人から言われたちょっとした言葉や行動、
人が自分に向けた眼差しや表情などが、
頭にこびりつき、
なんだかモヤモヤする、
何日もそのことを思い出しては、
なんとも言えないモヤモヤ感がある。
そういうことって、
結構ありますよね。
今日は心がモヤモヤする理由と、
モヤモヤ解消法を伝えていきます。
目次
人がモヤモヤするのは、どういう時?
まずは、私自身も含み、
人がモヤモヤを感じやすい場面を、
具体的に挙げてみます。
◇人から言われたことで、
「違う」と思ったのに、
賛成できなかったのに、
それを相手に伝えられなかった時
◇他人からの言葉、態度から、
自分が嫌われたんじゃないか?
自分は否定されたんじゃないか?
自分はディスられたんじゃないか?と
ぐるぐる考えてしまう時
◇他人の言動に腹が立ったんだけれども、
その場で、その気持ちを表現できず、
飲み込んでしまった時
◇自分的には、
人間、こういう場面では、
気を遣って当たり前と思えるような状況で、
相手が気を遣わず、
そのことで相手から尊重されてないとか、
相手から大事にされてないと思った時
こうして具体的に、
モヤモヤするという感覚・感情について考えてみると、
自分が人から否定された、
自分は人から大切にされてない
と感じたけれども、
その気持ちを適切に言葉で言い表せない。。。
そういう時に、人はモヤモヤするかなと思います。
また、
◇本当はイエスと思ってないのに、
イエスと言ってしまったとか、
本当は「ごめんなさい」と思ってないのに、
「ごめんなさい」と言ってしまったとか、
自分で自分の気持ちを裏切って、
相手におもねってしまった時
◇過去の自分の言動を思い出して、
恥ずかしかったリ、嫌だったりなど、
肯定できない時する時
自分で自分を肯定できない、
自分で自分を否定したくなる。
このような時も、
人はモヤモヤするようです。
総じて言うと、
人がモヤモヤする時は、
自分の期待や欲求が、
あまり満たされず、
自分を否定された、
自分を大事にしてもらえなかったと感じ、
軽めの欲求不満を感じている時のようです。
ちなみに、
自分の期待や欲求不満が、
大きく満たされず、
強い欲求不満を感じると
それはイライラに変わります。
【モヤモヤの解消法】
体を動かす
モヤモヤしている時は、
気や血の巡りが滞っています。
ウォーキング、ジョギング、ヨガなど、
体を動かし、気と血の巡りを良くしましょう。
時間や場所に余裕がない時は、
伸びをするだけでも、
巡りが良くなります。
気と血の巡りを良くした後、
さっきモヤモヤしたことを
見つめ直してみましょう。
さっきより、少し違った目で見れるかもしれません。
モヤモヤしている自分と、
インタビュアーの自分の会話を
ノートに書き出してみる
これは、モヤモヤしてる自分に対して、
もう一人の自分がインタビューする感じです。
例えば、こんな感じです。
モヤモヤしている自分(以下、モヤ子)
「ああ、、、もうなんかモヤモヤする!
あの人の、あのメールの言葉の
なんかモヤモヤして、
何回も思い出しちゃう!
なんか嫌な気分!」
もう一人のインタビュアーの自分(以下、イー子)
「あの人のメールの文章に、
モヤ子さんは、なんだかモヤモヤしてるんですね。
なんか嫌な気持ちなんですね。
何がそんなに嫌な感じだったんでしょうね。」
モヤ子
「だって、飲み会の直前に、
私も行きたい!ってメールしてきたから、
幹事の私が、なんとか工面してやったのに。
ありがとうの一言もなく、
『連絡取れましたね~』って。
なんじゃ、そりゃ!」
イー子
「ほーモヤ子さんは、
そういう時、ありがとうって言わない人に、
モヤっとするんですねえ。
なんででしょうねえ。」
などと、
モヤモヤしている自分に、
もう一人の自分がインタビューしていく感じです。
インタビューする自分は、
モヤモヤしている自分を怒ったり、批判したりすることなく、
モヤモヤしている自分が、
自分の気持ちを言葉にし、理解する。
その助けになるように、
モヤモヤする自分の気持ちを受けとめつつ、
モヤモヤしている自分に、
いろいろ質問してみてください。
モヤモヤって違和感なんです。
自分が自分の中に湧いてきた違和感を、
言葉にできないからモヤモヤする、
モヤモヤが続いていくんです。
だから、モヤモヤを言葉にしてみるというのは、
非常にモヤモヤ解消に効果的です。
そして、モヤモヤを言葉にすると言うことは、
自分を知ることであり、
自分についての理解を深めると言うことです。
「ああ、、、
私は、こんな風にされると
嫌なんだ。」とか、
「ああ、、、
私は、こういう言い方に
腹が立つんだ。」とか、
モヤモヤというのは、
自分が気が付いてない自分に出会う、気がつく。
そういうチャンスでもあります。
特に、相手に対して、
自分は、こういう風にして欲しかったというのを
言葉にしてみるというのは
とても大事です。
モヤモヤするというのは、
相手が自分の期待通りに動いてくれなかった、
接してくれなかったという
欲求不満の表れでもあるんですね。
モヤモヤ感の下には、
相手に対する期待が満たされなかった結果、
自分が感じた感情、
軽いショックな気持ちや、がっかり感、
怒り、悲しみ、寂しさなど、
なんらかのネガティブな感情があります。
このネガティブな感情が、
言葉にならなくて、
意識化されなくて、
心の中でくすぶっている、
そういう状態がモヤモヤなんです。
なので、モヤモヤした時に、
自分は相手にどういう風に接して欲しかったか?
