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独身である、ないにかかわらず、
多くの女性から、
老後が不安という話を耳にします。
老後の不安の中身を尋ねてみると、
お金の不安、健康の不安、孤立の不安の三つが
主なもののようです。
今日は、老後、
自分が孤立してしまうのでは?
という悩みを抱える方に読んで欲しいと思う記事です。
墓友って知っていますか?
数か月前、
インターネットで新聞を読んでいたら、
墓友という言葉に出会いました。
同じ墓地にお墓を建てると、
生前契約をした人達のつながり、
つまり、お墓つながりの友人、
それが墓友なんだそうです。
その新聞記事には、
とある墓地にお墓を建てると、
生前契約した人達が集まって、
一緒にご飯を食べたり、
色々と語らったりする時間を持っている
そんなことが書かれていました。
その墓地には、
桜の木が植えてあって、
毎年、桜の咲く時期には、
死者だけでなく、
生前契約した人たちも一緒に祀られるそうです。
今の時代の空気を象徴する墓友
同じ墓地に眠ることが約束されている、
死んでからの友達・墓友。
同じお墓に入るのではなく、
墓地は同じだけどお墓は別々というところが、
今の時代の人と人との距離感を
よく映し出しているなあと思います。
もし私に墓友がいたら?と思うと、
なんだか孤立感、孤独感が薄らぎます。
かつ、自分のペースと言うか、
自分が自分で居られるスペースのようなものも
確保される感じがあります。
安心感と自由が
同時に得られる感じがあります。
この安心感と自由が共存する感じに、
私は、今の時代の空気を強く感じました。
今の時代固有の、独特の、
人との繋がり方の象徴みたいなものを
感じたんですよね。
今の時代、
家族というもの、家族の形というものが、
大きく大きく変容しているなって思います。
違う人間同士、一緒に暮らす、
一緒にやっていくのって、
けっこう、いやかなり大変。
なら、無理して我慢して、
家族しなくて良くない?
だけど、一人は寂しいし、
人と一緒に生きていきたい、
人とつながりたい。
私の耳には、
時代のそんな声が聴こえるんです。
これ、あながち空耳ではないかと思います。
人と一緒に生きていくってどういうこと?
という問いが突きつけられる時代
人とつながるって、
人と一緒に生きていくって、
どういうことだろう?と言う問いを、
一人一人が突きつけられる時代。
今って、そんな時代のような気がします。
そして、
一人一人がそんな問いを突きつけられながら、
老後をどうやって過ごすか?
真剣に考えざるを得なくなっている。
一生、独身で過ごす人が、
かつてなく増え、
結婚していて、子どもがいたとしても、
今までのように、
子どもに面倒を見てもらうのが
当然というのが崩れてきています。
年金だって、たいして当てにならないと、
ほとんどの人が思っているでしょう。
老後の不安
これがいまだかつてなく、
大きくなっている時代なのでは?
なんて思うんです。
その一方で、
こうして墓友のように、
人との新しいつながり方、新しいかかわり方が生まれている。
つくづく、
人間って渋といなあと思います。
※あっ良い意味でです(笑)
今のところ、
私には墓友はいませんが、
「墓友を持とうと思えば持てる」
そう考えると、
ふっと心が柔らかくなって、
人とのつながりを思い出せるんです。
以上、ご参考になれば幸いです。