付き合っていても、一緒に居ても、
みじめな気持ちになるだけの恋なのに、
別れたい気持ちと、
別れたくない気持ちの間で揺れ動き、
身動きできず、苦しくてたまらない。
日々、セラピストとして活動する中で、
このようなご相談を受けることがあります。
今日は、そんな
「みじめな気持ちと別れたくない気持ち」の間で、
揺れ動くこじらせ女子への処方箋です。
1 どうして、みじめな恋にしがみついてしまうのでしょう？
みじめな恋にしがみつく訳は
自尊心の低さと孤独感の強さです。
「自分には価値がない」
「自分は人から愛される人間ではない」
「私はひとりぼっち」
そんな風に思っていませんか？
このような思い込みが、
自分を大事にしてくれない男性を引き寄せ、
相手の言動に屈辱感やみじめさを感じつつも、
これを逃したら後はないと、
その相手にしがみつかせているのです。
２ どうやったら、
みじめな恋を手放し、
ハッピーな恋への第一歩を踏み出せるか？
１ みじめな恋を続けることの
デメリットを自覚する。
まずは、みじめな恋を続ける
デメリットを自覚してみましょう。
★デメリットその１
自尊心が傷つき自信がなくなる
浮気ばかりする、
嘘ばかりつく、
自分をけなすようなことを言う、
自分を無視するなど、
自分のことを全く大事にしてくれない彼氏と
付き合い続けていると、
さらに自尊心が傷つき、
さらに自信がなくなってします。
★デメリットその２
体調が落ちる
病は気からと言いますが、
ダメンズ君とつきあって、
みじめな気持ちをしょっちゅう感じていると、
体調が落ちます。
月経不順、胃痛、頭痛などの身体症状が
現れることもあります。
★デメリットその３
どんどんおブスになる
みじめな恋愛は、女をブスにします。
みじめな気持ちを感じていると、
それが表情や顔つきににじみ出ます。
空気感、いわゆるオーラにも
自分をみじめに思っている感じが出ます。
結果、顔立ちが整っている、いないに関係なく、
どんどんおブスになっていきます。
デメリットだけなら、
すぐにみじめな恋愛はやめられます。
みじめな恋愛にも、
実のところメリットもあり、
それが止められない理由となっています。
２ みじめな恋をしているメリット
◆彼氏がいるという
精神的な安心感がもてること。
どんな彼氏でもいた方がマシ。
自分には彼氏がいるんだという安心感がある。
これは長い間、
それこそ、何十年と
彼氏がいなかった人で、
そう思っている人が多いです。
また、この彼氏と別れても、
その後、新しい彼氏ができる自信がない。
これを逃したら最後！
という気持ちから
ダメンズ君にしがみつく人も
多いようです。
◆自己嫌悪、自己卑下の痛みから
目を反らせることができる。
みじめな恋にしがみついている人の中には、
「自分が変われば、
ダメンズ君も変わるのではないか？」
という期待を手放せない人もいます。
みじめな恋にしがみつくというより、
彼氏が変わるという期待に
しがみついているという感じ。
期待にしがみつくことで、
自分の内側にある
自己嫌悪や自己卑下の痛みから
目をそらすことができるためです。
３ みじめな恋を手放し、
ハッピーな恋への第一歩を踏み出すためには？
１ カウンセリングやセラピーを受ける
お腹が空いていると、
腐ったものでも食べ続けてしまう。
例えて言うなら、
みじめな恋にしがみついている人は、
上記のようなことをしています。
小さな頃から愛情不足で、
敬意を持って扱われたことは皆無。
そんな方が非常に多いです。
心の中のインナーチャイルドが
愛情不足で飢餓状態なので、
失礼な言動を取る彼氏に
しがみついてしまうのです。
なので、このインナーチャイルドに
心の栄養・愛情を与える必要があります。
私のおススメは、
お金を出して安全な形で、
愛情を買うこと。
それには経験を積んだ
専門家の手を借りるのが一番。
ポイントは、
経験をある程度積んでいて、
あなたが自尊心を高め、
自立することをサポートしてくれる
そういうカウンセラーやセラピストを選ぶこと。
彼氏にしがみつくのをやめられたけど、
カウンセラーやセラピストにしがみついてしまう。
そんな風になっては本末転倒です。
クライアントの自立をサポートしてくれるような
