人の顔色ばかり伺ってしまう

人の顔色ばかり伺ってしまう自分に疲れイライラする 顔色を伺うことをやめたい

人にどう思われるか気になり
人の顔色ばかり伺ってしまい疲れる。

また、そんな自分が嫌でたまらない。
イライラしてしまう。

セラピーの現場で、結構よく聴くお話です。

人間誰しも、
人と関わらないで生きていくと言うことはできませんから、
人の顔色ばかり伺ってしまうと言うのは、
非常に大きなストレスですよね。

結論から言うと、
人の顔色ばかり伺ってしまうというのは、
人に悪く思われることが、
怖くて仕方ないと言う状態です。

こういう時は、
まず、そういう自分をねぎらって、
徐々に徐々に『自分は自分、このままでよい』という自信を取り戻していく
ということが大事かなと思います。

とは言え、
それが難しいから、悩んでるんだよ・・・
そんな声も聴こえてきそうですね。

その点も踏まえて、
人の顔色を伺ってしまうその理由と
対処法を詳しく伝えていきます。

人の顔色を伺ってしまうその理由

人が自分をどう思うか?
気になって仕方ないと言う人は、
他人が自分に対して悪く思うということが、
自分の存在を脅かすくらい
大きなものになっているということですよね。

どうしてこういうことになるかと言うと、
これはその人の生育歴、両親との関係が
背景にあるかなと思います。

子どもが親から物理的にも精神的にも守られ、
親から心の栄養・愛情や安心感と言うものをもらい、
大人になる。

これが人間の健全な発達の過程のわけですが、
この発達過程で、何らかの理由で、
十分にこの安心感や心の栄養もらってないと、

自分はこれでいい
ここにいていいという
自己肯定感や安心感が育ちません。

その結果として、
人が自分をどう思っているか?ということが
自分の存在を脅かすほど、
大きなこととなり、
人の顔色を伺うことが習慣となってしまいます。

例えば、
私も人の顔色を伺ってしまう人でしたが、
私の母親自身、自分が小さい頃に、
自分の母親(私のおばあちゃんにあたる人)が亡くなっており、
母親からの愛情というものを、あまりもらっていない人で、
娘の私に対して、母親役を求めてきました。

少しでも、私が母親の意に沿わないことをすると、
つまり、私が母のお母さんをしないと、
烈火のごとく怒り責めたてるという関係性でした。

そのため、私は、長い間、
ものすごく自己価値が低くて、
人に嫌われたら終わりだ!
もうこの世に存在できないくらいに思ってました。

この私の例のように、
人の顔色ばかり伺ってしまうという人は
自分の中にいる小さな子供の自分が
自分はここにいていいのかなーって
不安で怖くてたまらないという状態なんですよね。

じゃあ、どうしたらよいか?と言うと、、、

その心の栄養不足のインナーチャイルドを
自分で育て直していくしかないのですが、
子どもって、そんなに簡単に育たないんですよね。。。

私自身、すごく時間がかかりました。
今も、インナーチャイルド育て中かもです(笑)

