40代半ばにさしかかる頃、
人生折り返し地点を過ぎた途端、
老後のことを考え始め、
それまで、一人でも私は平気、
結婚はしたくなったらすれば良い
そのくらいに思っていた人が、
急に結婚したくなったいう話を
結構、聴きます。
今日は、そんな独身女性の
老後の不安への対処法を伝えていきます。
老後の不安と言っても、
人それぞれ、様々な不安があることでしょう。
結論から言うと、
独身女性の老後の不安には、
◇独身で、老後を明るく楽しく過ごしている女性のモデルを見つけること
◇婚姻関係以外にも、老後、困った時に助け合える関係はあると知ること
◇一生涯、ストレスなく働ける仕事を見つけること
などが有効かと思います。
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目次
独身女性の老後の不安って、どんなもの?
経済的な不安
老後は仕事をしないで、
もしくは仕事ができないで過ごす人がほとんどでしょうから、
使えるお金は年金と貯蓄ということになるでしょう。
今の時代、もらえる年金が、
どんどん減っています。
加えて、少子化で高齢化社会。
納税者がどんどん減る一方、
高齢者はどんどん増えるという
逆ピラミット型の社会となりますから、
年金はあまり当てにならないと考える人も多いでしょう。
ちなみに、私は、
正規雇用で働いた時期が10年ちょっとなので、
45歳の今現在で、もらえる年金は、
月額6万円ほどです。
厚生年金に若い頃から入って、
定年まで勤めあげた方で、
12万円前後だそうです。
※財テクに長けた人なら、
老後も不労所得が入るように、
なんらかの手立てを打っているかもしれませんね。
そんな背景も踏まえて、
このまま一生結婚しないで独身を貫いた場合、
経済的にやっていけるだろうか?
自分が病気になったり、怪我をしたりして、
入院費や治療費など、多額のお金が必要となった時、
自分一人で賄えるだろうか?
また、正規雇用ではなく、
派遣社員として働いていたり、
パートタイム勤務だったりし、
低賃金のため、必死にやりくりして、
生活している状態だと、
老後のための貯蓄をすることも、
ままならないという方もいるでしょう。
そのような場合は、
経済的な不安はいっそう大きくなることかと思います。
精神的な支えがなく、一人寂しく暮らすことになるという不安
独身で、両親が亡くなった後、
家族がいなくなってしまう。
兄弟、姉妹はいても、
成人した今、それぞれに生活があり、
家族的なつながりは、あまり感じられない。
友達、職場の仲間などがいるが、
やはり家族とは違う。
毎日、一人でご飯を食べ、
困った時や病気になった時、助けてくれる人もおらず、
何か大きな決断を迫られた時、
親身になって相談に乗ってくれる人もいない。
一人寂しく過ごすことになるのでは?
そんな不安もあるでしょう。
独身女性が持つ老後の不安には、
大きく分けて、
この2つが考えられるかと思います。
独身女性の老後の不安への対処法
一生ストレスなく続けられる仕事をする
働くということは、
人とのつながりの中にいること、
そして、収入があるということです。
一生、ストレスなく続けられる仕事があれば、
経済的な不安は、かなり減りますし、
仕事での人との関わりが、
寂しさを軽くしてくれるでしょう。
私の仕事はセラピストですが、
私はこの仕事が大好きで、
ほぼストレスなくやっています。
一生続けていくつもりです。
もし資本主義がなくなり、
お金というものがなくなっても、
自分の喜びのために、
この仕事を続けるつもりです。
会社勤めだと定年制度がありますから、
一生仕事を続けることができないでしょう。
その場合は、会社からお給料をもらいながら、
定年後、ストレスなくできる仕事を始める準備をすると
いいかもしれません。
実際、定年後、起業するという人もいます。
独身で明るく楽しい老後を送っている女性をモデリングする
例えば、
私の場合なのですが、
両親から散々、それこそ何百回と、
独身だと老後が心配だ、
独身だと寂しい老後を送ることになるなどと、
小さい頃から聞かされて育ちました。
身近な親戚の女性で、
若い頃に離婚して、
その後、ずっと独身だった女性がいて、
80代を過ぎ、認知症になり、
死を迎える前の数年間、
病院で寝たきり状態で過ごしたのですが、
ことあるたびに、
その親戚の女性を引き合いに出し、
「結婚しないと、〇〇おばさんみたいに寂しい老後を送ることになる。」
「寝たきりになっても、誰も世話をしてくれない。」と
言われたものでした。
この両親とのやりとりから、
私の中に独身でいると、
寂しい老後、
病気になっても、誰も世話してくれない老後、
そういう老後が待っていると言う
強固なイメージができあがってしまいました。
が、このイメージは、
50代60代、そして70代で、
独身で明るく生き生きと、
人とのつながりの中にいて暮らしている女性たちとの
出会いによって払拭されました。
そういう女性たちが、
私に希望と安心感をくれたんです。
なので、みなさんにも、
自分に希望くれるような歳を重ねた独身女性、
自分がこういう老後を送りたいと思えるようなモデルとなる女性、
そういう女性を見つけるということをお勧めします。
また、自分自身が自分の後からくる世代の女性たちに、
歳を重ねることは悪いことばかりではない、
歳を重ねることは楽しい、
ワインを何年も寝かすと、
熟成して味わい深くなるように、、、
そんな風に思わせる存在になると
つまり、自分がモデリングされる側の人間になると
意図する、決めてみるというのも良いかと思います。
自分がどんな老後を送りたいか?決め、具体的に準備する
これは先手必勝法です。
老後の不安があるなら、
自分から、こういう風に老後を過ごすと
決めてしまうというのはどうでしょう?