カウンセラーやセラピストを選びましょう。
２ 彼氏以外にも楽しいこと、
満たされることを見つける
仕事や趣味、ボランティアなど、
恋愛以外で楽しいこと、満たされることを
見つけましょう。
一言で言えば、
恋愛以外でリア充しましょう。
恋愛以外に楽しいこと、
満たされることが見つかれば、
自然とみじめな思いをする恋愛を手放せます。
３ おかまバーに行って
喝を入れてもらう
人生経験を積み、
酸いも甘いも嚙み分けた
ニューハーフのお姉さまに
話を聴いてもらい、
「そんな男やめなさい！」
「卑屈になっちゃだめ！」などと
喝を入れてもらいましょう。
ニューハーフのお姉さまたちは、
性的少数者として生まれたことで差別を受け、
ほとんどの方が苦労をしています。
自分が性的少数者であると認めることは、
性的少数者に対する理解が低い日本では、
大きな勇気と覚悟が要ることです。
そういう過程をくぐりぬけてきたお姉さまたちなら、
あなたの気持ちに寄り添いつつも、
卑屈になっちゃだめ！と励ましてくれるはず。
また、おかまバーと言う
あなたと違う世界で生きるお姉さまたちだから、
あなたが思いもよらなかった視点から
意見やアドバイスをくれることでしょう。
ちょっと勇気が要るかもしれませんが、
最初はお友達を誘って、
女子入店OKなお店に行って
話を聴いてもらいましょう。
ポイントは、
率直に、素直に助けを求めること。
ああいう空間では
特に素直な女子は可愛がられます。
４ 心の栄養になるような言葉・
アファメーションを唱える
１でも述べましたが、
みじめな恋にしがみついている人は、
心の中のインナーチャイルドが
栄養不足で飢餓状態。
お腹が空いているから、
腐ったものでも食べ続けてしまっています。
ならば、自分で自分のインナーチャイルドに
心の栄養をあげましょう。
具体的には、
心の栄養となるような言葉を
自分で自分にかけてあげましょう。
「あなたは愛される存在だよ」とか
「あなたは大事な人だよ」とか
インナーチャイルドが言って欲そうな言葉を
自分で自分に言いましょう。
もし到底、
そんな風に思えない！という時は、
両腕で自分を優しく抱き締めましょう。
抱き締めながら、
「自分を大事な人、愛される存在って思えない
そんなあなたのそばにいるよ。」と
優しく伝えましょう。
人によって、
これは根気の要る作業かもしれません。
子どもが大きくなって大人になるまでは、
18年くらいかかります。
インナーチャイルドの成長は、
そこまでかからないでしょうが、
ある程度、時間がかかる作業です。
根気よく自分で自分に心の栄養を与えましょう。
人間の脳は新しいことをインストールするには
21日間かかるそうです。
まずは、21日間、
自分で自分に心の栄養を与え続けてみてください。
５ 新しい恋を探す
みじめな恋を手放すには、
何と言っても他に好きな人を見つけるのが一番。
出会い系サイトに登録したり、
お見合いパーティーに参加してみたり、
彼氏以外の男性と出会う機会を作ってみましょう。
彼氏がいても
罪悪感を持つ必要はありません。
他に好きな人ができて、
上手く行きそうなら別れればいいのです。
ただし、自分の中に
「どうせ私なんて」
「私なんか愛されない」と言う
思い込みが強いままだと、
また、似たようなダメンズを引き寄せます。
１から４に挙げた方法を試してみて
ある程度、自尊心を回復してから、
出会いの場に行ってみましょう。
まとめ
結局、最後は自分です。
彼氏が、どんな失礼な態度を取ってきたとしても、
そういう彼氏と付き合い続けているのは自分なのです。
意識のベクトルを、
彼氏に向けず、自分に向けましょう。
そして、自分という人間を好きになる方向に
エネルギーと時間を使いましょう。
ポイントは
「なんで、こんな現実、作り出しての？」
「なんで、こんなダメンズ引き寄せてんの？」と
自分を責めないこと。
自分を責めても、
何の良いこともありません。
自分を責めないで、
根気よく自分という人間と仲良くなり、
最後は好きになる。
そんな努力をしていきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