なので、対処法のところでは、
長期的な対処法と、
今日からできて、そこそこ効果があるかなと思う対処法、
その二つを伝えていきます。

人の顔色ばかり伺ってしまうときの対処法

人の顔色を伺ってしまう自分をねぎらう

昔、私は『人の顔色を伺ってビクビクしてしまう自分』が
大嫌いで責めてばかりいました、、、

自分を責めると
ますます自分が嫌いになり、自己評価が下がり、
その結果、人の顔色が、ますます気になるんですよね。

当時、人の顔色を伺わなくなったら、
自分を受け入れる、自分を好きになると思っていたかも、、、

だけど、そんなに急には人間変われないわけで、
そう思っている限り、負のスパイラルは終わりませんでした。

なので、私は、まず
「人の顔色がそんなにも気になりつつも、
よく生きてきたねえ。。。」と
自分をねぎらうことから始めました。

そうすることで、少しずつですが、
自分を受け入れることができるようになり、
自分と対話する余裕が生まれてきました。

健全かつ適切な境界線を引く

境界線というのは文字通り、
相手の領域と自分の領域を
区別する線ということです。

感情にも、境界線と言うものがあります。

相手の感情は相手のものであり、
自分の感情は自分のものです。

目の前にいる人が、
どんなに不機嫌であっても、
どんなに怒っていても、
それに対して、
責任を取る必要はありません。

目の前にいる人が、
自分をどう思っているのか?
気になって仕方なくなったら、
その自分の反応に意識を向けてみましょう。

自分の反応を声に出さないで、
言葉にしてみるのも良いかと思います。

自分の考えていること、感じていることを
言葉を使ってモニタリングしてみるのです。

例えば、
今、〇〇さんが不機嫌ですごく気になってる。
正直怖くてたまらない。
私、何かしたかなぁって思って、
ぐるぐるしちゃう。
仕事が全然手につかない。
など、、、

こんなふうに
自分に起こっている反応を
言葉にするということは、
自分のことを客観的に見て、
相手との境界線を引く
その助けになります。

相手に意識を向けるのではなく、
自分の反応に意識を向けてみましょう。

これを続けていくことで、
少しずつ自分軸というものが育っていきます。

爽やかに軽やかに相手に聞いてみる

相手との関係性や
その状況にもよりますが、
相手に直接聞けるようだったら、
聞いてみるのも一つの手かと思います。

自分の中だけで、
ぐるぐると考えているだけでは、
相手の気持ちは
絶対に分かりません。

直接、相手に気持ちを聞いてみましょう。

このときのポイントは、
ビクビクしないで、
かつ攻撃的にならないで、
軽く聞くということです。

最初は、相手の自分に対する気持ちを聞くのではなく、
「何かあったんですか?」とか、
「どうかしましたか?」などと
漠然と聞くのが良いかと思います。

突っ込んで聞く感じではなく、
軽く、そのことを話題に挙げてみる。

そんな感じです。

小さめの声で、呟くような感じで言うくらいで
ちょうどいいかと思います。

これだと、相手がどう答えても、
逃げ場がありますから。

「別に!」と言われれば、
「そうですか・・・」と答えればいいし、

「なんで、そんなこと聞くの?」と
聞かれれば、
「なんとなく、そんな感じがして、
思い過ごしだったらごめんね。」
と返せばいいでしょう。

人の顔色ばかりを伺う人は、
相手の気持ちが
自分にだけ向いていると、
どうしてもとらえがちです。

これは小さい頃の親と自分の関係を、
大人になって親以外の人との間で、
再現しているからです。

子どもにとって、
親は絶対的な存在で、
生きていけませんから、
子どもはいつも親のことを見ています。

人の顔色ばかり伺ってしまう人は、
反射的自動的に、
この子どもの状態になっている、
子ども返りしていると言えます。

なので、子ども返りを止めて、
年齢相応の自分に戻りましょう。

そのために、
相手の気持ちが気になって仕方なくなった時は、
軽やかに爽やかに
相手の気持ちを確かめてみましょう。

怒っているように見えた人が
ただ一生懸命仕事をしているだけだったり、と
自分の推測や読みと
相手の実感が大きく違って、
結構、驚くこともあるかもしれません。

相手をよく見て、
相手の立場や状況を理解することと、

相手の顔色を伺うこと、

この二つは、全く別のことです。

相手の顔色を伺うということは、
相手は自分を悪く思っないかどうか、
そればかり気にしています。

そのこと以外の状況は
全く見えなくなっています。

相手をよく見て、
相手の立場や状況を理解するということは、
相手が自分に対して、
どう思っているか?だけではなく、
もっと全体的、多角的に、
広い視野で、相手を見るということです。

人の顔色ばかり伺ってしまうという人は、
ある意味、
子どもの狭い視野から
大人の広い視野に
移行していく必要があるのです。

アファメーションを唱えてみる

「私は私 人は人」

「人の評価と、私の価値は別のもの」
など、
自分を肯定し、認めるような言葉を
自分にかけてあげましょう。

両腕を胸のところで交差させ、
自分の中にいる
不安でたまらない小さな子どもを
そっと抱きしめるようなつもりで、
自分をそっと抱きしめるのもいいですね。

自分の中の小さな子どもを育て直す

長期的に見ると、
自分の中の
「ここにいていいのかなあ」と思っている
小さな子どもを育て直していくということが
必要かなあと思いますが、
上記に書いたようなことをコツコツと続けていくことが、
インナーチャイルドに心の栄養を与えることになるかと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

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