例えば、
私なら、老後は海外で暮らすということを
視野に置いて、今の仕事や生活をしています。
私の仕事はセラピストです。
SkypeやZoom、電話などを使って、
遠隔でセッションをすることがほとんどです。
日本以外の国に住むクライアントさんも、
1割ほどいらっしゃいます。
ですので、時差の問題さえクリアすれば、
どこに住もうと、今の仕事を続けることができます。
また、現在、日常英会話が何とかできる程度ですが、
さらに自分の英語力をブラッシュアップすべく、
英語の勉強を続けてます。
歳をとった時、
一番頼りになるのは、
自分の近所に住んでいる人だという声を、
年配の方々からよく聞きます。
明るい老後、快適な老後を過ごすためには、
自分が心地よく安心して暮らせる土地、場所を
イメージすることは、非常に大事かなと思います。
結婚以外にも、老後を助け合う関係、助け合うシステムがあると知る
今、独身女性が集まって、
一緒に暮らしたり、
独身の世帯だけではなく、
二人世帯、三人世帯といろんな世帯が集まって、
一つの建物で助け合いながら、
一緒に暮らしたりなどと、
婚姻関係以外でも、
困った時、助け合うシステムがあります。
例えば、
コレクティブハウスと言う共同生活体。
食堂やリビングは共用するけど、
台所やお風呂は自室にあるという
ゆるくつながる共同生活形態。
今、おひとりさま中高年の
新しい生活スタイルの一つとして
注目されているそうです。
実際、自分がそのような共同生活に飛び込むかどうかは別として、
このような暮らし方もあると知っていると言うだけで、
視野が広がり、余裕が生まれるのでは?と思います。
2015年の国勢調査で、
生涯独身率は10人に1人、
2030年には、
生涯独身率は4人に1人になると
予想されています。
※「生涯未婚率」とは、
50歳まで一度も結婚をしたことのない人の割合。
独身者が4人に1人になる頃、
もはや、おひとりさまはマイノリティではなくなります。
時代のニーズに合わせて、
血縁関係以外のつながりの中でも、
互いに助け合うシステムが
どんどん生まれるのでは?と
予想しています。
独身だから老後が不安と思うなら、婚活してみる
これはコロンブスの卵的発想なのですが、
結婚していないこと=老後が不安というイメージが、
自分の中にあるのなら、
結婚するということを真剣に考え、
そのための具体的なアクションを起こすというのはどうでしょう?
ただこれには大きなリスクがあります。
というのも、
結婚って、当然ながらしてみないとわからないもの。
安心して快適な老後を過ごす、
そのための人間関係、サポート関係が作れるかどうか?
それは結婚してからでないと分かりません。
また、人間と言うのは、変化していますから、
相手との関係も、どんどん変化します。
なので、常に、
相手との関係性を良いものにする
心配り、努力が必要です。
また、自分が結婚したいと思えるような相手を
見つけることができなかったり、
自分が結婚したいと思った相手がいても、
相手はそう思ってくれなかったり、
結婚というのは、
自分一人だけのことではなく、
相手が必要なことですから、
それが難しいところです。
まとめ
当然ながら、
先のことは、誰にも分からないもの。
結婚していても、
結婚していなくても、
この先、何が起こるか分かりません。
誰にとっても、
老後の不安というのは、
ゼロにはならないでしょう。
老後の不安に飲みこまれ、
身動き取れなくなることを防ぐには、
不安の中身を言葉にして、
その不安に対して、
今の自分ができる具体的なアクションを
起こすことに尽きるかと思います。
不安には、
役に立たない不安と
役に立つ不安があります。
役に立つ不安は、
現実に即した不安です。
例えば、
独身で、両親も亡くなっており、
貯金もない、持ち家もない、
その上、パート勤務で、
その日暮らしという状況なら、
経済的な不安はあって当然です。
経済的な不安を払しょくするための
具体的アクションを起こすことは必要でしょう。
だけど、今、身体が健康なのに、
認知症になったら、寝たきり状態になったら、どうしよう?と
不安を募らせるというのは、あまり現実的ではありません。
このような、あまり役に立たない不安に対しては、
考えても仕方ないとドライに割り切ること。
これが大事です。
※認知症に関しては、
日記をつける、ウォーキングすることが
予防策になるというデータがありますから、
それを今からやってみるというのも良いでしょう。
老後の不安がわいてきたら、
その不安が、役に立つか?役に立たないか?吟味し、
それぞれに応じた具体的対処法を取っていく。
これが一番だと思います。
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