以前、人に言われたことを
長い間、引きずってしまう
そんな性格を変えたい
そんな自分を変えたい
という方に
セラピーの現場で、結構、出会います。
一人でいる時も、否が応でも、
人に言われたことを思い出してしまって、
腹立ちや悔しさ、自己嫌悪や自分を責める気持ちなどで
いっぱいになる。
人によっては、
小さい頃に言われたことを
何十年と経った今でも引きずって、
思い出すたびに嫌な気持ちになるという人もいます。
例えば小学生の頃に親から言われたことを
大人になった今でも思い出して腹が立ち、
そんな時は親と話したくなくなったり、、、
このような状態が長年続くと、
生きていること自体が楽しくないし、
人と関わる自体に対しても、
恐れやストレスを感じてしまいますよね。
私自身、同じような状態が、
小さい頃から続いていたので、
この辛さは身に沁みて分かります。
※大人になって、カウンセリングを受けるようになってから、
徐々に良くなり、
今では、人から能天気と思われる位になりました。
今日は
『人に言われたことを引きずってしまう』ことへの
対処法・解決法を伝えていきます。
目次
主に二つの解決法がある
『人から言われたことを引きずってしまう』ことに対しては、
主に二つの解決法があるかと思います。
1つは、その引きずってしまう
過去の出来事にまつわるネガティブな感情を
お掃除する、手放すということです。
もう1つは、人からきつい言葉を言われたとしても、
あまり気にならない自分になる、
そのように心の体質を改善していくということです。
これは、ある種、病気に対するアプローチと似ています。
前者は、症状への対処療法的な解決法であり、
後者は、症状に対する根本的な解決法と言えます。
たた、少し違うのは、
この場合、前者のアプローチの仕方でも、
やり方に気を付けて続けていくと、
徐々にではあるけれども、
後者の体質改善につながると可能性があるということです。
これについては、あとに詳しく伝えていきますね。
どうして私は引きずってしまうんだろう?
すごく極端な例えですが、
学校や会社などで、
先生や上司などの同じ人に、
似たような嫌味を言われても、
長い間、それについて苦しみ、引きずってしまう人と、
その時、多少は嫌な感じはあるけど、
一晩眠れば、ケロッと忘れてしまう人。
この差は、どこにあるのでしょう?
やはり、自己肯定感が高いか、低いか?
ということにあるかな・・・と思います。
自己肯定感、一言で言うと、
ありのままの自分を肯定する感覚です。
自分は、何ができようが、できまいが、
誰が自分をどう見ようが、どう思おうが、
私は私、これでOK!という感覚です。
恐らく、人間、生きている限り、
100%、どんな自分も肯定できる!という人はいませんし、
100%、自分はダメだと思う人もいないと思います。
また、人生のその時期、その時期によっても、
自己肯定感が高い、低いは変わってきます。
私の場合で言うと、
小さい頃は、ものすごく自己肯定感が低かったですが、
自分を癒すにつれ、段々と上がってきました。
『引きずってしまう』性格から
『引きずらない性格になる』ための
心の体質改善というのは、
この自己肯定感を高めることと言えるでしょう。
でね、この自己肯定感の高い、低いって、
どこからくるのか?
どこで決めるのか?というと、
やっぱり、
小さい頃の周りの大人との関係、
特に両親との関係が大きいと言えます。
じゃあ、
『引きずってしまう』性格を変えるためには、
小さい頃にさかのぼって、
当時のことを全部思い出して、
全部癒す必要があるのか?というと、
それも極端な話です。
上記のような質問をクライアントさんからされた時、
私が、いつも、どう答えるか?と言うと、、、
人からキツイことを言われて、
痛かったり落ち込んだりする自分を
支えてくれるもう一人の自分を育てる、つくる
これが一つのゴール。
というようなことを伝えています。
これは言ってみれば、
自分の中に、
傷ついたりクヨクヨしたりする子どもの自分と
その自分を支えケアする大人の自分の2人を
共存させるような状態です。
まずは『引きずってしまっている』出来事を
一つずつお掃除していく
「人から言われたキツイ言葉を引きずってしまう、、、」
というのを、
もう少し具体的に言うと、
言われたことを思い出して、
自分を責めたり、ダメだと思ったり、
「あの時、どうすれば良かったんだろう。。。」と
くよくよと考えてしまったりなどど、
それを思い出すたび、
ネガティブな気持ちになって
苦しいということですよね。
なので、最初は、
『引きずってしまう』出来事にまつわる
ネガティブな感情をお掃除して手放していく。。。
ここから始めるのがいいかなと思います。
で、この時のお掃除の仕方ですが、
最初は、他人に助けてもらうのが良いかと思います。
具体的には、
安心安全を感じられる自分以外の誰かに、
自分の気持ちを聴いてもらい、
寄り添ってもらう、共感してもらう。
そのことで、自分の中に安心感や余裕が生まれ、
それをお掃除でき、手放すことができるかと思います。
段々、お掃除が進んできたら、
徐々に徐々に、
自分で自分の気持ちのお掃除ができる。
自分で自分の気持ちのケアができる。
そういう風になっていくのが理想です。
そうでないと、自立できないからです。
人は誰かの助けがないと
生きていけない存在だと、
私は思いますが、
お互い自分の足で立ちつつ、
お互い助け合うという関係性が
理想だと思っています。
弱っている時、混乱している時は、
最初は、助けてもらいつつ、
徐々に助け合う関係に移行するのがいいと思います。
なかなか、これが難しいのでますが、、、
私は、個人セッションを提供する中で、
最初はクライアントさんに
全面的に寄り添って、共感するということをしますが、
その方が力を取り戻してくるにつれ、
徐々に物分かりが悪いセラピストになります。
それは、クライアントさん自身が
自分を理解し、支える力をつけていくためです。
具体的には、ネガティブな感情をリリースするための
身体を使った簡単なエクササイズを伝えて、
ご自宅でも、それを練習してもらうようにしています。
セルフケアできるようになるにつれ
自信がつき自己肯定感もあがる
カウンセリングやセラピーを受けるより、
自分で自分のネガティブな感情をお掃除した方が
たくさんお掃除できます。
お金もかかりません。
かつ、自分で自分の気持ちを受けとめられるよう、
ケアできるようということが自信となり、
その結果、自己肯定感もあがりました。
『引きずってしまう』のは
過去の傷つき体験の影響から
セルフケア能力が上がり、
自己肯定感が上がるにつれ、
多くのクライアントさんが気付かれるのは、
人から言われたキツイ言葉を
引きずってしまっていたのは、
過去の傷つき体験と重なっていたからだ!
ということです。
相手に言われたきつい言葉がきっかけとなり、
過去の傷つき体験が思い出され、
結果、相手から言われた言葉を引きずってしまった。
これは、目から鱗が落ちるような発見のようですね。
まとめ
「過去の嫌な出来事を引きずってしまう、
気にしすぎてしまう性格を変えたい」
このようなご相談に対する、
私の答えはこうです。
引きずってしまう性格は変えられないかもだけど、
そういう自分をケアする自分を育てることはできる
気にしないよう、気にしないよう、
前向きに、心を強くもって!と思うと、
肩に力が入り、心も身体も固くなりますが、
気にしてしまう自分に、
「気になるねえ」「分かって欲しいねえ」と言える
そんなもう一人の自分がいれば、
自然と『引きずってしまう』出来事は
小さくなっていくのかな・・・と思います。
Youtubeでこんな動画を配信しています。
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気にしすぎを止めるには?事実と想像を区別する
もし良かったらご覧になっていただけますと幸いです。
以上、ご参考になれば幸いです。