美しい翻訳による
アーロン博士の「人生最後の講義」を
もしよかったら、読んでみてください。
◇HSPのためのインナーサイレンスの力
https://hsperson.com/the-power-of-inner-silence-for-hsps/
この記事は音声でも聴けます。
よろしければ音声を聴きながら記事をお読みください。(3部構成)
お読みになって頂けると分かりますが、
アーロン博士は、このエッセイの中で、
内なる静けさというものについて
講義をしています。
アーロン博士は、
HSPを『生まれつき高い敏感さ、繊細さという気質を持った人』と
定義し、
自分がHSPかどうか?判断するため、
以下のような4つの特徴があり、
4つの特徴すべてを満たしている人が
HSPだとアーロン博士は仰っています。
*D(深く処理する:Depth of processing)
*O(過剰に刺激を受けやすい: Overstimulated)
*E(共感:Empathy)
*S(ささいな刺激を察知する:aware of Subtle Stimuli)
『D・O・E・S』と略称で表わします。
このような高い敏感性を持つHSPに向けて、
人生最後の講義をするとしたら、
内なる静けさというテーマで行うと言ったアーロン博士。
そのアーロン博士の言葉、意図から、
私はアーロン博士のHSPに対する
深く大きな信頼と期待を感じました。
高い敏感性を持ち、
ささいなことに、
深く反応する気質を持ったHSP。
その性質を研究し尽くし、知り尽くし、
自らもHSPを自認するアーロン博士だからこそ、
人生最後の講義のテーマとして、
インナーサイレンス・内なる静けさを選んだのだと
私は勝手に推測しています。
私が、このエッセイの中で、
一番感動したのは、
自分の中の静けさにつながることが、
周りの人にも同じ効果を及ぼすということ、
かつ、HSPたちが周りの栄養を与えることができれば、
HSPたちも、そのことによって、
また栄養を受け取ることが
できるということです。
生まれながらの高い敏感気質を持ち、
ささいなことに大きく反応しがちなHSPが、
もし自分の中の静けさにつながったら、、、
それは、上記のように、
大きな影響を周りに与え、
栄養も与え、
同時に自分も栄養を受け取る。
これはすごいことではないでしょうか?
その高い敏感性が、
自分を困らせ、苦しませ、
他人から面倒くさいと思われる気質となるのではなく、
自分にとっても、他人にとっても、
栄養となるのです。
私自身、外向的HSPを自認しています。
私が、自分の中の内なる静けさに
つながることによって、
周りにも静けさと栄養をもたらすことができる。
それを考えると、
心の中に深い感動が湧き上がります。
もう20年以上前のことですが、
自助グループに通っていた時期に、
私の弱さは私の強さという言葉に出会い、
感銘を受けたことがありました。
アーロン博士のエッセイからも、
まさにこの私の弱さは私の強さに変わり得ると
いうことを受け取ります。
すべてのHSPを自認する人たちに、
このエッセイと私の弱さは私の強さという言葉を
伝えたいと思います。
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