どういう風に言って欲しかったか?
そして、それが満たされなくて、
自分は何を感じたか?を、
自分の中で言葉にする、意識化する。
それだけで、
その感情は薄まり、
最後は流れていきます。
結果、モヤモヤ感が解消されると言うわけです。
モヤモヤする、その感覚を体感覚で表してみる
「モヤモヤを言葉にする」
これが難しい時ってありますよね。
そういう時は、
自分の体感覚、体の感じというのを
言葉にしてみましょう。
「私は感じるのが下手だから、
そんなことできるかしら?」などと、
尻込みしたりする必要はありません。
例えば、
部屋に入った時、
この部屋、寒いなあとか、暑いなあとか
感じますよね。
もう一つ例を挙げると、
お腹が痛くて、
病院に行った時、
お医者さんに
お腹のどこがどんなふうに痛いですか?と聞かれ、
一生懸命、自分のお腹のあたりを感じて、
説明しよう、伝えようとしますよね。
身体を感じるというのは、
それらと同じことです。
体を感じると言うことは、
全く難しくありません。
日常的にやっています。
モヤモヤした時にも、
この体を感じるという方法を
使ってみましょう。
モヤモヤしている感じを、
体で感じてみると、
体のどのあたりにモヤモヤ感があるでしょう?
頭のあたり?
胸のあたり?
それとも、お腹?
身体のいろんな部位に、
モヤモヤ感が散らばっていることもあります。
モヤモヤ感を体の感覚としてつかんだら、
さらに、モヤモヤ感を観察してみましょう。
「モヤモヤ感の重さは、どれくらい?」
「モヤモヤ感の形は、どんな形?」
「モヤモヤ感に、色をつけるとしたら、
何色だろう?」
などなど、、、
このように、
モヤモヤしている時の
体の感じを言葉にすることは、
モヤモヤ感と、自分の間に
スキマを空ける助けになります。
モヤモヤ絶頂の時は、
モヤモヤ感と自分の間にスキマがなく、
自分がモヤモヤ感に飲み込まれ、
モヤモヤ感一色になっており、
それが苦しみの元となっています。
モヤモヤ感と自分の間にスキマができると、
俄然、その苦しみは薄まります。
モヤモヤ感を見たいけど見たくない時の処方箋
なんか引っかかって、
モヤモヤしているし、
モヤモヤを解消したいと思っているけれども、
いざ、向き合おうと思っても続かない。
他のことをして、
気を紛らわしたくなる。
これは、自分の中に、
「モヤモヤと向き合ってモヤモヤを解消したい」気持ちと
「モヤモヤと向き合いたくない、向き合うのがめんどくさい」気持ちの
相反する二つの気持ちが湧きあがっている状態、
心理学的に言うと葛藤している状態です。
こういう時は、
一度、どちらの気持ちも認めてあげましょう。
「モヤモヤの中身を見たくない自分」の両方いるね。
と自分に言ってあげましょう。
「モヤモヤの中身を見なければ!」
「モヤモヤの中身を見て、早く手放したい!」
という気持ちは、
焦りと執着を生みます。
一度、「どちらもあるね」と認めてあげると、
葛藤が小さくなり、心が落ち着きます。
心が落ち着いたら、
「『モヤモヤの中身を見る』ことは、
マストでは、全くないけど、
機が熟して、それを見ることができたら
ラクかもねえ。」と
自分の自発性を尊重しながら、
そのベネフィットを伝えていきましょう。
そのうち、自分にとって、
一番いいタイミングで、
モヤモヤの中身に向き合うことができるかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。